或る時刻

棘の露

六十二滴

2022-06-12 14:51:30 | 身辺

偽絵柄
まやかし作り
化けの皮
分厚いような
際どいような

にせえがら
まやかしづくり
ばけのかわ
ぶあついような
きわどいような



食らい付く
すぐ目を付ける
たわい無さ
本題よりも
雄寄せヴァンプ

くらいつく
すぐめをつける
たわいなさ
ほんだいよりも
おすよせゔぁんぷ



お目当ての
淫靡ヒロイン
囮蜜
独り占め沼
踏み台コース

おめあての
いんびひろいん
おとりみつ
ひとりじめぬま
ふみだいこーす



がっついて
我を忘れて
思い込む
夢追うエロス
自覚誤る

がっついて
われをわすれて
おもいこむ
ゆめおうえろす
じかくあやまる



行き止まり
いらっしゃいませ
さようなら
ぶうたれ廊下
御生憎様

ゆきどまり
いらっしゃいませ
さようなら
ぶうたれろうか
おあいにくさま


六十一滴

2021-04-07 12:35:13 | 身辺



沙婆気塗り
巻き添えにして
顧みず
益は分捕る
克己どころか

しゃばけぬり
まきぞえにして
かえりみず
えきはぶんどる
こっきどころか



見栄坊の
動きに臭う
狡尻尾
圧の冷たさ
嘘の汚なさ

みえぼうの
うごきににおう
ずるしっぽ
あつのつめたさ
うそのきたなさ



我欲据え
エゴで振り切る
反り返る
臆面も無し
処置無し根無し

がよくすえ
えごでふりきる
そりかえる
おくめんもなし
しょちなしねなし



体重と
愛嬌減らし
気取る常
美女や美男は
そこには居らず

たいじゅうと
あいきょうへらし
きどるつね
びじょやびなんは
そこにはおらず



ちゃっかりと
敬称自称
曲がる筋
更に足さにゃあ
呼び捨てなのか

ちゃっかりと
けいしょうじしょう
まがるすじ
さらにたさにゃあ
よびすてなのか



あからさま
悔し紛れの
悪手打つ
激情刀
自滅アクション

あからさま
くやしまぎれの
あくしゅうつ
げきじょうがたな
じめつあくしょん



面持ちは
我が意を得たり
そんな風
そして足踏み
私情の隣り

おももちは
わがいをえたり
そんなふう
そしてあしぶみ
しじょうのとなり



好都合
けれど別物
違う目処
握る綱の根
ただの強情

こうつごう
けれどべつもの
ちがうめど
にぎるつなのね
ただのごうじょう



頑なに
しがみ付く壺
利己作り
怪しい感化
擦り寄る迂闊

かたくなに
しがみつくつぼ
りこづくり
あやしいかんか
すりよるうかつ



騙し好き
サディスティックな
無情連
信を削いでく
信が避けてく

だましずき
さでぃすてぃっくな
むじょうれん
しんをそいでく
しんがさけてく



震う怒気
よその不埒が
目に障る
こんな者では
冥福無理か

ふるうどき
よそのふらちが
めにさわる
こんなものでは
めいふくむりか



六十滴

2021-01-23 12:52:42 | 身辺



言い方を
端折って置いて
くどい語尾
すぎるすぎるで
すぎるがすぎる

いいかたを
はしょっておいて
くどいごび
すぎるすぎるで
すぎるがすぎる



下り坂
群れ成す粒等
転げ行く
絶えずがっつく
興じ惚ける

くだりざか
むれなすつぶら
ころげゆく
たえずがっつく
きょうじほうける



丸秘帯
どっちもどっち
恥曝し
所詮同等
お似合い縁

まるひたい
どっちもどっち
はじさらし
しょせんどうとう
おにあいえにし



その程度
似たり寄ったり
薄っぺら
地金の濁り
慢心我欲

そのていど
にたりよったり
うすっぺら
じがねのにごり
まんしんがよく



男側
同性の目の
生温さ
下劣な臭い
卑しさの虫

おとこがわ
どうせいのめの
なまぬるさ
げれつなにおい
いやしさのむし



狡い雌
欲深い雄
与太の園
貪り男
食い付き女

ずるいめす
よくぶかいおす
よたのその
むさぼりおとこ
くいつきおんな



虚仮虚仮画
素人止まり
幼児式
ごっこ小芝居
御粗末茶番

こけこけが
しろうとどまり
ようじしき
ごっここしばい
おそまつちゃばん



五十九滴

2020-11-23 11:07:23 | 身辺



分かるなら
お止しなさいと
越えられる
やたらな空気
読まずに破れ

わかるなら
およしなさいと
