bujino catches soundscape

音や食+我が家のネコに関する思いつきごとを綴っていくんだろうと…思っていたら最近はフィギュアスケート中心に(汗)

卓越した音楽センスと技術の融合 Vol.1(羽生選手今季SP勝手な分析?)

2013-03-27 08:39:19 | フィギュアスケート
まず、これを見てください。Twitterでお知り合いになったghotiさんが、ワールドSPでの羽生選手の鉄板3Aを切り取ってあげていらっしゃるのをお願いして、こちらでリンク貼らせていただきました。(ghotiさん、やっとこさ使わせていただきました。ありがとうございます!)

どうですか?この3Aに入る前のステップ、すごく音楽と合ってますよね!!!

カウンターから最後リンクサイドに向きなおっての3Aなんですが、こんなに超高難度なのにこれだけは今季通して本当に鉄板だったんですよ。フィンランディアでも、今回のワールドでも。(あ、ショーは無視してくださいね!ショーは!^^;)

ずっと羽生選手の演技を見続けている人は、この3Aの入りがめっちゃ難しい入りだというのは耳たこになるほどわかっていることと思いますが、なんでそんなに難しいのに鉄板エレメンツになっているのか。ただ3Aが得意だから?
それもありますが、普通ならランディングで呼吸を整えたりタイミングをはかったり、見ている方も緊張が高まる3Aです。なのにそういう準備なしに入って失敗しない、むしろ一番きれいに飛べてしまうのはなんでだろう。
私の超勝手な解釈ですが、その理由のひとつに羽生選手の音に関する適応能力というか、卓越したリズム感があると思います。

実はここの音楽のリズム、私からしてみればめっちゃ難しいリズムで、だからこそこのプログラムの3Aを見るたび「ナイス!」とか「ブラボー!」とかいいながら手を叩いてしまう瞬間なのでした。みなさんここの拍子って何拍子になっているかわかりますか?

えー、これからリズム初心者に向けて、拍子についてのこむずかしい話を回りくどくご説明します。そんな話はわかっとるわいという方はブッチして、こんな難しい話は聞いていられんという方もブッチしてください^^;
リズムの話はよくわからなくて、でもいつかこれが羽生選手の演技のスゴさにつながるんだという根気強い方は頑張って残ってこのお話を聞いてくれるとありがたいですが・・・もう誰も残ってませんか^^;
いいんです。自己満足の世界なのでこのまま好き放題書き散らしまーす(ひぃ~~~)

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(初心者向けのお話、ここから)

日本人はルーツからいって昔から無拍子or2拍子大好きピープルで、無拍子と言えば田植えや子守唄のような自分流に間を作れる民謡のようなもの。2拍子になると昔の校歌や(自分が生まれてもない頃の話ですね^^;)軍歌(生まれてませんたら!!!)とか腕を上下に振って歌うようの曲が好まれる文化が根付いています。

今の文化なら野球の応援なんかがそうですね。
私は広島カープの応援歌を広島駅で腕をふりふり歌った(それが合唱部の指令だったので)実績を持っていますが、あのときに大喜びで拍手をしてくださった構内の方々を見ながら「あー日本人ってこういうの好きだよなー」とつくづく感じた次第でございます^^;死ぬほど恥ずかしかった遠い思い出・・・。

と、感傷に浸って脱線している場合ではなく。
今の人はずいぶんアメリカナイズされているので2拍子以外のリズム感も優れているはず!と思うところなんだけど、アメリカは残念ながら4拍子の国なので劇的というほどの変化はないと思っています。ただ細かい8ビートとか16ビートみたいなものはすごーく感覚的に入ってきていますね。若い人のダンスとか見ているとやはりビート感やリズム感すごい子って本当にすごいです。

