今回は何度も参加してくださっている受講生の皆さまとの1月20日呼吸のダンス ワークショップの模様をお伝えします。
ワークショップは関節や筋肉を少し曲げて緩めるところからはじまりました。
緩めた身体を呼吸に合わせて立ち上げます。整った呼吸を続けながら身体の表面を広げていき、微妙に変化していく身体を敏感に感じ取る感性を高めて立たせた身体を、まずはまっすぐに歩かせます。
床に足の裏が触れていくこと、身体が包まれている周りの空気を感じること。『なんとなく感じること』を大切にしながらその言葉にできない感じを強めていきます。身体は少しずつ変化していきます。
身体が固まってきそうになると揺すってほぐすと、今度は自分の身体をランダムに歩かせます。その際『進む方向を決める判断をしていること』を少しだけ意識します。『進む方向を決めていること』を意識するということは、なにかを創作するときにとても重要です。作品をつくる際に自分の中の何かが作品をつくっていく間に意識的であるにせよ無意識的であるにせよ何度も決断します。その判断していく正しさや強さが強ければ強いほど作品は力を持ちます。歩くことに関してもそれは同じでどこをどう歩くのか、どこで曲がるのかを感覚的に決めて実行していく強さが育ちます。
しばらく歩いてから今度は少しスピードを上げてジョグをします。身体の動いていく速度はドンと変わり、呼吸も変化します。ゆっくりとした動きは重くなりがちです。しかし速度を得ることで軽くなった身体ははやい判断と、言葉では追いつかない感覚で身体や速度や空間をわかろうとしていきます。
身体の感覚が高まったみんなでカーペンターズの「Rainy Days And Mondays」を聴いてどんな音楽かを確認し、ハミングするように呼吸をしました。
私たちは歌手ではありませんので、好きなところで息を吸うことができます。しかしカレンの歌に合わせるように呼吸を続けていくと、歌詩の内容はわからなくともなんとなく歌の気持ちがわかるような気がします。カレンとデュエットするように体も揺らせながら息を吸い、吐き、感情のバイブレーションを感じながら呼吸を続ける中、私たちそれぞれに「Rainy Days And Mondays」が伝わってきました。
2月と3月は呼吸のダンス ワークショップはお休みします。次回のワークショップの予定につきましては決まり次第webでお伝えします。