こえられる
やたらなくうき
よまずにやぶれ



ごまかす愚
思わせ振りで
綱渡り
踏みにじる当て
売る肩透かし

ごまかすぐ
おもわせぶりで
つなわたり
ふみにじるあて
うるかたすかし



お決まりの
睨み専門
得意な手
夜郎自大家
よその実が生る

おきまりの
にらみせんもん
とくいなて
やろうじだいか
よそのみがなる



雑なタグ
粗いカテゴリ
低レベル
イケメンや神
天才や美女

ざつなたぐ
あらいかてごり
ていれべる
いけめんやかみ
てんさいやびじょ



幾年ぞ
諦め絡み
燻り体
前途丈夫の
不平を横目

いくとしぞ
あきらめがらみ
いぶりたい
ぜんとじょうぶの
ふへいをよこめ



沸かぬ計
盛り上がらぬ身
非ノリノリ
望みの寂れ
雲眺む泥

わかぬけい
もりあがらぬみ
ひのりのり
のぞみのさびれ
くもながむどろ



五十八滴

2020-11-06 10:36:09 | 身辺



何だろう
何だったろう
此の脳は
一寸先に
せめて薄日を

なんだろう
なんだったろう
こののうは
いっすんさきに
せめてうすびを



片手から
カメラ離して
育みな
録るを重んじ
今が疎か

かたてから
かめらはなして
はぐくみな
とるをおもんじ
いまがおろそか



物心
つく前に店
閉じとくれ
我が儘放つ
生意気ほざく

ものごころ
つくまえにみせ
とじとくれ
わがままはなつ
なまいきほざく



陰徳へ
向かぬ善意の
けち臭さ
自己陶酔と
印象補強

いんとくへ
むかぬぜんいの
けちくささ
じことうすいと
いんしょうほきょう



呈する目
引っ掛け小鼻
縋る顎
面持ち細工
貧相な罠

ていするめ
ひっかけこばな
すがるあご
おももちざいく
ひんそうなわな



拗け言
わざと偽る
白を切る
ちゃちな煙幕
掘る掘る墓穴

ねじけごと
わざといつわる
しらをきる
ちゃちなえんまく
ほるほるぼけつ



幼顔
そこが売りなら
母性など
面にも期限
歳は一桁

おさながお
そこがうりなら
ぼせいなど
つらにもきげん
としはひとけた



わさわさと
馴れ馴れしくて
口上手
しゃかりきな乗り
鼻白む舞い

わさわさと
なれなれしくて
くちじょうず
しゃかりきなのり
はなじろむまい



張り付いて
透かさず運ぶ
煽て筆
活気の証
呆れた意欲

はりついて
すかさずはこぶ
おだてふで
かっきのあかし
あきれたいよく



忠言者
ヒール染みてる
所柄
とのメモははて
訳を忘れた

ちゅうげんしゃ
ひーるしみてる
ところがら
とのめもははて
わけをわすれた



五十七滴

2020-06-28 22:42:03 | 身辺



時の運
得意にさせる
買い被る
ついていた人
仮初めの華

ときのうん
とくいにさせる
かいかぶる
ついていたひと
かりそめのはな



其処は何時
おセンチ舞踏
茶番劇
背筋が凍る
鳥肌が立つ

そこはいつ
おせんちぶとう
ちゃばんげき
せすじがこおる
とりはだがたつ



お達者で
何よりですよ
達者だな
忍べよ暫し
堪えろ偶にゃ

おたっしゃで
なによりですよ
たっしゃだな
しのべよしばし
こらえろたまにゃ



ケータイや
外出着やら
傘は無い
持てる巷は
暇をぶつくさ

けーたいや
がいしゅつぎやら
かさはない
もてるちまたは
ひまをぶつくさ



ティッシュ口
指が滑って
切れませぬ
握りに握り
漸と開けます

てぃっしゅぐち
ゆびがすべって
きれませぬ
にぎりににぎり
やっとあけます



五十六滴

2020-05-27 23:27:22 | 身辺



自らを
過大評価で
読む人等
例えに裂け目
エゴのずれ方

みずからを
かだいひょうかで
よむひとら
たとえにさけめ
えごのずれかた



美を求め
陰に耽った
醜怪さ
あくどい紡ぎ
変質模様

びをもとめ
かげにふけった
しゅうかいさ
あくどいつぐみ
へんしつもよう



すぐ其処に
未来を置けて
鈍感で
欲の突き出る
雑な逝き方

すぐそこに
みらいをおけて
どんかんで
よくのつきでる
ざつなゆきかた



空回り
野心が走る
先走る
勿体付ける
寂れる廃る

からまわり
やしんがはしる
さきばしる
もったいつける
さびれるすたる



締まらない
はしゃぎ本能
だだ漏れて