あ、また脱線している・・・(汗)
反対にヨーロッパ人は昔から3拍子大好きピープルです。そもそも拍子のルーツは3拍子で、今の拍子記号ができる前は3拍子は「○」(普通に拍子記号がマルで記されている)が基本で完璧な拍子だったのです。なぜならキリスト教の国だから。
いわゆる三位一体の信仰から来ているんです。
4拍子を「C」と表すのはその名残で「完全は3拍子で4拍子は不完全だから」という理由が定説です。なのでヨーロッパでは3拍子はデフォルトの拍子感覚となっている・・・のかな?
そして中世ではワルツが踊れることは貴族社会では社交界デビューの必須条件であったし、とにかく古くから3拍子が身体に身に付いているのはまあ当然のような気もします。
まあ今はやはりそういう部分も薄まっていると思いますが、それでも文化にあれば接する機会も多いと思うので、抵抗はないのではないでしょうか。

じゃあ北米とかは?という疑問が当然出てくるのですが、ジャズのリズムが3拍子感を積極的に取り入れているので(いわゆるスウィング系、ブルース系)3拍子に対する苦手意識はなさそうです。

何人はと類型論で語る危険性はあるのですが、それでも日本では好んで3拍子が自国の音楽のルーツになったことは少なくとも今まではないと思います。
つまり、
多くの日本人は2拍子は大好きだけれどこの3拍子がちょっと苦手なので(実はちょっとどころではないと思っている。実際自分が音楽を教えていてもひどすぎるーとひしひしと感じるほどに、もうがっくりするほど音楽する子でもリズムがとれません)、3拍子の曲を流れにのってうまく歌えたり演奏できたりする人は生まれつき相当音楽の感性が優れている人だと私は勝手に思っています。


さて、一体ここからどうやってフィギュアスケートの話につながるのかわかりませんよね^^;
私もいつになったらそこまで到達できるかとーっても不安ですが、きっともうそろそろなので周囲のブーイングをよそに頑張って説明を続けたいと思います。

3拍子と言ってもさっき紹介したようにいろいろあり、北欧系のワルツやマズルカなどは完全に単拍子の3拍子です。今回問題になるのは北米系のジャズなどの見た目4拍子の3拍子系。こういうのを複合拍子と言います。メジャーなところで8分の6拍子があります。これは3拍×2拍子の複合拍子。

ブルースはおおざっぱにいえば8分の12拍子の4拍子系が特徴的です。→参考:ブルースギターの基本
(なぜおおざっぱにかというと、譜面上こうなのであってもう少し実際はスイング感というか、音の長さや重きをおく拍に特徴があるから。ブルースをよく知っている人は8分の12拍子だといわれると嫌かもしれません)
つまり一拍の中に8分音符が3つはいる、つまりつまり一小節(一区切り)のなかに小さい3拍子の塊が4つあってできるリズムです。(そこで貧血を起こしそうになった方、大丈夫ですか?)つまり3拍×4拍子の複合拍子。
なので大きくは4拍子なのですが演奏する側や踊る側としてはその中の小さい3拍子を表現しきれなかったらそれは正確にはブルースといえないわけです。(さっき言ったように正確な3拍子ではないみたいですが)

そしてやっと本題に入るのですが(よし!)、今季の羽生選手のSPはまさにそのブルース、多くの人の苦手な3拍進行して、さらにそれにとらわれすぎず大きく4拍子感を表現していく曲なんです。
ここまでわかってもらえたでしょうか。
わからない人!(はーい!)

はい、わからない人はここの拍子についての説明をご覧下さい(最初からそれ出せばいいんじゃ・・・)

すみません、私の講義能力としてはこれが精一杯(無能め!)なので後は質問を受けるしかありません。
わからなかったらどんどん質問くださいね。

(初心者向け、ここまで)
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さて、ここまでブッチしてきた初心者ではない方々も含め(まだ残っていますかー?)、もう一度ghotiさんの作ってくださったワールドの3Aジャンプを見てください。

あれだけ故障を持っている身体でこのリズムに乗ってこの演技ができるってすごいと思いませんか?
で、このリズムののり方ってめちゃくちゃ複雑なリズムに乗っているのです。
そして最初の議題、(議題?)
超絶技巧な入りのジャンプで複雑なリズム、何でこれでこの3Aが鉄板なのか、なのですが...
彼のこのSPの場合、逆にこうしたリズムにのせることが飛び急ぎのスッポ抜けが少ない理由なんではないかと感じています。もちろんそれが元々3Aをカウンターから飛びなれているという、超絶な自身の技術の高さに裏打ちされているのは言うまでもありません。

