犬と暮らせば

母その3 その日8月6日 の朝 (去年の繰り返し:ゴメンなさい)

1)母は 父を見送り 朝ご飯の片付けをした
その時 鳥も蝉も静かになり 世の中から音が消えた
2)何かオカシイと 縁側から庭に出ると 何かが起こった
思わずしゃがみ込んで身を縮めた 周り中が 光って凄い風が来て 大きな音がした
3)怖々と 目を開けて見ると 家が吹き飛ばされて 何もなかった
自分は 屈み込んだのと 官舎の土塀で 囲まれていたので 何の怪我も無かった
4)キット 町中が壊れた 食べ物は手に入らないだろうと こわれた家の材木で 家中にあるだけのお米をかき集め3−4合しか無かったが お釜で ご飯を炊いてた
5)すると 兵隊さんが「軍医殿が倒れてましたと」担架で 父は 頭から血をながし 意識不明だ 防空壕に運んでもらい 3日 蚊に刺されない様に 蚊取り線香を炊き それが無くなると 団扇で 煽いでたと
6)3日めの 朝 父が 「水」と 言った アッツ 生き返った と 嬉しくて 嬉しくて 涙が出たと ピカドンから 3日めに 母は 涙を流す自分を見て それまで気が張っていたので 泣くのも忘れてた 自分を3日目に 初めて涙が出ている 自分を幸せだと 思ったと


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る