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この人がいなければ メディチ家礼拝堂 フィレンツェ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 

★この人がいなければ メディチ家礼拝堂 フィレンツェ

 

あなたはこの銅像の人物をご存じですか?

 

たぶんよっぽどの『フィレンツェ』マニアか歴史に詳しい人以外は

知らない人だと思います。『アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチ』です。

もしこの人がいなければ、『フィレンツェ』にこれほど完璧な『メディチ家』の美術品や、宝飾類は残りませんでした。

 

 

この人は『コジモ三世』の娘で、兄は『トスカーナ公子フェルナンド』

『メディチ家』の荒廃で、後継者がいなくなり『トスカーナ大公国』が

『ハプスブルグ家』継承されます。

さあ大変です、『メディチ家』の所有する莫大な美術品や財宝が国外に持ち出されてしまうかもしれません。

その時です、この『アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチ』は財産を守るための秘策を考え付きました。

それが「家族協定です」この条約は「メディチ家の資産は、トスカーナ公国外に持ち出してはならない。また、これらの資産は外国人の興味を引き、公共の利益になる目的で利用されることを条件に、全ての資産をトスカーナ公国に寄付する」というものでした。

 

 

この条例によって、『メディチ家』の財産は『トスカーナ公国』のものとなりましたが、散逸することなく今でもこうして、まとまった歴史的な証拠としてここにあります。

この銅像は『アルフォンソ・ボニンセーニ』の1946年のモデルです。


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