(もぞもぞ...)まずリズムの説明をしますね。(終わったんじゃなかったのか!)
このghotiさんが作ってくださった部分は3拍子が2拍子に変わる瞬間です。
つまりですね、小さい3拍子の塊が今まで4つだったのがこの画像からは2つ(2拍子、つまり8分の6拍子。3拍×2拍子)になって、次の助走から小さい3拍子をバラバラにして8分音符を2つずつにつなぎ変えて8分の8の拍子(4分の4拍子が正しい)に変えているのです。つまり小さい2拍子の4拍、2拍×4拍子です。わかりますか?(うううー、簡潔に説明できずにすみません^^;)

これから後「タ」のひとつの長さは全部同じだと思ってください。
 
○全体の曲調
1   2   3   4
タタタ|タタタ|タタタ|タタタ|(8分の12拍子、つまり大きな4拍子)
 
○動画の頭で
1   2
タタタ|タタタ|(8分の6拍子、つまり大きな2拍子)
 
○ステップ
1  2  3  4
タタ|タタ|タタ|タタ|(4分の4拍子、今までの8分の12拍子ののリズムを分解して最初の8分音符8拍を2つずつにして4拍子に)
と3拍分同じスピードで助走して最後の4拍で飛ぶスタイルです。
そして着氷は普通に言えば5拍め(次の曲調の1拍目)ですが
言い換えると、
○[曲全体・ブルース調]8分の12拍子(小さな3拍子の塊の大きな4拍子)→
○[動画初め]8分の6拍子(小さな3拍子で大きな2拍子に変化)→
○[助走ステップと最後は3A踏み切り]4分の4拍子(4分音符は今までのテンポを保持して8分音符2つ分の長さ、)→
○[着氷]8分の12拍子(元通り、4拍子)
で、この着氷が次のの拍子の頭となっています。(ここの最後の部分はちょっと自信がない。最後2つは4分の3拍子(8分の12拍子の前半部分が2つめで3つめが後半の6拍子分を3分割)→8分の12拍子かもしれません。本当はこっちの方がすっきり^^;)
全然言い換えてないがな・・・

どうでしょうか、違う目で見ることで来ましたか?
無理だったらスミマセン、私の言葉がヘタすぎるんです。質問するなりあきらめるなり。。。(おい)

で、ですね^^;(まだあるんかいっ!)
これはこれで何度見てもホーッとしてしまいますが、音楽と3Aに入る前のステップがビッタリあっていますよね。前の全日本や4大陸よりは心持ち入りの気持ちの構えがタイミング的に遅い感じを私は今回のワールドでは持っています。そのためステップひとつひとつ、このリズムとのジャスト感がより際立っています。

どういう意味かというと・・・
例えば音楽でいうと指揮者は自分の指揮を見る人のためにリズムのジャストのタイミングでは指示を出しません。視覚的に情報をキャッチしてそれを相手がとにするまでに時間がかかるからです。
一人で歌ったり演奏する場合も、ちょっとだけリズムを意識するタイミングを早くすることが、実際に狙った音や表現をのせるのに必要になってきます。音を出す瞬間にそれを意識したら遅すぎて重くなったり表現できずに終わってしまいます。今回のワールドのステップは4拍テヌート(その音をリズムいっぱい、たっぷり演奏する)、で着氷からが次の展開みたいなイメージです。これはこれでちゃんと出来上がっているので1つの表現として美しいです。

で、で、最後に!
あくまで好みですが個人的には4大陸の入りがまたこれが素晴らしいのです。ステップがスゴくさりげなく軽めに入って、さらに飛ぶ瞬間が3拍目のステップ直後にグッと前倒しに入ってなんと4拍目に着氷。だから着氷後のランディングもたっぷりとれます。
 
