
『モダンタイムス』
著:伊坂幸太郎
文庫になるの、遅っ!!!
結局、上下で販売されるなら、
ハードカバーの時でも大した差額が無かったじゃん。
と悔しくもなるけど、やっぱり買ってしまう伊坂作品。
そして、これまたあっという間に読破。
これ、数年前に書かれたみたいだけど、
今の世の中を映し出してるかのようなテーマ。
とても伊坂作品らしい作品。
完全なるエンターテイメントだけど、
刺さることもたくさんあって嬉しくなってしまう。
で、タイトルみないなことを読み終えて思った。
ただ、情報を鵜呑みにするのじゃなく、
ちゃんと、自分の頭で考えなきゃいけないのだ。
想像力が大事なのだ。
それが欠落してしまうのはどうしてだろう。
用意された‘表向きの真相’を鵜呑みにして満足して、
その裏にある‘真実’に気が付かない。
あぁ、震災後の井坂作品を読まなきゃだ。
痛快に皮肉って、警鐘を鳴らしつつ、
最高のエンターテイメントだなんて、最高だ。
でも、その警鐘に気付ける人はどれくらいいるのだろう。
真実を知るのは勇気が必要だ。
その通りだ。