訪れる車もまばらな八ヶ岳横断道路を東に向かって走り、
ふと道路わきの案内板が目に付き、いったん停車。
結構な標高の道路を走ってるんだなと、妙に感激。
その先はリゾートエリア、それ風の施設が点在するエリアを抜け国道に、
さらに、旧道へと向かい、樹林のなかのワインディングロードを走ることしばし、
視界が開けたと思うまもなく、長野県に入り、旅番組定番スポットへ、
JR最高地点の踏み切り、傍らに鉄道神社と。
週末やシーズンには観光客があふれかえるのではと思いつつ、
記念写真を撮りこの地を後に。
信濃川上エリアの田園風景を眺めながら、前方遠くに、見え隠れする山影をめざす。
今回もまた意識する間もなく、県境の信州峠を通過し、再度山梨県内に。
以前訪れた山間の村落にあるそば屋さんを探しつつ、
本道からはずれ細い道へ向かうが、記憶にある景色とちょっと違っていて、戸惑う。
たまたまた畑仕事していた、男性とおばさんに、
「そば屋さんはどにありますか」と尋ねる。
「ほぼ道なりに走ればありますよ」とのことで、一安心。
道の両側の畑に、こんな可憐な花がたくさん咲いていて、
目指す店が隠されていたようだ。
さらにこの花は何ですかと聞くと、「ハナマメだよ」???
「これから行かれるそば屋さんで食べられますよ」とも教えてくれた。
その地からほんのわずかで到着。
前回偶然見つけておそばを食べ、記憶に残っていたそのままの佇まい、
若干綺麗になってるかな?
山間の集落のはずれに、ぽつんと立っているといういい雰囲気、
この2人のおばちゃんが、いそいそと働いています。
素朴な味のおそばで好感ありでした、
気さくなおばちゃんとおしゃべりも楽しめて、
お店の由来が、これから向かう地域との密接なつながりがあることなどを伺う。
左手の旧道から出てきて右手の国道への合流地点。
国道に入りしばし山間の道路を走り、県営の「みずがき山公園」へ向かう。
大きな駐車場に車をとめ、見上げると、岩がごつごつした山肌が圧巻。
さらに斜面を登っていくさまが「亀」に見えるとのことで、まんま「亀岩」が!
レストハウスで見つけました(@_@)
「ハナマメ」が「花豆」ということを知りました(^_-)
しばし、みずがき山「瑞牆山」の奇岩を堪能し、
またいつの日にかと思いつつその地を後に。
両側に山が迫る道を進み、かなり走った先、トンネルを越えた先右手に水面が、
国道をそれ湖畔周回道路へ、ダムサイトから見下ろすと結構怖い(@_@)
この湖が、おばちゃんたちのおそば屋さんと密接なつながりが。
20数年前ダム建設計画が発表され、
当時この地区にあった集落が水の底に沈むことになったそうで、
長い事住みなれ、複雑な思い抱えつつ、全住民が高台に移転、
歴史あるその地を、離れていく人々と、その町の記録を残そうと、
長いこと時間をかけて写真に撮っていた方が、
足を伸ばし、おばちゃんたちの集落に立ち寄り、
当時出会った地主さんに、
「この地で蕎麦屋を開いたら」と、熱心に勧められ、
そば作り方、そば汁の味から、店作りのノウハウをすべて教えてくれたそうです、
その方は、山梨でも老舗のお蕎麦屋さんとのことで、
水没してなくなってしまう集落への思い入れとともに、
その思いが根好き、
近隣の小さな集落に、たった一軒だけのおそば屋さんが開店し、
20年過ぎた今では、このエリアを訪れる人々のオアシスに。
伊藤さんという方だったと聞きましたがうろ覚えです。定かでありません。
「塩川ダム」の写真集も出されていて、
おばちゃんたちのおそば屋さんの店内にもおいてありました。
今回再訪で、塩川ダム/みずがき湖の名が、
あらためて記憶に残った旅になったなと。