Yuzuru Hanyu - 2013 4CC SP
 

1、2拍目がスタッカート気味(軽く)で軽さ、3、4拍目でアクセント(強調)のあるテヌート気味のジャンプ、着氷という重さを出したことで、全体的にはクレッシェンドのような効果をもたらして最後、長いランディングにより次の曲調の変化をたっぷり表現できるわけです。いやーブラボーッ!!!(勝手にはしゃいでいる)

実はこの4CCのGOEは2.71あるんです。すげえよ。
勝手に思っているんですがこの飛ぶタイミングに切り替えはじめたのは全日本からかなと。完璧じゃないんですが3拍目にジャンプ、4拍目着氷気味になっています。
4CCだけだと「フライング」と思う人もいるかもしれませんが、私は絶対これは狙っていると思っているんですよー。だって一番きれいだもん、びゅーてぃほーでわんだほーだもん。ほんとーにパーフェクトだもんっ!

このひと呼吸前に次の音楽を意識してそれを身体に100%伝えるセンス、それを表現しきる豊かな才能とそれが超絶技でも自分のベストなタイミングに変えてパーフェクトに飛べる技術。これは今の日本人スケーターはほかの誰も持っていません(きっぱり)
こういうところがこれからまだまだスゴいことになりそうな彼の可能性をじわじわと感じるところなんですよねー。(この記事、この一言でよかったんじゃ・・・)

なんともクドクドとへたくそな解説、すみませんでした^^;

えーと、ここまで読まれた方は、「で、3拍子は?」と思われたかもしれません。ここではそれについてほとんど書けませんでした(おいっ!)
でもみなさんが3拍子をカウントしながらこの演技を全体的に見た時、きっとビックリするところがいっぱいあるんです。彼はきちんと大きな4拍の流れにのってその上でしっかり3拍子を感じています。シャッフル感もしっかり見せているんです。例えばステップ、腕や手の動き。
・・・で、そういうことももう少し書きたいし、実は4Tにもこの3Aほどではないんですが多分と思えるタイミングがあったりします、そういう目線で見ていると「スゴすぎる~~!」と思える場面が満載のSPなんです。
なので今季のSPの総括としてまた次の折にそのスゴさをお伝えできたらなー(ダメ?)



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11 コメント

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興味深いです (ぐみ)
2013-03-27 23:59:21
「わかりましたか?」と聞かれると「はーい!」と答えてしまうのはただの習性でしかなくて、本当はよくわかっていないと思うんです、すみません・・・。

でも面白いです、こういう専門のお立場からのお話!
「世界一3Aが得意な男だから」としか思っていませんでしたよー。リズム感っていう発想はなかったです。
あそこは着氷の後そのまま片足を上げる流れもステキで、「は~、いつもかっこいいねえ」で終わってました。そんな複雑な構造(いや、音楽の世界ではごくごくフツーのレベルですかね?)の拍子とその変化がある箇所だったとは。曲の変わり目なんだなーくらいの認識でした。
そして去年のSPでは「カウンターからの3Aって、解説者がすごく難しい入りってよく言う割には評価が低いのでは。イーグルからの方が評価が高いじゃん」っていう話があったような気がしましたが、今年はちゃんと評価されるようになってよかったー、と思っていました。ジャッジのみなさんは、こうした音やリズムとの融合も評価していたのでしょうかね?

また羽生選手はよく「演技に華がある」とか「観客を引き込むカリスマ性がある」とか言われていると思いますが、自分が彼の演技に惹かれる理由とともに「つまりそれってどういうことなんだろう?」とずーっと考えていました。
もしかしたら、こうしたリズム感のよさということが大きいのかも・・・と今思いました!

競技用プログラムだとわからないけれど、あまり滑り込んでいなさそうなエキシビションナンバーとか、ショーのオープニングやフィナーレなどのダンス的場面になると急にドン臭くみえる(←失礼)スケーターっていますよね。あれもリズム感の問題だったのかも・・・?

