「アクティブレスト(Active Rest)とは、
欧米ではスポーツトレーニングの専門用語として使われます。
文字通りアクティブに活動しながら心身のリフレッシュを図るという意味合いで
「積極的休養」と訳されます。
意味としては、疲労回復には完全休養よりもあえて身体を積極的に動かし、
能動的に疲労回復の働きかけをして休養を取るということ
疲れていればいるほど身体を動かしたくない、完全休息の方が楽だ…そう考えがちですが、
アクティブレストでは、まったく逆の発想をします。
そのほうが明らかに疲労回復が早く、スポーツ選手にとってメリットが大きいのです。
運動後の疲労回復手段としては「主運動と同じ運動を軽めに」
という考え方が一般的です。
激しく使った筋肉を、
行なった運動と同じような形態で軽い強度で動かし
(軽めのキャッチボールやジョギングなど)
その後に疲労回復効果の高いストレッチングやマッサージ、
あるいはアイシングを行うという方法が効果的です。
スポーツ界で最もアクティブレストが注目される場面といえば、「試合翌日」でしょう。
従来のスポーツ界では、試合翌日はチームの拘束を解いて完全休養とするのが常識でした。
休日を与えられた選手は、遊びに出かけるなり部屋でゴロゴロするなり、
思い思いの過ごし方をしてリフレッシュを図り、再び練習に集合するというパターンです。
ところが最近、少し様子が変わっています。アクティブレストの台頭です。
試合翌日は完全休養でなく、あえて集合してアクティブレストをする。
スポーツ種目を問わず、そんな過ごし方をするチームが増えてきました。
そうしたほうが疲労回復の効率がよく、
次の試合をよりよいコンディションで迎えられるからです。
長期的なコンディショニングとしても、疲労の蓄積を軽減することができ、
シーズンを通して良好なコンディションを維持することができます。
実際に採用してみると、選手たちも実感として、
「疲れが取れる」ことがわかるまでにそれほど時間がかからない。
アクティブレストは比較的、即効性もあります。」
アスレティックトレーナー・医学博士 山本利春
積極的に休養
(疲れた時こそ積極的にからだを動かす)
そして、
積極的に休息
(からだを休める時間を積極的に作る)
スポーツしている方、そうでない方にでも応用できますよね
明日もいい日で