ALLESKLAR

BOOWY・ヒムロック・ホテイを中心に、私の思ったことを自由気ままに書いていきます・・・φ(`・ω・´)φ

乙一

2005-10-16 | いろいろ
今日は朝から雨だったのでずっと家に引き篭もり、昨日学校で友人のユキに借りた乙一『夏と花火と私の死体』というホラーを読んでいたのですが、読み始めたら面白くて、一気に全部読んでしまいました
何て言うのかな、殺人事件そのものやトリックは大した事ないのだけれど、その視点が面白かったですね
物語は終始、殺されてしまった9歳の女の子の一人称視点で書かれているのですが、何とも斬新な試みであると思いました
淡々とした話の進み方にハラハラしながらも、一部で恐怖を感じました(゜Д゜)
何とこの作品、作者の乙一氏が16歳の時の作品だというから驚きです
難しい表現や語彙は使われていないけど、描写力が長けていると思いました
情景が頭の中に浮かび、話の中に引き込まれましたよ
ホラーはホラーなんだけど、新感覚と言った感じです
同じ本に収録されていた『優子』という短編も、読んでいく内に先の展開は読めてしまったけど、まぁ及第点はあげられると思います。
この分だと外れはなさそうなので、ユキに借りた他の作品も読んでみよう

ちなみに、私イチオシはミステリーですが、

綾辻行人『十角館の殺人』
これは本当に面白い
最後に発覚してくる思いも掛けない急展開に度肝を抜かれ、爽快感すら覚えます
正に新本格の名に相応しい作品です
綾辻氏の作品は館シリーズ、囁きシリーズなど、全て読破しましたが、私としては処女作である十角館を超える作品にはまだ出会っていません
つまり、デビュー作超え出来てい・・・ごにょごにょ。。
でも、十角館は読んで損はないと思うので、ミステリー好きでまだ読まれた事のない方は是非一読される事をオススメします
館シリーズの他の作品は読み応えはありますが、張られ過ぎた伏線や展開にきっとマンネリ感を覚えてしまうと思うので読むのは十角館だけでオッケーだと思います(笑)