アトリエさくらの建築日記

築170年の町屋をアトリエとして建築デザインを行なっています。
仕事や趣味などの日々を徒然なるままに綴ります。

上棟 家族みんなでお祝い

2011-05-31 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
台風が去り、今日は晴天、上棟日和になりました。

朝7時30分、塩とお酒でお清めして工事が始まりました。


1.

2.

3.床梁

4.床梁

5.床梁 金物、ボルトで緊結

6.950@の根太で床組の補強

7.構造用合板t=28による床組

8.2階柱

9.軒桁

10.軒桁

11.軒桁 金物、ボルトで緊結

12.小屋束

13.母屋

14.小屋梁と軒桁との仕口 羽子板ボルト締め

15.吹き抜けの地松太鼓化粧梁

16.小屋組

17.垂木 桧45*105 380@

18.ひねり金物に代わるビス2本打ち

19.野地板張り

20.ゴムアスルーフィング張り

21.上棟 今日の工程はここまで

22.2階の中央に祭壇をつくり、大工さんの祝詞で上棟式

23.お神酒で乾杯
  貫ちゃんと章ちゃんも空のコップで乾杯。後でジュース飲もうね。

24.家族一同で記念写真 

上棟おめでとうございます。







上棟の日

2011-05-28 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
いやな予感が当たってしまいました。台風の進路が四国沖を通過するコース。
雨もさることながら、広戸風が吹くコースです。

昨日の朝からどうしようかと迷っていましたが、お昼に3者で相談し中止を決定。しかし、折角選んだ吉日なので、建て初めとして柱を1本だけ建てることにしました。

今朝7時30分、現場に集合して雨の合間に施主立会いのもと、柱1本建てて建て初めとしました。


余りの激しい雨に車窓からの撮影

折角、ご夫婦で時間を空けられているので、上棟すると直ぐに決めなければならないアルミサッシやシステムバス、システムキッチンの色決めをタカラショールームで行い、全てきまりました。外壁タイルと床タイルは実物見本を取り寄せてから改めて選んでいただきます。


張り切って準備されていたご夫婦や楽しみにしていた貫ちゃんと章ちゃん、今日は本当に残念でした。棟上のつづきは5月31日にします。


上棟の準備 土台敷き

2011-05-24 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
貫ちゃんと章ちゃんに家の上棟が5月28日に決まりました。


