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耳鳴りの原因

2008-05-12 11:58:54 | 健康・ダイエット
耳鳴りは 周囲に音を出すものがないのに聞こえる現象を「耳鳴り」といい、そのほとんどは聞こえている本人にしかわからない自覚的な症状です。耳鳴りといっても、キーンという高い音からゴーという低い音など 聞こえてくる音はさまざまです。一時的な耳鳴りは誰にでも起こり、日本人の10%から20%の人が耳鳴りを感じているといわれています。耳鳴りのある人全員が苦しみ悩んでいるわけではありません。およそ5%の人が慢性化したり、頻発したりする耳鳴りを苦痛に感じているといわれています。

耳鳴りの原因は現在のところ、はっきりわかっていません。しかし、音が聞こえるしくみと深く関わっているとされています。耳は外耳・中耳・内耳の3つの部分から構成されています。物理的な振動が電気刺激に変えられ、その電気刺激が聴神経から脳に伝わり、脳はその刺激を「音」として認識します。耳鳴りや難聴は、この音が伝わる経路のどこかに何らかの障害が起こった場合に発症すると考えられています。耳鳴りや難聴を伴う病気としては・突発性難聴・老人性難聴・メニエール病・自律神経失調症のようなものがあります。又、過労やストレスから耳鳴りとなることもあります。

耳鳴の多くはその成因が明らかではありません。従って、いまだに耳鳴に対する特効治療はありません。いずれの医療施設でも、様々な治療を試してそれぞれの患者さんに最も適した治療をみつけていく、といった方法をとっているのが現状です。最も一般的な治療法はやはり内服薬ですが、その種類も様々です。その他注射による治療、薬剤を中耳に注入する、内耳に対する電気刺激療法などがあります。これらの治療法は耳鳴りを完全に消そうとするのではなく、症状をやわらげ、日常生活に支障がでないようにする治療法になります。現在では耳鳴りを完全に治療することは難しいのです。

耳鳴りを感じたら、専門医のところで聴覚に関する一連の検査を受けることが肝要です。耳鳴りは突然生じて、ごく短時間鳴っただけで、やがて消えてしまう場合が少なくありません。しかし、耳鳴りが原因で音が聞こえにくいとか、イライラする、眠れないなど、ふだんの生活に支障がある場合はぜひ受診してください。そこで、耳鳴りを自覚してから鳴りつづけるか、しだいに大きくなるような場合には、精密な検査することを考えるべきです。耳鳴りは多くの場合、生命には危険のない内耳性難聴との合併が多いのです。しかし、時には聴神経腫瘍の初発症状であることもありますので用心すべきです。