まろびこけてく
自惚れ戯け

しまらない
はしゃぎほんのう
だだもれて
まろびこけてく
うぬぼれたわけ



自慢気な
誇らしそうな
迷主観
錯覚仲間
有能ごっこ

じまんげな
ほこらしそうな
めいしゅかん
さっかくなかま
ゆうのうごっこ



型通り
触れ合いよりも
お約束
人真似強いる
お笑い染まり

かたどおり
ふれあいよりも
おやくそく
ひとまねしいる
おわらいぞまり



要らないな
腹の贅肉
溜まったな
柔らかいなあ
でも要らないな

いらないな
はらのぜいにく
たまったな
やわらかいなあ
でもいらないな



五十五滴

2020-02-21 19:18:06 | 身辺



無関係
上擦っている
ずれている
誇らしげに私
クドいわ鈍い

むかんけい
うわずっている
ずれている
ほこらしげにし
くどいわにぶい



自己顕示
手厚く触り
細る階
分け隔てにて
裾野が濁る

じこけんじ
てあつくさわり
ほそるかい
わけへだてにて
すそのがにごる



女はと
私情に駆られ
一括り
貴女は貴女
多様の欠片

おんなはと
しじょうにかられ
ひとくくり
あなたはあなた
たようのかけら



恥知らず
幾ら生きても
付け上がる
慾に費やし
乳繰り合って

はじしらず
いくらいきても
つけあがる
よくについやし
ちちくりあって



絵空事
気が付くかしら
高望み
そんな筋など
無かったのだと

えそらごと
きがつくかしら
たかのぞみ
そんなすじなど
なかったのだと



五十四滴

2020-02-15 22:39:34 | 身辺



人前で
屁の河童かい
寝屋拍子
場当たりな慣れ
浮いた見世物

ひとまえで
へのかっぱかい
ねやびょうし
ばあたりななれ
ういたみせもの



肉欲を
わざわざ晒す
濡れ場とは
御粗末な型
火遊びセール

にくよくを
わざわざさらす
ぬればとは
おそまつなかた
ひあそびせーる



色事も
ほいほい作る
無恥な園
気取ってみても
淫らなセンス

いろごとも
ほいほいつくる
むちなその
きどってみても
みだらなせんす



冷然と
狡そうな目で
笑んでいる
滲み出るのは
醜い動機

れいぜんと
ずるそうなめで
えんでいる
にじみでるのは
みにくいどうき



過ぎて行く
血流鼓動
今朝昨夜
もうゴミ出し日
経つのが速い

すぎてゆく
けつりゅうこどう
けささくや
もうごみだしび
たつのがはやい



皆が余所
埒外だわね
お互いに
抱けやしないわ
こんな異界で

みながよそ
らちがいだわね
おたがいに
だけやしないわ
こんないかいで



五十三滴

2020-01-26 11:09:22 | 身辺



眉毛剃り
チンピラめいて
澄まし顔
インチキ臭い
何の偽物

まゆげそり
ちんぴらめいて
すましがお
いんちきくさい
なんのにせもの



あっち向く
幸せ峠
眺めても
特に興味も
さほど惜しさも

あっちむく
しあわせとうげ
ながめても
とくにきょうみも
さほどおしさも



まやかしで
平然と打つ
一芝居
ばかばかしい手
徒の上塗り

まやかしで
へいぜんとうつ
ひとしばい
ばかばかしいて
あだのうわぬり



狡い策
尚も謀って
何思う
後ろ暗さは
きまり悪さは

ずるいさく
なおもはかって
なにおもう
うしろぐらさは
きまりわるさは



当たり前
それが型かな
騙し事
歯痒さと脈
興醒めと怒気

あたりまえ
それがかたかな
だましごと
はがゆさとみゃく
きょうざめとどき



見せる娘等
歳を重ねりゃ
去る定め
待つおっさん等
おめでたい藪

みせるこら
としをかさねりゃ
さるさだめ
まつおっさんら
おめでたいやぶ



五十二滴

2020-01-20 12:06:58 | 身辺



星として
肩入れ筋は
讃えるも
薄手素人
良くて安物

ほしとして
かたいれすじは
たたえるも
うすでしろうと
よくてやすもの



キッズ風
ちんけ悪趣味
嘘遣い
プラン変顔
ブーム尻馬

きっずふう
ちんけあくしゅみ
うそづかい
ぷらんへんがお
ぶーむしりうま



きっちりと
オトコで占めよ
飽くまでも
色目滲めば
濁る天真

きっちりと
おとこでしめよ
あくまでも
いろめにじめば
にごるてんしん



その人が
周りの人が
万人が
見惚れるなどと
