「キヨミズ准教授の法学入門」 木村草太

　現在、注目度の高い憲法学者の木村草太さんの本です。

　高校生にもわかるように法学について対話形式で書かれています。

　憲法について勉強していると、「法学」ってどんな学問か疑問が出てきて、
この本で学ぶことにしました。

　
　・法的思考とはなにか
　・社会科学とはどんな学問か
　・日本法の体系
　・法解釈とはなにか
　・法解釈の学び方
　・法と法学の歴史

　などが肩肘張らずわかります。

　法学って、「あるべき一般規範（ルール）の追求」をする学問なんだ。

　法学を勉強しておくと、一般社会でも、公平で納得のできる視点を持てたり、
　視野が広くきめ細かい判断をすることに役立つんだ。
　
　法学者は、法についての解釈をする創造的な仕事をしているんだ。

　など、知らないことが多かったです。

　最後の方に、ブックリストもついているので、さらに法学について知りたい場合は、
　こちらを読めばよさそうです。

　法律というと、「ああしろ、こうしろ」とうるさくいうものなのかと以前は思っていましたが、
　そうではなくて、私たちのあるべき理想を提示したり、対立したとき、どう公平に解決するかの
　方法であったり、国の権力から個人を守るものであったりと法律ってよい面があるのだなと
　うっすらわかってきました。

　私たちの日本国憲法も、遠くはローマまでの起源を持つ、人々が歴史の中で努力して積み上げて
　きたものだということもわかりました。

　法学ってロマンですねー。

「イスラム国よ」 鎌田實

安保法案に夢中になっていて、そういえば、今の中東情勢はどうなっているのだろう。
後藤健二さんの事件のときには、そちらに集中していたのに、自分の移り気を反省しました。

鎌田先生は、２００４年からイラクへの医療支援を続けられています。

長い間現地の人と交流してきた経験から「イスラム国」について語っています。

資本主義経済の行き過ぎが、格差や貧困を産みそれがテロを呼ぶ原因としています。

そして、日本は非軍事支援にこだわって活動すべきと強調しています。

憎悪を憎悪で返すことには、きりがない。
武力は、必要最小限で。「愛の手」を指し伸べ続けることが、一番良い解決策としたい
と述べています。



日本は、イスラム教とキリスト教の戦いからは、距離がおける立場です。
中東へは、直接的には戦争に今までは関わってきていません。

この立場を足掛かりに、非軍事支援、人道支援に力を注ぐ。
それこそが、本当の平和を構築できる道なのだと思いました。

中東で集団的自衛権でアメリカに荷担してしまうと、こういった
ことも出来にくくなるのですね。

今が引き返すチャンス。

鎌田先生の言葉を与党の皆さんに伝えたいものです。

一歩一歩

　昨日、衆議院で安保法案が通過しました。

分かっていたのですが、いざ通過してしまうと、やはり落ち込みました。

集団的自衛権も大切なのですが、もっと恐ろしいことは、憲法解釈によって
憲法を形骸化することですね。

解釈でなんでもできてしまう。ファシズムへの道が開けるのではないかと
恐れています。

自民党の圧倒的多数によって形骸化される国会。
国会での議論は、形式上のものでいいのだという
認識が広まってしまい、国民に無力感が広まってしまうことが心配です。

でも、きっと大丈夫。
自分に言い聞かせます。

若い人たちも少しずつ政治に目覚めてきているし、
多くの人がこの法案に反対しています。

一人一人が、主権者なんだという自覚に気づけば、
まだまだ、日本の民主主義は捨てたものではないのでしょうか。

長く細く一人一人が抵抗の活動を続けていく。
そういったことで、道は開けていくのではと思います。


そういえば、来年は参議院選があります。
一票に訴える手もあります。


週末には、各地でデモが開かれると思います。
あなたも参加してみませんか。

安保法案のわかりやすい動画解説

７月１１日に行われた、信州大学大学院 法曹法務研究科教授
成澤孝人先生の安保法案の講座の動画がyoutube上に公開されました。

動画はこちらに

とてもわかりやすく解説されていますので、是非ご覧下さい。

多くの方に見ていただきたいので、拡散していただけたらと思います。

安保法案の真実

信州大学大学院 法曹法務研究科教授 成澤 孝人 先生の安保法案についての講座が７月１１日
に開催されました。

そちらの要旨がこちらに載っています。
http://7colors.org/kenpo9/kiroku.html

安保法案についてわかりやすく解説してありますので、是非ご覧ください。

多くの人に見て頂きたいので、拡散していただけるとありがたいです。