今日は上棟の準備として土台敷きに取り掛かりました。


桧の土台

桧の火打ち土台



基礎の天端に基礎パッキンを敷きます。


基礎パッキンには孔が空いていて、床下の換気がおこなえます。


桧の土台は耐腐朽性、耐蟻性の高い樹種ですが、ホウ酸系防腐・防蟻剤を塗布し、敷きました。




土台の仕口箇所


台風が発生したので、当日の天気が心配です。











掘り出し市 銘木でオーダーキッチン

2011-05-21 | 徒然日記
艶やかな木肌、美しい木目、力強い年輪、出会ってしまうと時間が経つのを忘れていまします。

先日、いつも時間に追われ、ゆっくり見ることが出来なかった津山銘木店へ、たまたま予定が早く済んだので寄ってみました。



丁度、掘り出し市をしていて、いつもより多くの銘木が並べてありました。

栃、欅、桜、イチョウ、タモ、栗、カエデ・・・・もっと種類があるのでしょうが判別が難しい




カエデ  ビックリ!3万8000円


ビックリ! 4万5000円 


幅60cm位~ 長さ2m位~ カウンターかテーブルサイズの値段幅が3万円代から


ケヤキ  8万5000円 




しなやかな曲線、美しい木目、うっとり眺め、これはカウンター、これはニッチに、これはテーブルになどと考えてしまいます。


あ!掘り出し物

以前設計した住宅に、ここで見つけた幅75~90cm、長さ3.2mの栃板でオーダーキッチンをデザインしました。

施主が「2つキッチンが欲しい、一つは本格的に料理が出来るキッチン、もう一つは見せるキッチン。ママ友を呼んでホームパーティーがしたい。」との要望。

本格的料理はI型ステンレスキッチンで見せるキッチンは奥様の細かな要望に答えられるオーダーキッチンすることにしました。


一枚の栃板を天板とカウンターワゴンとに余すところ無く使った重厚なオープンキッチンは、食器戸棚とカップボードも含め予算内で出来あがり、奥様に満足してもらいました。



やっぱり、木っていいですね。





貫ちゃんと章ちゃんの家 木材検査 3

2011-05-16 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
実は、5月2日の木材検査の後、プレカット工場見学というサプライズがありました。

貫ちゃんと章ちゃんとお母さんが木材検査に一緒に来られるということで

院庄林業の担当の方が準備して下さっていました。

章ちゃんの水疱瘡で来れなくなったお母さんの代わりに私がしっかり見学してきました。

ラインのスピードが速くあまり良い写真が撮れなかったのですが、


横架材(梁、桁)の仕口を彫る色々な形のカッター部分


横架材が流れて来て、上のカッターで片側の仕口彫られます。
全てコンピューターに数値が入力されていて、邸名、番付けが柱・梁にプリントされてでてきます。


仕口の片側が彫られると奥のレーンに移り、カッター部分を通り越し元のレーンに戻りもう片方の仕口を彫ります。休むことなくこの工程の繰り返し。1工程5分かかってないと思います。


レーンを流れて行き1棟分が並べられていきます。
1棟分2時間位と聞きました。



色決めは難しい 1

2011-05-15 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
ご夫婦お揃いの時間を作ってもらい外観の色決めの打合せに伺いました。

章ちゃんは水疱瘡が完治し元気にお兄ちゃんの野球のボールを追っかけています。
少しの間仲よく良い子で遊んでいてね。

屋根は石州平板瓦で現物見本を以前お届けいていました。色は銀黒、ブラック、ブラウン、グリーンがありますが、ご主人の意見で銀黒に決まりました。

外壁はベルアート左官仕上げで色見本帳とテクスチャーの現物見本を屋外で見てもらいました。ベージュ系で骨材の入らない仕上げという事になりましたが、色番は2種類に内どちらかでいま少し保留。

イメージはこちら



でしょうか?

これから、アルミサッシ枠の色、玄関戸パネルの色、バルコニー手摺の色、タイルの色、外部木部の色など、決めなければならないことが沢山あります。

外観の後は内装の色決めもあります。

棟上が済むと形が見えてきますので、イメージし易くなると思います。

お悩みにはしっかりアドバイスさせていただきます。

山野草 初夏の庭

2011-05-14 | 山野草・わが家の庭
立夏、我が家の庭も初夏らしくなりました。

今年は、牡丹の花に気が付かないまま、3日続いた雨で散ってしまいました。牡丹色のとても見事な大輪なのですが・・・残念です。

でも、この雨で庭の植物が生き生きと伸び、美しい花を付けました。


ツツジ


ドウダンツツジ


コデマリ


エビネ  エビネの種類は沢山あります。良く見ると色が少しずつ違います。


黄エビネ エビネは木漏れ日が大好きです。


エビネ  林の中の腐葉土フカフカの場所が好きです。


ホウチャクソウ  黄花のホウチャクソウもあります。


タツナミソウ


都わすれとクリスマスローズの葉  都わすれの白花もあります。


カッコウセンノウ?


