〈Tongue Boglin〉 FLURP

心地よい日差しの中、フィールドワークをしていると思わぬ邂逅
べろボグリン種のフラープだ

なんとも珍しいこの種をこんなに身近で発見できるとは
うざったそうにこちらを睨む彼をあわててファインダーに収める

特徴である大きな舌は傷だらけだ
野生の個体にはよく見られる特徴でもある


熱をあげて撮影する不気味な人間に辟易した、のかどうかはわからないが
のそのそと移動し始めたのでそのまま追って観察をする


瓶に貯まった雨水を飲みに来たようだ
しかし残念ながら水面まで距離があり舌は届いていない
助けを求めるかのようにこちらを見るフラープ


水を与えてみると喜んで近寄ってきた
喉が渇いていたようだ


水をあげ　ご機嫌伺いが済んだところで
近くで観察させてもらうことにした



完全に気を許したのか手で持ち上げても嫌がるそぶりは見せない




舌を触らせてもらう　傷口はカサカサと乾いていた
痛みはもう無いようで触っても嫌がらない



体に傷は無く、とても綺麗な状態だ


　

地面に置き、巣へ帰るよう促すと私に着いてこようとする
これ幸い、とばかりに家へ連れて帰る事にした






後日、私のバイクで遊んでいる彼を見ていた時の事



なんと珍しい。舌を収納した状態を見ることが出来た