- 次には、仏法真理を踏まえて、「自分の心を磨く」という実践行為が必要です。この実践行為が反省です。
- たとえ通勤時間のなかであっても、仏法真理の本を読んで学習し、そして、夜寝る前に、十分でも十五分でもよいので、その日一日の間に起きた出来事や思ったことの一つひとつを反省してみることです。もちろん、三十分でも一時間でも結構であり、時間の長短は問いません。
- こうした反省という実践行為を通して、心の透明感が、ますます増していくのです。
- 一日のうちで必ず一つや二つは何かマイナスのことを思ったことがあるでしょう。他人に対して、悪く思ったこともあるでしょう。憎しみの思いを持ったり、怒りの思いを持ったり、悔しい思いを持ったり、さまざまなマイナスの思いを持ったことがあるでしょう。
- そういうマイナスの思いに対しては、やはり、マイナスをプラスに変えていく必要があります。
- その意味では、心に去来した思いを、まな板の上に載せ、仏法真理という包丁で調理をしてみることが必要です。
- まず、「どうして、そういう思いが出てきたのか」ということを探究します。この”根っこ”の探究が大事です。
- 根っこを探究したら、次は、この根っこから、その思いを抜き去ることです。「どうして、その思いが出たか」ということを見たら、その思いを取り去ることです。
- そして、そういう思いを二度と出さないように決意することです。
- 人に対して、失礼なことを言ったならば、すぐ「ごめんなさい」と言う心境、また、それが空間的に果たされないことであるならば、心のなかで、まず謝るという心境、これが大切です。このような実践行為が、とても重要なのです。
『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して