読書をしなさい。
勉強しろと言ったことはあまりないが、これだけは繰り返し、子供たちに話して聞かせた。
息子はわりと読書が好きで、小遣いの大半は活字に消える。
クイズ番組を見ていてもかなりの確率で答えることができるし、「これ知ってる?」というような、物知りさん的な話題にもなんなくついてくる。
苦手なことが多くても、それをカバーする力が、彼には備わっていると感じる。
経験値を増やし、「絶対苦手」なものも「ちょっと苦手」くらいに克服できたら、彼は社会に適応することができるだろう。
彼の障害を、家庭でタブーにしなかった。
できないことを責めない。
別の手があることを認める。
今や毎日のように「さすが自閉脳」「やっぱちょっと変わってるわぁ」と笑いながら、彼の障害を面白がっている。
女子高生が全員同じに見える。声で判別するので、風邪をひいて声がかわるととたんに、クラスメイトの女子が誰か判別不能になる。
と夕食の最中、さも当たり前のように告白する息子に、娘と私は
はァ??
と大変驚いた。たしかに、私もAKBの区別はつかないし、ジャニーズもみんな同じに見える。がしかしこれは、中高年あるあるだと思う(違うというひと、ごめんなさい)。
そういえば以前受けたテストで彼は「聴覚優位」だと診断されている。目から入る情報よりも、耳からの情報のほうが多く、正確にインプットされるらしい。
こういう小さな「得意」「不得意」を理解しているかどうかで、本人へのアプローチが変わってくると思う。目から入る情報が苦手なひとに、「見て覚えろ」は無理だし、そのかわりに聴覚が発達しているならば、例えば音声にして記憶をする助けにすればいいのだ。
恐るべし自閉脳。
凡人の私や娘にはとうてい理解不能だけれど、彼は彼で、今を楽しく生きている。
ストレスは多いだろうと思う学校生活も、今までなんとかやってこられた。
あとは、社会に出る準備をしようね。
勉強しろと言ったことはあまりないが、これだけは繰り返し、子供たちに話して聞かせた。
息子はわりと読書が好きで、小遣いの大半は活字に消える。
クイズ番組を見ていてもかなりの確率で答えることができるし、「これ知ってる?」というような、物知りさん的な話題にもなんなくついてくる。
苦手なことが多くても、それをカバーする力が、彼には備わっていると感じる。
経験値を増やし、「絶対苦手」なものも「ちょっと苦手」くらいに克服できたら、彼は社会に適応することができるだろう。
彼の障害を、家庭でタブーにしなかった。
できないことを責めない。
別の手があることを認める。
今や毎日のように「さすが自閉脳」「やっぱちょっと変わってるわぁ」と笑いながら、彼の障害を面白がっている。
女子高生が全員同じに見える。声で判別するので、風邪をひいて声がかわるととたんに、クラスメイトの女子が誰か判別不能になる。
と夕食の最中、さも当たり前のように告白する息子に、娘と私は
はァ??
と大変驚いた。たしかに、私もAKBの区別はつかないし、ジャニーズもみんな同じに見える。がしかしこれは、中高年あるあるだと思う(違うというひと、ごめんなさい)。
そういえば以前受けたテストで彼は「聴覚優位」だと診断されている。目から入る情報よりも、耳からの情報のほうが多く、正確にインプットされるらしい。
こういう小さな「得意」「不得意」を理解しているかどうかで、本人へのアプローチが変わってくると思う。目から入る情報が苦手なひとに、「見て覚えろ」は無理だし、そのかわりに聴覚が発達しているならば、例えば音声にして記憶をする助けにすればいいのだ。
恐るべし自閉脳。
凡人の私や娘にはとうてい理解不能だけれど、彼は彼で、今を楽しく生きている。
ストレスは多いだろうと思う学校生活も、今までなんとかやってこられた。
あとは、社会に出る準備をしようね。