これからもまたどんどんこうしたお話を教えて下さい!
たぶんついていけないと思いますが(笑)、脳貧血になる前に自己防衛のための思考放棄をちょくちょくしながら、楽しませていただきたいですー。
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>ぐみさん (bujino)
2013-03-28 18:55:25
3Aが得意と言い切れる人って案外多くない気がします。いろいろ拾い集めていると3Aより4回転の方が飛べると言う人も多いみたいで。。。
なので羽生選手みたいに3Aが世界一美しい(と私は思っているのですが)人はひとつの卓越した素晴らしい才能と個性だなと思いますよ。

それでも音がないときに飛ぶときは腕の振りとかランディングで呼吸整えてのタイミングとか好きに自分で一番いい状態で飛べるけれど、曲が入るとそうはいかなくて、でも彼の場合そのリズム感が呼吸を整えてタイミングをとるのを助けてくれてるのかなーと勝手に思っています^^;

じつは3拍子ってだいたいにおいてフリーダムで、4拍子ってジャストタイミングなイメージなんです。
ワルツも一拍ごとの音の長さは違ってさらにブルースとかスウィングはシャッフル感とかグルーブ感とか長さのタイミングにセンスが出ちゃうんです。
こういうことをまた次の機会にお話しできたらなーと思うんですが。。。私のへったくそなお話でどれぐらいわかってもらえるか超不安です^^;

ああ・・・選手によって「エキシはのびのびしてるなー」とか「どうしたのエキシビション!」とか思うことありますよね!
なるほど、それって滑り込めていないだけに本来のセンスが出るところなのかも。わーい、勉強になりました!ありがとうございます~~~。
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リズム! (non)
2013-03-28 23:41:17
お久しぶりです。
最近目の調子が悪く、眼鏡を作ったりパソコン、携帯を制限されたりで、こちらのブログも拝見のみでコメントはできずにおりました。でもしっかり読ませていただいておりました!
 もう羽生が出ないのでシーズンは終わり、でも一日に数度は羽生のノートルダムドパリを再生しつつ過ごしています。不思議にパリ散は、極上3Aだけ拾い見でした。
 大リーガーで成功した日本人内野手いないという記事を読みました。なぜか!
日本の野球は正面でゴロを受け、それから投球するので、一歩遅れがでてアウトにできない率が高いのだそうです。今の大リーガーのキャッチの仕方は、ボールのポンポンとはずむリズムに合わせて片手でグラブでキャッチし身体をひねり、無駄なく投球動作に入る。日本の野球選手は正面受けから離れられない。
 それを読んでフィギュアも、とても心地良いのはリズム感のある時だな、と短絡的に決めてしまいました。そんなこと考えながら色々な人の滑りを見返していました。
 羽生のあの心地よさだって、彼の音楽性からでてくるリズム感からなのですね!
 テンの演技の心地よさは、彼の高い音楽性によるのだと思いました。
 でも、このような事をいつか専門家の立場のbujinoさんに伺えたらいいなと思っていましたので、今回の記事は、私にとっても本当にびっくりでタイムリーで嬉しかったです。といってもどこまでわかっているか怪しいです。思いっきり初心者のコメントなので、がっかりさせてしまいましたね。
 何とかの手習いで、三味線をかじり始めていますが、西洋音楽とは違う感覚で興味深いです。音をいかに心地よく外す、落とす?かが命のような所が。
 また引き続きのお話を楽しみにしています。

 
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難しいです (FUWAKUMA)
2013-03-29 00:04:29
音ハメってプログラムがすごく引き締まりますよね。
あまり、取り入れる選手がいないのは、かなり難しいからなのですが、羽生くんはあっさり綺麗に飛びますよね。
リズム感がいいんだなぁ、くらいにしか思わなかったのですが、リズムを合わせることにより、跳び急ぎがなくなるとは、新しい解釈で勉強になります。


でも、拍子の講釈は途中から諦めました~難しいです(いや、どこがと言われてもいろいろ)


四大陸の前のショーでジャンプが大遭難したのは、ジャンプをさらに改良しようとしたためらしいですが、よりタイミングをリズムに合わせる工夫をしていたのでしょうか?


