タイチってなにしてたの!?

困っている?!?

野菜流通の話です。

3月から学校が休校になりました。

そこで話題に出てくるのが学校給食向けの野菜の話。

学校給食が動かないから、廃棄している野菜が沢山あると、例えば鉄腕DASH等でも取り上げられていました。

このブログを読んでくれている方には知ってほしくて書きます。

野菜農家を学校給食という視点で見た時に大きく分けで2パターン存在します。


1つめが学校給食を中心に動ている農家さん。

学校給食を中心にする農家さんの特徴は

・作っている面積が少ない
・市場には出さない

という事です。

学校給食は野菜を買ってくれる単価が高いです。

その分使う量が不確定であり、使う量の限界値も低いので、市場出荷生産者と比較すると、耕作面積が小さい傾向にあります。


2つめが市場出荷生産者。

主に僕が営業させてもらっている農家さんです。

この農家さんたちの特徴は

・耕作面積が大きい
・市場相手なので、小回りは苦手

です。

市場が農家に求める事は

・日々安定して出荷があるか
・日々の出荷数量が多ければ多い方が良い

という事です。

この要因は、スーパーを想像してください。

今日はキュウリはありません。

なんて事はありませんよね。

毎日、主要野菜品目は品切れ等なく売り続けます。

ひと昔の八百屋さんのように

「今日は売り切れだよ!」

なんて許されません。

だから安定した出荷が必要です。

安定した出荷を行う為には、ある程度の面積が必要となり、細かい動きは苦手となります。

結果として、学校給食向け生産者と、市場出荷生産者は棲み分ける形となります。


そこで学校給食が止まっている今、僕的にとても気になるのが

学校給食用に作った野菜が余って買い手がいないから、買いましょうとテレビで報道されます。

ここで知って欲しい事は、学校給食向け生産者の野菜も市場に出せます。

余ってしまった量が騒ぐほどあるのであれば市場に出せば良い。

しかし、市場に出すには規格等が難しく出せない、出すための労力を掛けないから出せないんです。

基本的に市場出荷の方が規格等の面は大変なんです。


一部の話なので問題ないのですが、学校給食向け生産者達が

余ったから安売り

すると、市場出荷生産者の販売先単価に少なからず影響する。

余った野菜を消費する事はとても良い事なのですが、農家さんには

自分の販路以外に売ると、そこの生産者に少なからず影響が出る。

その影響を考えつつ、販売単価を決めて貰えたら

販路を決めて貰えたら助かります。


具体的には玉ねぎは販売単価ボロボロ。。。

学校給食が止まり、外食が止まり、行き先がなくなり。

大玉は20キロで500円とかで市場では売られていますが、それでも売れない。

北海道では市場向け玉ねぎを廃棄するか???

って議論になりつつあるそうです。。。
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