2020年9月訪問
★東照宮を見守る鬼瓦 日光 栃木県
古来からの日本の大型瓦葺き建築には『鬼瓦』か置かれていることが多いです。
欧州では、雨樋を装飾するのに『ガーゴイル』を使いますが同じような考え方でしょう。
『鬼瓦』とは何でしょうかそしてその役割はなんでしょう?
改めて問われると何なのかよくわからないので調べてみました。
歴史は、1400年前の飛鳥時代にさかのぼります。
奈良法隆寺の寺院跡『若草伽藍(がらん)』から発掘された蓮華文鬼瓦(れんげもんおにがわら)です。
瓦造りは『百済』から伝えられたものだと記憶しているので、鬼瓦も『百済』から来たのでしょう。
この瓦は、魔よけであり家を守るものです。
『陽明門』には四方に『鬼瓦』この瓦が取り付けられていて、しっかりと四方を睨んでいるわけですね。
次は『勅額』です。
『鬼瓦』の下にある額です。下からだと小さく見えますが、畳一畳もあるそうです。
子の額には『東照大権現』と書かれています、『徳川家康』の御神号です。
『徳川家康』は神様になりたかったんですね。
この、御神号は『後水尾天皇』の直筆だそうです。
『家康』を天皇より偉い神に祭り上げる仕掛け作りですね。
そして『風鐸』です。
この『風鐸』は『陽明門』の四隅に下げられています。
なかなかかわいらしくもあり、風流でもあります。
『陽明門』はまだまだ奥が深いですよ。