前回の記事のコメ、謝らないで下さいね。
ファンにとってはキツい言い方なのですが、言いたいことは分かるつもりなので。

たぶん、世の中のファンが「おかん目線」なのに対し、bujinoさんは「おとん(父親)目線」あるいは「監督目線」なのでしょうか?
より広い範囲で物事を捉えているように感じられます。

世の中、羽生くんに好意的な人ばかりではないし、事情を知らない人もいっぱいいる。結果が出せなければ、どのように言われるか…まで考えれば、まあ厳しい意見も言わざるを得ないわけで…

勝手な思い込みならすみません。


あまりこの話題を引っ張っても申し訳ないので、この辺で。
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わかりましたよ~! (観世)
2013-03-29 08:05:23
リズムの説明!
「なるほど!」と思いましたー!
私、ピアノを習っていたんですけど
アレですよね、左手は三連符で右手は2拍あるいは4拍入れるという
ああいう感じでしょっ!?(←説明できていないw)
よくもまあ、文字でこれだけ説明できますね!すばらしい!!

そしてbujinoさんの説明で
へ~、そういう見方もあるんだ!と、目からウロコでした。
パリ散がそういう構造の曲で、それにどのように彼が合わせて演技しているか・・・。
私は「3Aの入りがむずかしいカウンター」ということだけ、今シーズン理解したので(カウンターが何かも初めて知りましたww)
その足づかいばかりを見ていました(笑)

ただ、「精密機械みたいだな~」とはずっと思っていたんです。
冷たいっていう意味じゃなくて、乱れることなく美しく気持ちよく音楽に合っている様が。しかもほぼ毎回。
3Aのむずかしいカウンターの入りでさえも、着氷でさえも、音楽から外れることがない。
それは音ハメのせいだったのですね~。個人的に納得です。
上げてくださった動画、何度も見返しました!

それに比べて、「ノートルダム」では一度も精密機械などと思ったことはないんです。
それは、曲調の違い、音ハメする振付けかどうかの違いかもしれませんね。

> 彼のこのSPの場合、逆にこうしたリズムにのせることが飛び急ぎのスッポ抜けが少ない理由

そうそう!それがノートルダムではできない。
まぁその分、情感あふれるプログラムだとは思いますけど(^^)


それにしても、ものすごい音感とリズム感と・・・・いろんな人並み外れた能力を持っている子ですねっ!
ジャンプも今跳んでいる姿を3Dでイメージできるとかって、以前言ってましたし。
どんな感覚の世界に住んでいる人なんでしょう。凡人のワタクシには想像つきましぇん(^^;)
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Unknown (真夏)
2013-03-29 22:30:18
面白い視点ですねー。
海外の選手が4回転の方が3Aより跳びやすい、とよく言ったりしているのを聞きますが、リズムと関係があるんでしょうか。
3回転「半」だからリズムが取りづらいのでしょうか。

私は単純に正面向いて跳ぶのが怖いから、なんだと思ってました。
本当に目からウロコです。


オーサーコーチが羽生選手を「音楽に完全に体をゆだねて滑る事が出来る選手」と言ってましたが、リズムをも自分の支配下に置けるって事なんでしょうか。

あと不思議なのは海外の選手は4回転はトゥループよりもサルコウを跳ぶ選手が多いですよねー。
それも謎でございます。


今はちょっと迷子になってますが、高橋選手の3A、無良選手の3Aもキレイですよねー。
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>nonさん (bujino)
2013-03-31 11:33:14
目の具合、大丈夫ですか?私もかなり目と頸椎をやっていますが、仕事上なかなか休ませるわけにもいかず、じゃあ本当ならこういうことをすべきではないのかな^^;
ともあれご養生くださいね。

あ、そうそう大リーガーのたとえは素晴らしいです!まさしくそうですキャッチしてそのままのタイミングでベースに向かって投げる。あのセットは大切ですよね。とって次のリズムで投げたらイチローなんてもっとホイホイ盗塁しちゃいます^^;
音はめのときは、その1拍分があった方が曲全体のリズム的によいときと、あると強拍と弱拍の関係が崩れるときとあるんだと思いますが、普通のスポーツはその間はどうしてもちょっとガクッとくる瞬間なんですよ。だから大リーグの内野手は見ていても素晴らしいです。

