トロントの夜 その3

男ばっか4人でトロントの夜をブラついていると、怪しげなネオンの店にもつい入ってみたくなる。いわゆるストリップバーである。でもたいがいはお触りも何もできずに目の前で踊ってるのを見るだけで財布は軽くなってしまう。仲間の一人が入りたいというので皆で入ってみた。中にいるおネエチャン達は、チップをはずんでもらおうと擦り寄ってくる。チップをあげるとちょっと踊って別の部屋に行こうと誘うのである。こういう場合ろくな結果にならないことは想像できたので黙っていると、うちの一番若いのが期待度満点でついて行ってしまった。しばし時間が経った後、ブーたれながら席に戻ってきた。案の定である。別の部屋に入ると音楽が掛かっていて、その間目前でセクシーダンスをするだけである。ほどなくして音楽が変わりまた踊る。それが3回続いてその度に料金が加算されていたことに終わってから気が付いたからだ。可哀相なので$20をカンパしてやったが、それでも怒りは収まらない。彼は$60も取られたらしい。ま何事も経験ですから。