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上司に「贈り物」って常識?

2012-10-17 18:43:36 | コミュニケーション
社会人にお中元・お歳暮は必要不可欠。学生時代は全く無縁だっ場合でも、これからは毎年悩むことになるはず。どこへなにを贈ればいいのか、贈り物の基本ルールをしっかり熟知しておかなければならない。
さりげない贈り物は評価ポイントにもなる。

日本でメジャーな贈り物は「お中元」と「お歳暮」。どちらも昔、中国から伝わった風習が起源だが、本来は先祖の霊に対するお供えだったのが歴史。今ではそれが変化して、目下の者が目上の上司へ、日ごろの感謝の気持ちを表す手段となっている。

お中元の時期は7月初めから中旬まで。ただしこれは東日本でのことで、西日本では旧暦に基づいて1カ月遅れの8月初めから半ばまでとなる。
この時期を外してしまったら「お中元」ではなく「暑中御見舞」、さらに遅れて立秋を過ぎたら「残暑御見舞」となるのでしっかり覚えておきたい。
お歳暮の時期は12月初めから20日頃。お中元もお歳暮も、時期になればデパートに特設コーナーができるし、コマーシャルも流れる。それを目安にすれば間違いない。ちなみにお中元・お歳暮と喪中の関係は、あまり気にする必要はない。喪中に贈っても差し障りはないが、四十九日中くらいは避けたほうがいい場合もある。時期をあえて外して、「暑中御見舞」や「お年賀」にすればOK。

なにを贈るかは、自分が「なにを贈られたら嬉しいか? 」を考えるのが一番。相手の立場に立って考えれば、そんなに難しい問題ではない。
まず、会社あてに贈る場合。最も適切と思われるものを次の中から選んでみよう。
  1. 果物
  2. おかき
  3. 商品券
ポイントは「みんなで分けられるもの」、「社内で処理のつくもの」。果物を切り分けるのは面倒だし、商品券も実用性は高いが、平等にわけられそうにもない。答えはおかき。ゼリーやクッキーのようなお菓子の詰め合わせもいいだろう。個人に贈る場合はどうか? 喜んでもらえるものを贈ればいいのだけれど、「希望商品の第一位は商品券」というデータもある。
金額の相場は5千円。3千円だとちょっと安すぎる傾向にあるようだ。
お中元・お歳暮は「目下から目上へ」というのが基本。だから原則として「お返し」は不要だ。でも取引先の場合、いただきっぱなしというわけにはいかないから、お礼状、あるいはお返しが必要になる。どうすればいいかわからないときは、上司の判断を仰ごう。

結婚、出産、新築、見舞いなどの際にも品物を贈ることがある。ほとんどは定番品からの選択になるが、中にはタブーとなる品物があるので注意が必要。
たとえば結婚祝いではコップ、グラス、お皿などはアウト。「割れる( 別れる)ものだから」というのが理由。出産祝いは、子供の性別を間違えないように。新築祝いにストーブや灰皿はダメ。むしろ商品券や現金の方喜ばれる。
病気見舞いや怪我見舞いで不適切なのが「鉢植え」。これは「根が生えて退院できなくなる」という言われがあるため。
そこで切花やブーケが定番なのだが、香りの強い花は避けたほうが無難。同室患者とのトラブルの原因にならないとは限らない。また、食べ物はタブーではないけど、相手の病状を確認してからにするのが大切。

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