その日はとても疲れていた。
あれは前回の赴任の時、当時私は経理を担当しており、月次報告の書類作りに追われていたときだったと思う。
深夜まで残業をし、ようやくメドが付きスタッフハウスに戻るなり、泥のように眠りこけていた。
2時間ほど寝た午前2時過ぎ、ふいに目が覚めた。
すると、部屋の雰囲気がどこか違う。もし目に見えるのなら、マーブリング(水に墨をたらしそれが渦を巻いている)のようなモノが漂っているよ . . . 本文を読む
その日私は飲んでいた。
あれは2度目に赴任して2ヶ月もたった頃、近くのPというナイトクラブで飲み、次にJという店にいこうとした時だ。
突然一台の車が止まった。中から知り合いのチャモロが声をかけてくる。
「どこ行きゃあす、乗ってきゃあ。」
「んじゃあ、たのむわぁ。」
思えばこのときから、後の恐怖体験は始まっていたのである。
突然彼は目的地とは違う方向へ走り出した。村の中を走り回った後、俺の家で飲も . . . 本文を読む
Bandana Oyaji Sing 「Star Sand Beach」
この曲は親友のK氏の結婚式のために作りました。
これまた親友のK氏と一曲づつとのことで、彼が北の大地をイメージした曲を書くと言うので、私は南の島をイメージした曲を作りました。
歌詞には、かつて働いたTINIANで見ていた風景や、当時心に描いていた情景を織り込み、曲はロッカバラードをイメージしてつくりました。 . . . 本文を読む
そうゆうわけで、別れの日がやってきた。
一人暮らしの寂寥を慰めていてくれていた猫達。もともと前任者が飼っていたものだが、彼に「またテニアンに戻ってくるからそれまで面倒みて。」と言われ私が面倒を見ていた。その後彼は戻ってきたのだが、いろいろ忙しいようでなかなか引き取りに来れず、ようやく引き取ってもらったが、諸事情があり日本に帰ってしまった。
その後面倒を見ていた人の家から飛び出してしまい、しばらく行 . . . 本文を読む
ふと、いたずらに過ぎた時に気付いたら、すでに時は夜へと流れており、今日一日が終わろうとしている。
ブルーのカクテルを傾けながら、なにかと思いをめぐらそうとしてみるが、何も考える事が出来ない。
残された僅かなテニアンでの時、やらねばならぬ事柄は沢山あるとゆうのに、何一つ考えがまとまらない。
こんな夜は何も考えず、流れる時に身を任していよう。好きな音楽などを聴きながら、ぼうっと過すのもいいものだ。・・ . . . 本文を読む