二人静  一人静の花が終わると二人静が咲きます。


ナルコユリ 小さな稚児ユリ、葉が笹に似た笹ユリもあります。


鉄線  薄紫、濃紫、白の花があります。

次に咲くのは山アジサイです。





外観パース 色決めの難しさ

2011-05-10 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
外観仕上げの色決めは

まだ棟上も済んでいないのに・・・と思われるかも知れませんが、とても重要な要素の1つです。

建築場所の景観にマッチした外観や色調で、建築主のセンスがキラリと光る建物が理想です。

ご夫婦が8ヶ月練りに練ったマイホームです。

お二人からお聞きしたイメージをパースにしてみました。実際の色とは若干違いがでますが、イメージ固めには使えるとおもいます。


             南面


             東面



あんみつ姫とマリーローランサンとプリンセス雅子

2011-05-07 | 徒然日記
あんみつ姫とマリーローランサンとプリンセス雅子って何の名前だと思いますか?

漫画の主人公?女流画家?雅子妃殿下?

いいえ、「シンビジウム」洋ランに付けられた名前です。


昨夜、急に思い立ち、今朝5時に津山を出発し、徳島県美馬市脇町で設計事務所をしている友人の田渕さんを訪ねました。

彼女とは、日本建築士会連合会全国女性連絡協議会に参加して出会いました。とても気さくで、頼もしいお姉さん的存在です。

3年も前から彼女を尋ねたいと、ずっと思っていたのですがなかなか都合が付かなくて、先延ばしなっていました。

急なことなので、彼女には連絡もしないまま、とりあえず出発。高速を飛ばし徳島市に8時30分に着きました。

少し休んで、9時半頃に連絡を取ったら、勤務中だったのに快くOK! 本当にわがままを言ってすみません。

脇町道の駅の駐車場で待ち合わせをして、脇町うだつの町並みを案内してもらいました。

脇町は、江戸時代から明治時代にかけて阿波藍の集散地として吉野川の水運を利用して栄えた町です。うだつの町並みは本街道として最も繁華な通りで、当時のままの商家が残っています。





うだつは、二階の壁面から突き出した漆喰塗りの袖壁で火よけ壁とも呼ばれ防火の役目をしていました。



昭和63年12月16日に重要伝統的建物群保存地区に選定されており、田淵さんが指定の調査に携わり、多く建物の保存改修もされている為ほぼ顔パスで、詳しく説明を受けながらの見学でした。




   実物大うだつの模型

町指定文化財吉田家住宅は寛政4年(1792)に創業した藍商で屋号を「佐直」といい、脇町一の豪商。

仮本陣でもあった吉田家は、お成り玄関、お成り間を持つ、部屋数25室、間口11間、奥行き50間の敷地
田渕さんの幼馴染の家で子供の頃よく家中を走り廻ったそうです。

                 お成り玄関


母屋ではよく展示会が開催され、1月には華道家假屋崎省吾の華道展があったそうです。裏の蔵には、美馬市出身の日本画家藤島博文の絵も常設展示してあります。


吉田家の裏 かつては石段から直接裏を流れていた吉野川へ降りられました。

藍染ショップで素敵な藍染の麻暖簾を事務所用に買いました。

うだつの町並みを東に歩き大谷川を渡ると脇町劇場「オデオン座」があります。昭和9年(1934)に芝居小屋として建てられたもので山田洋次監督「虹をつかむ男」の舞台となり、平成11年5月に田淵さんの設計事務所が創建当時の姿に修復したそうです。彼女の案内で、奈落に下りて廻り舞台の装置も見学しました。



次に車で5分の蘭夢美術館に案内してもらいました。
ここには藤島博文画伯の世界の洋ランを描いた日本画が展示してありました。
この美術館も設計されたそうです。展示用家具は全て桜製作所のもので、ジョージ・ナカシマの椅子に腰掛けてゆっくり鑑賞できます。

ここの一番大きな日本画の中で、あんみつ姫、マリーローランサン、プリンセス雅子に出会いました。

併設した「あんみつ館」では世界の洋ランが年中見られます。今は胡蝶蘭の時期で、200万円の真っ白な胡蝶蘭が展示してあります。温室の中は様々な蘭が咲き乱れ、優雅な香りでいっぱいです。