日本の音楽って無拍、無調、ちょっとあわないぐらいの音合わせがちょうどいいみたいなとところがありますね。雅楽のチューニングとか聞いていると、西洋慣れしている人にはかなーり気持ち悪いと思います^^;
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>FUWAKUMAさん (bujino)
2013-03-31 11:39:07
ううう、難しかったですか。。。いいんですいいんですわからなくて。
ただ3Aのステップから着地までのところだけ解説すると
「ちゃっちゃっちゃっちゃっどーん」(これでわかりますか?)
のところがちゃっが1拍として
「1、2、3、4、どーん」となるんですが
そこが、
「ステップ、ステップ、ステップ、跳躍、着氷」
となっているのが4大陸前まで(全日本は4拍目が少し前に寄っています)。
「ステップ、ステップ、ステップと同時に跳躍、着氷、ランディング」なのが4大陸。
これだけわかってもらえたら充分です^^;

どうでしょう。
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>観世さん (bujino)
2013-03-31 12:04:40
わかっていただけて感激(泣)
ある程度基礎知識がないと難しいですよね、もっともっと初心者の人でもわかってもらえたらと思うのですがどうだろう。
わかるとめっちゃすっきりするんですよね~、そしてワクワクしちゃう。でも実はあまりリズムハメするとそこで滑らないと気持ち悪いってことになるので、
それこそ調子の悪い時なんかは逆効果もあるかもしれません。

ノートルダムはリズムより全体の流れにあるかなとも思います。フリーはあまりリズムハメすると、つなぎを変えたりジャンプの位置を変えたりするときに自由がなくて大変だと思うんです。結構フリーは試合ごとにみんな自分に滑りやすく変えていく傾向があると思うので。全体を見てジャンプなんかが前後しても雰囲気が良ければそっちの方が長丁場はいいのだと思います。
でも4サルコウは彼のためかどうかわからないけれど、しっかりここの部分についてはタイミングがあると思う。

私は頭の中で音が和音も含めて見えるとか、自分が何をどう演奏していてどう客観的に聞こえているかがリアルタイムにわかるというのが(聴き手の立場になれる)、実はあまり一般的ではないということに気づいたのがこの仕事に就いてからでした^^;まあ、どう聴こえるかは耳というのが自分の内側から発する声を正確に正確には聴き取れないので完璧とはいえばないのですが。でも自分が本当はどんな演奏していたか、歌っていたかが録音して聞かせないとわからない人が多くいることにびっくりしました。
これは自慢でもなんでもなくて、音(フレーズやメロディや和声進行)が聴いた一瞬で記憶できるとか(私たちは音が見えると表現しますが)、客観的に自分のしていることが見えたり聴こえたりするとかはという感覚は、多分持って生まれたものが大きくて、後は小さい頃の環境でどんどん洗練されて確立されていくものなんだと思います。
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>真夏さん (bujino)
2013-03-31 12:23:00
どうでしょうね>4回転の方が3Aより飛びやすい。
これについては真夏さんが思っているので正しいと思いますよ。
正面から飛ぶのが飛びにくかったり怖かったりするという話を聞いたことがあります。でも個人的感覚(飛べないけどイメージで)では正面からの方がリズムやタイミングがとりやすい気がします。3A大好きって人は本当に羽生くん以外にはあまり聞いたことないような気がします。怖いもの知らずな人がワクワクと好きになれるジャンプなのかもー^^;
その羽生くんも3A飛べたのは真央ちゃんのおかげらしい。
大ちゃんはトゥループが怖いそうです。トゥをつくのがびびってしまって入りのスピードが落ちちゃうようです。だからそういう人がほかにもいるのかもしれませんね。
一応難易度としてはトゥループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツの順だったかな。ちょっと自信ないですが。でもって大ちゃんの場合フリップやルッツの方が飛びやすそうらしいです(無良くん談)。それってスゴい点が臨めるってことじゃ・・・と思いつつ、これからやっていくのは1年じゃ大変ですよね。
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