2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。
★圧倒的な空間 君主の礼拝堂 メディチ家の礼拝堂 フィレンツェ
最初に『君主の礼拝堂』の画像を見ていただいたのは、
私がこの空間に足を踏み入れた瞬間に感じたショックをお伝えしたかったからです。
そこに広がっていたのは、数多くの色の大理石が織りなすハーモニーと、
美しさで作り出された総合的な美です。
八角形の丸屋根、丸天井のそれぞれの面にある窓から、入ってくる柔らかい光が、
上部の丸天井の天井画を美しく照らし出しています。
この天井画は1828年に新古典主義の画家『ピエトロ・ベンヴェェヌーティ』
によつて描かれました、意外と新しいんですね。
この礼拝堂は『ピエトラ・フォルテ』といわれる、硬質の砂岩と、
多色の大理石でできています、そして、その八面の壁面には、
彫刻や、装飾で埋め尽くされています。
礼拝堂の中には六つの石棺が置かれています、しかしその中は空だと言います。
というのは、この礼拝堂の完成以降も、『メディチ家』の人々は地下の聖堂に埋葬され続けたからです。
この礼拝堂は、『メディチ家』がトスカーナの大公となった際に、
メディチ家の絶大な勢力を目に見える形で表現する為のものといわれています。
発想は、当時の『トスカーナ大公のコジモ一世』です。
設計責任者は『マッテオ・ニゲッテイ』で、1650年まで責任者としてかかわりました。
あなたにもぜひ訪れてもらいたい場所です。