病院の匂い

本当は、去年と同様に、
この時期恒例になりつつあった、
秋キャンプに行こうと、長野へ行く予定だったけれど、
公休が少なかったし、
なんとなく、今となっては虫の予感か、
そんなの後付けもあるけれど、
行くのをやめた。

夜、おばあちゃん入院している病院へ。
今晩は、一晩中ついていようと思って、
本と雑誌も買って行く。

病院の匂いは、
何回来ても苦手だ。

祖母は、時々苦しそうな息をしていたけど、
今晩は、朝まで何事も無く。
小さなランプで、重松清を一冊読破。

祖母の手は、皺があっても、
色白でスベスベで、温かい。
小さい頃と変わらない、祖母の手。

従妹とすれ違いで会えなくて残念。
朝陽の中、眠気を抑えて、帰宅。