ランを見ていたら親戚のお嬢さんの結婚思い出し、お祝いにハート型に造られたとても可愛い赤の胡蝶蘭を買いました。喜んでもらえるといいのだけれど。

この施設も田渕さんが設計に携わったそうで、顔パスで案内してもらいました。
色々お話できてとっても楽しい一日でした。ありがとうございました。








住宅瑕疵担保責任保険の第1回基礎検査を受けました

2011-05-06 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
今日は、貫ちゃんと章ちゃんの家の基礎検査の日です。

住宅瑕疵担保責任保険とは、
「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(通称-住宅瑕疵担保履行法)」という法律が制定され、平成21年10月1日移行に引渡しされる全ての新築住宅は住宅瑕疵担保保険に入ることが義務付けられました。
新築住宅の売主等(建設業者・宅建業者)が、住宅瑕疵担保責任保険法人との間で保険契約を締結し、その住宅に瑕疵が判明した場合、その補修費用等が保険金によりてん補される制度です。


設計事務所で事前に確認をしました。


床盤t=150 配筋ベタ基礎配筋表により短辺・長辺共D13@200


基礎立上りt=150 竪筋D10@200 主筋D13


主筋D13 コーナー定着長さL=600


主筋D13 コーナー定着長さL=600


給排水の配管

岡山県建築住宅センターの検査員の方が細かく検査されました。





家族揃ってマイホーム建築現場見学

2011-05-03 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
地鎮祭以降初めて、貫ちゃんと章ちゃん、お父さん、お母さん、お祖母さんのご家族揃って建設現場で工事の進捗状況の説明をしました。

現場の進捗状況は、基礎の配筋が済んだところで、住宅堺担保責任保険の検査を5月6日に受ける予定です。






検査を受け、コンクリート打ちを済ませるといよいよ棟上げです。
棟上は数日の候補日から5月28日を選んでもらいました。

今年度の住宅関連の公的助成金制度が始まりました。

岡山県おかやまの木で家づくり推進事業の申請を4月25日にしました。
これは、主要構造部材に県産乾燥材(含水率25%以下)を8m3以上使用し、かつ、50%以上使用することで補助金がでます。

岡山県太陽光発電省エネ設備設置促進補助事業が5月6日より受付が始まるので初日に申請をする予定です。
太陽光発電とエコキュートを組合わせて申請します。
組み合わせにはエコキュートの他、エコジョーズ、複層ガラス、LED照明機器があります。

建築現場からスープの冷めない距離に、貫ちゃんと章ちゃんの大好きなお祖母さんの家があります。
そこで今年も元気に泳いでいる「こいのぼり」。貫ちゃんと章ちゃんの新しい家の場所へ移設する位置をみんなで決めました。

そろそろ外観の色調を決めていかなくてはいけません。
以前2案見ていただいているのですが、今日は建築場所で周りの景観を眺め、素材見本も見ながら、ご夫婦のイメージ固めも行いました。

打ち合わせのおしまいに貫ちゃんと章ちゃん家族みんなで記念写真を撮りました。



貫ちゃんと章ちゃんはお祖母ちゃんと一緒に散歩に行って、わらびを採ってきました。
自然いっぱいでいろいろな遊びが出来そうです。




貫ちゃんと章ちゃんの家 木材検査

2011-05-02 | 家づくり日記 貫ちゃんと章ちゃんの家 
今日は、院庄林業建材センターにて木材検査を行いました。

施主も一緒に立会いたいと楽しみにしていたのですが、この春から保育園に通い始めた章ちゃんが水疱瘡にかかり、立ち会えなくなりました。非常に残念がっておられました。


院庄林業建材センターの倉庫 


杉化粧梁 梁を動かしながら表面(節・割れ等)をチェックします。
建材センターの方が検査し易いように動かしてくれました。


梁の断面チェック


下になっていた梁もチェック


木目・色とも美しく艶があり、節も小い。とても良い化粧梁です。
良い材に自然と口元が緩みます。棟上が楽しみ

次は通し柱のチェック

つづく・・・・