(ウレぴあ総研)
2013年4月26日、大阪?梅田に「グランフロント大阪」が誕生する。伊勢丹やルクア大阪のオープン、阪急百貨店のリニューアルなど、ここ数年、梅田という街が変貌を遂げる中で、どのようなコンセプトで開業に至ったか、その想いを開発メンバーの一員である、阪急電鉄株式会社の山下さん、阪急阪神ビルマネジメント株式会社の新井さんにお話をお伺いしながら、グランフロント大阪の魅力について紹介します。
オープンテラスなど、至るところに自然を取り入れた空間設計
都心部ターミナルとしては、日本最大級の約44,000平米の店舗面積を誇る「グランフロント大阪 ショップ&レストラン」。“お散歩ショッピング”をコンセプトに、ファション、グルメ、インテリアなど、ライフスタイルを魅力的に演出するこだわりショップが、西日本最大級の266店舗集結するということで、期待が高まる。
山下「『グランフロント大阪 ショップ&レストラン』が掲げる“お散歩ショッピング”というコンセプトですが、梅田という街は地下街が多く、買い物も地下で…というイメージがありました。ただ、買い物というものは街の雰囲気を楽しみながらするのもあるよね、ということで、梅田にお買い物に来られるお客様が、何を求めているのかをきちんとマーケティングしながら、その要素をどういった形で散りばめていくのかという部分を念頭に置きながら、開発を進めていきました」。
その特長の一つとして、施設の造りが挙げられる。10,000平米超あるビル屋上庭園や大阪北口広場の水上カスケードなど、至るところに自然を取り入れた空間設計が印象的だ。
「大阪という街は、東京と比べても緑や水などの自然が少なく、開発にあたってその部分はすごく意識しましたね。建物に関しても吹き抜けを作ったり、広々とした空間を感じて頂ける構成など、施設の中にいても路面店で買い物をしているような雰囲気になるように心がけました。あとは、テラスがあるカフェを多く設けていナイキ バッシュのも特長です。これまで、梅田にはテラスのあるカフェが少なかったんです。『グランフロント大阪』では、テラス席を有したカフェのほかにも、雑貨店との複合型など20店舗でカフェを設置しています。オープンをきっかけに、梅田でゆっくりお茶ができるという概念を広げていけたらと考えています」。
「日本初」「関西初」「梅田初」など、初出店の店舗は80店以上!
ふたつ目の特長には、ファッション関連のショップでは旗艦店を出店するショップが多い点がある。
山下:「これまで梅田にあるショップは、立地上の部分も大きいですが、店舗の区画が小さいショップが多く、商品の訴求も含めてきちんとしたお店づくりがしにくいという点がありました。『グランフロント大阪』では、1店舗あたりの面積を周辺の百貨店や駅ビルよりも大きく確保することで、店舗のディスプレイや商品ラインナップで、ブランドの世界観をしっかり提案できるようにしています。また、ショップのラインナップも「日本初」、「関西初」、「梅田初」など、初出店のショップが80店舗以上あるほか、グルメに関しては、チェーン展開の飲食店より、大阪を筆頭に全国各地の地元の人々に親しまれている老舗や名店を取り入れるように意識しています」。
ビストロやバルなど深夜4時までカジュアルに飲めるスペースも設置
また、グルメゾーンに関しては、深夜4時まで営業する「UMEKITA FLOOR」というスペースも展開する。商業施設としては、かなり画期的な試みだ。
新井:「開発のきっかけは、調査を進めるなかで『梅田って夜が早いね』という意見がありまして。もっと、様々な人々が集まりながら夜遅くまでカジュアルに飲めるスペースがあったらいいねということで、今回のフロアが誕生しました。“大人のたまり場”をテーマに、飲食店のジャンルもビストロや日本料理、バルなど、幅広く取り揃えています。また、共用スぺ―スにイスやテーブルを配置して、色々なショップのメニューを一度に楽しむことができます」。
商業ビルの中だから、女性でも安心して夜遅くまで飲むことができるとあり、注目が集まりそうだ。
最後に、グランフロント大阪のオープンによって、梅田がどのように変わっていくのか、今後の展望をお伺いした。
山下:「ここ数年、梅田という街はどんどん変わっていますが、私たちとしてはまだまだポテンシャルのある街だと認識しています。『グランフロント大阪』の開業によって、ただ欲しい物を買うためだけに梅田に来るのではなく、梅田を散策しながら新しい物に出会えるというような、時間の過ごし方を提案していきたいですね。あと、最近では中国をはじめ、海外からの観光客もどんどん増えています。その辺りのターゲット層に響くような仕掛けを発信できたらと思っています」。
開発者の方々のインタビューを通して、従来の梅田での買い物のイメージを覆すような、様々な仕掛けを取り入れているのが印象的だった。グランフロント大阪のオープンによって、新しい梅田の魅力が発信され、街自体がどのように変わっていくのかに期待したい。
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