http://www.geocities.jp/kirikomi1973/Dell/index.htmlより
切込隊長こと山本一郎氏は、デル株を
週刊ポスト 2003年3月12日号
「僕が株式投資を始めたのは1993年、慶応大学法学部2年生の時でした。きっかけは父の借金です。バブル崩壊を受け、父の経営していた会社が傾き、10数億円の借金を背負ってしまった。」
「元手は、それまでの貯金とアルバイトで稼いだお金を合わせた650万円。これを当時はまだ設立間もないデルコンピュータやヒューレット・パッカードといった米国のコンピュータ企業の株に投資しました。」
「確か、デルは1株2ドル40セントで買いましたが、その後、グングン株価を上げ、結果的に当初の投資金額の1000倍くらいまで跳ね上がりました。」
「もちろん、儲かってばかりではありませんが、それでも自分の資産は投資額の何百倍にも膨らんだ。結局、一生かかっても返せないと思っていた借金を3年ほどで返すことができたのです。」
デル株は1株2ドル40セントでは買えなかった。
→Dell株は何度か分割されているので、現在の価格を基準にして分割を考慮した修正価格で換算すれば1993年当時は$0.26になる時期もあり、平均修正株価$2.40で購入したと言う話だとすればつじつまは合う。
デル株は1000倍にはならなかった。
→山本氏の投資期間中のdell株価上昇は確かに20倍ほどだが、信用取引を行えば余裕で到達する。詳しくは"信用取引していた?"の項で。
デル株の値上がりでは借金は返済できなかった。
→"信用取引していた?"の項でまとめて。
マイクロソフトの値上がりはデルより小さかった。 ※どうでもイイので割愛
信用取引していた?
→ここでは一応元のまとめサイト内の仮定(20倍の株価上昇+信用取引による利益三倍)をそのまま流用することとする。
種賎1が20倍まで増えるまで完全ホールドしていれば、確かに信用取引による×3でも60倍までしか増えない。
しかし
1.種賎1が5倍になった時点で一度利確。信取×3なのでその時点での資産は1×5×3=15
2.この新たな種賎15を元に再度信取で株取得
3.更に4倍の価格上昇。信取×3なので15×4×3=180
このように運用すれば、同じ株価上昇(20倍=4倍×5倍)でも資産を180倍まで増やせる。
そしてより小刻みに利確→再取得を繰り返せば、当然、更に増幅率を増やせるので
まとめサイト内の
> Dell株が20倍になったとして、信用取引で利益を3倍にしたとしても60倍にしかなりません
> どのようにしてDell株が1000倍になり、資産が数百倍になったのか、単に信用取引したと言うだけでは説明になりません。
この結論は完全に間違っている、ということになる。
もちろん実際の運用はこんな簡単ではないだろう。
デル株などで増やしたと言っているだけで、デル株だけ買ったとは言っていないのでは? ※どうでもイイので割愛
いっぺんに買って全力ホールドなんて仮定は馬鹿げている
> 最安値の瞬間に買って、最高値の瞬間に売ったと仮定しているので、信用取引や、
> デイトレードのような短期売買以外では、山本一郎氏に最大限有利な仮定をしています。
実際は山本は信用取引も行っていると表明しており(※)、そもそもこの前提自体が崩れている。
なので
> 山本一郎氏に最大限有利な仮定をしています
は成立していないということになる。
なおこの山本の表明はまとめサイト内でも引用されており、サイト製作者も認識しているのは確実なのだが
このFAQ「・いっぺんに~馬鹿げている」の項目内では黙殺or未修正のままとなっている。
余談として山本の投資スタンスについてだが、本人のブログにこんな記述がある
http://kiri.jblog.org/archives/001158.html
> 事実、もともと長期投資の性向が強かった私が、完全にデイトレーディングによる売買を諦めさせたのは
> この本といっても過言ではありません。当時、ニフティのビジネスマンフォーラムのシスオペだったびな氏から
> 薦められて読んで以来、非常に影響を受けた一冊となりました。
これを読む限り、デイトレーディングを含む短期投資等々、以前はこれらにも手を出していたのは確実だと思われる。
切込隊長こと山本一郎氏は、デル株を$2.40では買えなかった!
週刊ポスト 2003年3月12日号
「儲かる美人株」「損するブス株」見分け方はこれだ より
切込隊長こと山本一郎氏は、記事中で以下のように発言している。
(上記引用部の太字は原文、赤字は引用元サイトによる)
検証
→Dell株は何度か分割されているので、現在の価格を基準にして分割を考慮した修正価格で換算すれば1993年当時は$0.26になる時期もあり、平均修正株価$2.40で購入したと言う話だとすればつじつまは合う。
→山本氏の投資期間中のdell株価上昇は確かに20倍ほどだが、信用取引を行えば余裕で到達する。詳しくは"信用取引していた?"の項で。
→"信用取引していた?"の項でまとめて。
→ここでは一応元のまとめサイト内の仮定(20倍の株価上昇+信用取引による利益三倍)をそのまま流用することとする。
種賎1が20倍まで増えるまで完全ホールドしていれば、確かに信用取引による×3でも60倍までしか増えない。
しかし
1.種賎1が5倍になった時点で一度利確。信取×3なのでその時点での資産は1×5×3=15
2.この新たな種賎15を元に再度信取で株取得
3.更に4倍の価格上昇。信取×3なので15×4×3=180
このように運用すれば、同じ株価上昇(20倍=4倍×5倍)でも資産を180倍まで増やせる。
そしてより小刻みに利確→再取得を繰り返せば、当然、更に増幅率を増やせるので
まとめサイト内の
> Dell株が20倍になったとして、信用取引で利益を3倍にしたとしても60倍にしかなりません
> どのようにしてDell株が1000倍になり、資産が数百倍になったのか、単に信用取引したと言うだけでは説明になりません。
この結論は完全に間違っている、ということになる。
もちろん実際の運用はこんな簡単ではないだろう。
FAQ
> 最安値の瞬間に買って、最高値の瞬間に売ったと仮定しているので、信用取引や、
> デイトレードのような短期売買以外では、山本一郎氏に最大限有利な仮定をしています。
実際は山本は信用取引も行っていると表明しており(※)、そもそもこの前提自体が崩れている。
なので
> 山本一郎氏に最大限有利な仮定をしています
は成立していないということになる。
なおこの山本の表明はまとめサイト内でも引用されており、サイト製作者も認識しているのは確実なのだが
このFAQ「・いっぺんに~馬鹿げている」の項目内では黙殺or未修正のままとなっている。
余談として山本の投資スタンスについてだが、本人のブログにこんな記述がある
http://kiri.jblog.org/archives/001158.html
> 事実、もともと長期投資の性向が強かった私が、完全にデイトレーディングによる売買を諦めさせたのは
> この本といっても過言ではありません。当時、ニフティのビジネスマンフォーラムのシスオペだったびな氏から
> 薦められて読んで以来、非常に影響を受けた一冊となりました。
これを読む限り、デイトレーディングを含む短期投資等々、以前はこれらにも手を出していたのは確実だと思われる。