噺のわかる人。since 2005

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古畑任三郎ファイナルがフィナーレ!

2006年01月06日 | 雑記
お久しぶりです。ついに『噺のわかる人。』2006年始動です。

最初の話題は何にしようか迷ったんですけど、やはりこの話題を語らずして始まれない。
そう、僕の大好きなシリーズ『古畑任三郎』がついに終わってしまったんです。

三部作全部観ましたが、 率直な感想は「おもしろかった」です。

まぁ、それは言うまでもないんですが、その中でも一番すごい! と感心したのは、一つ目の『今、蘇る死』。

これは、今まで古畑を見続けてきたファンは完全に騙されたのではないでしょうか?

古畑の基本プロットは、

1.犯人の殺害シーン
2.古畑登場~現場捜査
3.犯人と接触
4.犯人との勝負
5.解決編

を全シリーズ共通でやってきたわけなんですが、『今、蘇る死』は
まずこのとおりやってると見せかけて、最後の解決編でなんと真犯人を登場させる、という新しいパターンをやりました。

これは、初見の人には普通の推理ものだと思うかもしれませんが、古畑ファンは騙される仕組みになってるんです。古畑ファンの頭の中には上記のようなプロットが刷り込まれてるんです。三谷さんはそれを逆手にとった脚本を書きました。ファイナルに相応しいし、やっぱすごいと感心しました。

ストーリーの組み立ての上手くて、「あれ? これはちょっと強引じゃない?」っていう気がかりのシーンは全部最後につながる伏線だったと後で気づかされました。

歴代一位ですね、この回は。

イチローの『フェアな殺人』は、今までと同じプロットでやったし、目立ったものも特になかった。あったとすれば、イチローの演技です。初めてにしては違和感なく下手ではなかったです。トリック、ストーリーは、普通です。

最後の『ラストダンス』は、少しプロットを変えてきました。古畑登場シーンは、本来事件が起こってからなんですが、今回は起こる前にしかもゲストと接触している。珍しいケースです。

しかも古畑の恋愛を最後の最後にもってくるというので、三谷さんおもしろいなぁと。

トリックもまぁまぁでしたけど、やっぱ双子ネタは、もうオチが読めてしまいますね。入れ替わるというのはやり尽くされてるので。(僕らが中学、高校の時に《双子なら入れ替わって受験できるのに》みたいに言ってたくらいですから)

しかも本当に最後って感じがしませんでした。
なんか、古畑が終わりを匂わすアクションを起こすのかなぁなんて期待してたんですけど、逆にいつもと同じように終わるのが古畑なんだなって気もします。こち亀やドラえもん、サザエさんのようにね。

終わるとなるとさびしいですね。
一度くらい映画化してくれてもよかったのに、なんて思います。
最後に映画でしめてほしかったです。

三谷作品の中で一番好きなシリーズが古畑だったので、ちょっと残念ですけど、2時間スペシャルを3話も3夜連続観れたので、よかったです。こんな嬉しい事はないです。


公式サイトで『古畑任三郎ファイナル』のインタビューを閲覧できます。
結構興味深い内容で、面白かったです。


三谷さんは、本当に尊敬できる人の一人です。

この古畑ファイナル三作の脚本に加え、放送日が重なった「新選組!!~土方歳三 最期の一日」、それに1月14日公開の映画「THE有頂天ホテル」(※これは監督も務めてます)、舞台では、「12人の優しい日本人」と、初の歌舞伎作(演出も務めてる)「決闘!高田馬場」など。2006年初頭にこれだけの仕事をこなしてる。

これだけやってて、テレビのバラエティに出て(いい意味で涼しい顔して)宣伝したりもしている。

これにはプロ魂を感じると共に、忙しいを理由に駄作を作らない三谷さんに脱帽です。
この人はもっと評価されてもいいはずなのに、と思う。

今年は三谷さんのドラマも久々に見たい!
2006年は、三谷イヤーになる事を心から願ってます!


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