思うな小僧

そのひとが
まわりのひとが
ばんにんが
みとれるなどと
おもうなこぞう



三年だ
感想欄の
出禁境
訳は知らない
何故あそこだけ

さんねんだ
かんそうらんの
できんきょう
わけはしらない
なぜあそこだけ



五十一滴

2019-12-30 18:36:40 | 身辺



あれを見よ
威張り散らすわ
ランダムに
敵意の程が
いやにゴツいぞ

あれをみよ
いばりちらすわ
らんだむに
てきいのほどが
いやにごついぞ



お惚気の
自己陶酔も
お遊びも
此方としては
だいぶヒト事

おのろけの
じことうすいも
おあそびも
こちらとしては
だいぶひとごと



善を説き
臆面もない
イカサマ師
浅知恵な餌
下手に企む

ぜんをとき
おくめんもない
いかさまし
あさぢえなえさ
へたにたくらむ



野暮ったい
作り金髪
模倣欲
みすぼらしさが
目に立つばかり

やぼったい
つくりきんぱつ
もほうよく
みすぼらしさが
めにたつばかり



そのババア
的のババアは
ババアかね
このババアより
若いババアね

そのばばあ
まとのばばあは
ばばあかね
このばばあより
わかいばばあね



タクアンを
乱切りにして
摘むのよ
減塩物よ
これデザートよ

たくあんを
らんぎりにして
つまむのよ
げんえんものよ
これでざーとよ



五十滴

2019-12-23 09:22:28 | 身辺



欲張って
小さな幸に
目もくれず
その内こける
脇道のカモ

よくばって
ちいさなさちに
めもくれず
そのうちこける
わきみちのかも



主達の
呼ぶみんなとは
どんな人
何処へ向けての
オマエ等キミ等

ぬしたちの
よぶみんなとは
どんなひと
どこへむけての
おまえらきみら



あのナルも
あの自己中も
あのゴリも
贔屓目で見りゃ
たぶん愛しい

あのなるも
あのじこちゅうも
あのごりも
ひいきめでみりゃ
たぶんいとしい



漢だって
女体生まれの
沙婆育ち
護られていて
愛されていて

かんだって
にょたいうまれの
しゃばそだち
まもられていて
あいされていて



何方にも
会えずに終わる
九分九厘
今のままなら
百パーセント

どなたにも
あえずにおわる
くぶくりん
いまのままなら
ひゃくぱーせんと



果報の差
満ち足り度の差
世代の差
なんだかんだで
かけ離れてる

かほうのさ
みちたりどのさ
せだいのさ
なんだかんだで
かけはなれてる



掴みたい
忘れた生気
楽の基
平常ノン気
当たり前な気

つかみたい
わすれたせいき
らくのもと
へいじょうのんき
あたりまえなき



四十九滴

2019-12-17 12:15:48 | 身辺



はぐらかす
何はさておき
たらし込む
ペテンはペテン
何しろペテン

はぐらかす
なにはさておき
たらしこむ
ぺてんはぺてん
なにしろぺてん



垂れ髪で
顔幅覆う
見せたがり
上面追いと
元太り過ぎ

たれがみで
かおはばおおう
みせたがり
うわつらおいと
もとふとりすぎ



惰性避け
変テコ洩らす
因果な根
症も輪を掛け
渋々生きる

だせいよけ
へんてこもらす
いんがなね
しょうもわをかけ
しぶしぶいきる



とうに無駄
せめて可能を
充たしたい
狭過ぎるけど
バカを見るけど

とうにむだ
せめてかのうを
みたしたい
せますぎるけど
ばかをみるけど



四十八滴

2019-12-12 09:13:12 | 身辺



憧れた
黒鍵弾ける
ちびピアノ
ラジコンカーや
水鉄砲や

あこがれた
こっけんひける
ちびぴあの
らじこんかーや
みずでっぽうや



かこつけて
ぐびりぐびりと
懲りぬ欲
オンナで転ける
オトコで窄む

かこつけて
ぐびりぐびりと
こりぬよく
おんなでこける
おとこですぼむ



内輪感
踏み込む見知り
染まる霧
一見扇
踵を返す

うちわかん
ふみこむみしり
そまるきり
いちげんおうぎ
きびすをかえす



慕い合い
ちち繰り合った
熱い毱
それは余所だし
知った事かい

したいあい
ちちくりあった
あついまり
それはよそだし
しったことかい



寒い朝
寝過ごせぬ朝
眠い朝
んーーーーんん
伸びして唸る

さむいあさ
ねすごせぬあさ
ねむいあさ
んーーーーんん
のびしてうなる