オアハカ(Oaxaca)到着 7月28日5:30PM 第8話
「ふぅ~」息を思いっきり吸い込んでもう一度「ふぅ~~」
やっとの思いで到着。マイッタ、マイッタ、本当にマイッタ。
雨はすっかり上がっている。
毎回言いますがバックパッカーはこれからが大変なのです。
重いバックパックを担いでの宿探しが始まります。
基本条件「安い&綺麗」
あれこれ5、6軒回ってSAN JOSE HOTELに決めた。
シャワー別で3800ペソ=2.7ドル=354円
部屋に入るやいなやどっと倒れこみたかったが荷物を置いてすぐにシャワー。
体中がナメクジに這いまわされた感じでとにかく洗い流したかった。
疲れが徐々に緩和され、力が体中に張り巡らされた血管の一本一本に甦って来るのが感じられる。
生き返った。
この町はヨーロッパ人が多い。
気候も割といいし、国境も近くビザに困らないから住みやすいのだろう。
早速食事をと表に出たが、途中洗濯屋を見つけ値段を聞いて宿に引き返し、ジーンズ、靴下、Tシャツ、下着等を預けて再び夜の町に出た。
きょうはもう洗濯する力が残っていない。
少し高いが「まっ、いいっか」1㎏-2000ペソ=1.4ドル=182円
食事はコミダ・コリダと云うものでメキシカンチャーハンのような物。
2200ペソ+ビール1本600ペソ(約260円)=2800ペソ(約2ドル)
帰り道がわからなくなりアタフタ、探し回ってしまった。
かなり疲れていたんだなぁ。
7月29日 9時起床。
サント・ドミンゴ教会→オアハカ博物館→ファレスの家(メキシコ初のインディオ出身の大統領)。この家、昔はすごかったのか知れないが
長屋の中の一つであり全くの田舎家そのものだった。
午後1時洗濯物を取りに行く。ホテルに戻って、しばらく休息し、2時30分のバスでモンテ・アルバン(Monte Alban)遺跡へ。(1987年世界遺産登録)
遺跡全体の大きさは42K㎡
BC800年頃からAC800年続いたらしい。ティオティワカンの影響を受けており、昔は極彩色に彩られたピラミッドだったようだ。
因みに、メキシコのピラミッドはどれも極彩色に彩られたものだということです。
13のピラミッドが山頂にあり360度オアハカ盆地が展望できます。
気になる方はネットで検索してください。見どころ満載の遺跡です。
下痢がまた始まった。
何が原因かわからないが、美味いと思う食べ物にまだお目にかかっていない。
美味いと思うのはフルーツとビールのみ!!
本日は夕方まで果物一つとパイナップル一切れ飲み。モンテ・アルバン遺跡の片隅で食べたのみだ。
さすがにのどが渇いたが当時は遺跡周辺で何も売っていなかった。
何も食べない、飲まないでよく遺跡巡りに出かけたと我ながら感心する。
昨夜は正露丸5粒飲んで就寝。
7月30日
10時30分頃 2等バスターミナルへ。
なかなかきれいなバスで9000ペソ(6.4ドル)
ミトラ(Mitla)遺跡へ向かう。1時間30分くらいかかった。
入場料700ペソ=約50セント=63円くらいかな
小さな遺跡だが幾何学模様のモザイクはすばらしい。
その後ヤグル(YAGUL)へ。
国道から1㎞ほど離れていたがバスが止まるのを忘れ変なところで降ろされたのでそこから近道をするため谷や畑を横断し道なき道を歩いたが「怪しい奴め!?」と番犬3匹に吠えまくられて追い払うのに膝と足首をひねってしまい、痛い足を引きずりながらようやくに舗装された道に出て、炎天下ひたすらなだらかな登りの道を歩いた。
ここもさほど大きくはない。見学者は10人もいない。入場料500ペソ=36セント=45円くらい
モンテ・アルバン遺跡、ミトラ遺跡、ヤグル遺跡も詳しく書きませんが、それなりに「すごい」ので気になる方は調べてみてください。
この辺りには有史以前の洞窟群(147あるらしい)の見学ができるかどうかわかりません。
暑さと下痢で脱水症状を起こしているが、気合で舗装された道をトボトボと国道まで下った。
バスはなかなか来ない。「暑い!! 暑い!! 暑い!!」しかし待つしかない。
ようやく来たバスはすし詰め。
でも、「俺は乗るぞ!!」昔、通学・通勤電車で鍛えられた俺ならできる。
Tuleの巨木へ
ここからオアハカに戻る道すじにトゥーレの巨木(Arbol del Tule)があるので寄ることにした。
しかし、途中土砂降りの雨になりすし詰め状態のバスは、半分は欧米人だったが誰も降りる者がなく、大声で「バハ(降りる)!!」「I get-off!!」と叫んで押し分け無理やり降りた。
しばらく木の下でシャワーを浴びた状態になりながら止むのを待った。
先ほどまで炎天下をひたすら歩き回ったので心地よく生き返ったようだ。
頭の先から足の先まで服を着たまま川に入った状態でずぶぬれを通り越している。
しばらくして雨が止み、靴の中の水を振り絞り、Tシャツも脱いで絞ったが、さすがにパンツはできないので我慢するしかないが次のバスに乗るころにはおおよそ乾いていた。
この杉科の巨木は樹齢1433年~1600年の間と言われているが定かではない。
幹周はおよそ30m、大人30人が手をつないでようやく取り囲むことができるくらいだが
これもはっきりしていない。いずれにしても日本の巨木、縄文杉(約16m)よりはるかに大きい。
ギネスに認定されているし、世界遺産にも登録されている。
とにかくこれが世界一太い樹木なんだとただ思った。
バスに乗り(100ペソ=9円)オアハカを目指したが途中でエンコし、違うバスを待ってセントロで下車。
また100ペソ払う。ここからビジャエルモサ(Villahermosa)までのチケットを買いに1等バスターミナルまで足を引きずりながら歩いたがかなり遠い。
13,015ペソ=9.3ドル=1,210円。 窓口のオヤジが釣銭出さない。13,100ペソ出し85ペソのつりを待っていても出さないので「出せ」と強く言ったら50ペソ寄こしたが35ペソ今はないと言って出さない。
大した金額ではないが気分の問題だ。でも早く宿に帰りたいのであきらめた。
夕食、ビール2本付きで5,900ペソ=約4.2ドル=約550円
明日は夕刻、17時00分出発だ。