久しぶりの写撮投稿ですが 平成24年10月19日
世界遺産 唐招提寺 に発写です。
天気の良かったこの日、午後から思い立って来てみました。
南大門から入ります。
ちょうど観光バスの到着時間の合間だったようです。
平安期、都は京でした。
その頃奈良は 南都 と呼ばれていて、奈良仏教の六宗を
「南都六宗」といいます。
その一つ 「律宗」の総本山がこの唐招提寺なのです。
入っていきなりのクライマックス!
天平の雄、唐招提寺の代名詞ともいうべき国宝 金堂 です。
1200年の長きにわたり、風雪に耐え苦難を乗り越え、
天平の姿を今に伝える、奈良時代建立唯一の現存金堂です。
何度も修復を経ており、このときも平成12~21年の
「平成の大修理」 を終えた後でした。
全体に比して屋根の部分が明らかに大きく、敷き詰められた瓦と、
端の跳ね上がった曲線美、青空とのコントラスト。
重厚さと美しさが相まって見とれてしまいます。
棟の端を飾る 東西の「鴟尾(しび)」
大修理の前までは 天平と鎌倉の鴟尾が西ノ京を見下ろしていたのです。
井上靖氏著で映画にもなった「天平の甍(いらか)」は、
開祖 鑑真(がんじん)大和上が来朝する際の僧たちの数奇な運命を
描いた名作ですが、甍とは瓦のことであり、
この 天平の鴟尾 こそが 天平の甍 なんですね。
現在は東西ともに 平成の鴟尾 が座っています。
1000年の後世に 「平成の甍」って誰かが書くかもですね。
少しの間、日本古代史を散策してみます。
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