アリゾナマニアの知ったか発言集

J.J.ワットがアリゾナ加入

・前HOUのDE J.J.ワットがアリゾナと契約
・2年総額31M、そのうち23Mの支払いを保証
・最近はケガも多いけどまだ32歳で通算101サックしてる
・許可が出たのでチームの永久欠番になってる99番を着用する

□Watt Just Happened: J.J. Watt Agrees To Sign With Cardinals (チーム公式サイト3月1日月曜の記事)

・去年テキサンズと派手なトレードをしたアリゾナが再びリーグを驚かせた。テキサンズのAll-Pro選手と月曜に契約。

 先月HOUを解雇されたDE J.J.ワットの行き先候補として噂に上がっていなかったアリゾナと契約。

 球団オーナーのマイケル・ビッドウィルが自ら飛行機を操縦してワットをアリゾナに連れ帰った。ワットは「練習を始められることとアリゾナの人たちを知ることができるということに興奮している」。「ファンのみなさんの誇りになれるよう毎日トレーニングすることを約束する」。

 3度のNFL Defensive Player of the Year受賞選手との契約は2年総額31M、そのうち23Mの支払いが保証されている。

 今月下旬に32歳になるワットはDLに必要だったベテランでロッカールームでもリーダーシップを発揮するだろう。OLBチャンドラー・ジョーンズが負傷から復帰すればFAでOLBハーソン・レディックやOLBマーカス・ゴールデンが抜けたとしてもパスラッシュは強化される。

 ほかに契約内のDLはザック・アレン、ジョーダン・フィリップス、レキ・フォートゥ、ラシャード・ローレンス、シャリーフ・ミラーがいる。

 ワットは去年HOUで全16試合に出場、フル出場したシーズンではキャリア最少の5サックだった。1インターセプト、7PD、2FF、14TFL。NFLでの10年で通算101サック。

 最近5年のうち16試合出場したのは2シーズンだけでその他の年は負傷で8試合、5試合、3試合にとどまった。それでもFA市場の目玉の1人として上位にランクされていた。

 ワットはWRホプキンスだけでなくバンス・ジョセフDCとも繋がりがある。ワットがNFL入りした2011年から3年間ジョセフはHOUでDBコーチをしていた。

 契約先の候補はCLE、GB、BUF、TEN、PITなどと言われていた。アリゾナはWRホプキンスのインスタグラムへの投稿以外は表だった動きはなかった・・月曜までは。

 背番号をどうするかは興味深い。ワットがずっと着けてきた99番はアリゾナでは永久欠番。1940年代に4度All-Proに選出された選手で第二次世界大戦で海軍に仕官したあと1947年のチャンピオンシップ獲得に貢献したマーシャル・ゴールドバーグの功績を讃えている。


 (欲しいとは思ってたけどまさか来るとは思ってなかった。去年はDLに負傷者が多かったこともあってDLはパスラッシュもラン守備も物足りなかった。それがワット加入と若手の上積みで一気にストロングポイントになるかも)。

 (チーム公式サイトのロースターでもDE表記なので3-4のDEで使うことになると思う。一昨年19サックしたOLBジョーンズと一昨年9.5サックしたDEフィリップスがいてそこに2018年に16サックしたワット。そうなるとDTコーリー・ピーターズとOLBマーカス・ゴールデンも残留させたい)。


□With Permission From Maarshall Goldberg's Daughter, J.J. Watt Will Wear No. 99 (チーム公式サイト3月2日火曜の記事)

・J.J.ワットは10年間HOUで99番のジャージを着用した。契約先に選んだアリゾナは99番が永久欠番のため番号変更するものと思われた。

 しかしマーシャル・ゴールドバーグの娘さんから許可が出たのでワットはアリゾナでも99番を着けることになった。ゴールドバーグ氏本人は2006年に他界している。

 ワットは新しい番号を選ぶ準備をしていたがゴールドバーグの娘さんがワットに着けさせてもいいと言っている記事を読み、火曜にワットから電話をかけて直接許可を得た。「彼女はとても優しかった。彼の父も尊敬を集めるだろうと言っていた。彼女はオレに着けて欲しいと言った」。

 娘さんは「父は本当にチームを優先する選手でした。99番を着けている選手には親しみを持っていた。ずっと着けている選手がアリゾナに来るなら彼もそれを快諾したと思う」。

 ワットはお礼の意味を込めてマーシャル・ゴールドバーグの名前が付いた外傷性脳障害研究の基金に寄付をする方針。ゴールドバーグ氏は脳震盪の後遺症に悩まされていた。

 ゴールドバーグ氏は1939年にから8年カーディナルスでプレーしてDBとして6回のAll-Pro選出。HBとリターナーでもプレー。1941年にはリーグ1位の7インターセプト。1947年のチームのチャンピオンシップ獲得にも貢献。

 1943年に海軍入りして第二次世界大戦で南太平洋で2年を過ごして大尉にまでなった。1946年に復帰して31歳で引退するまでさらに3年プレーした。その後ビジネスマンになり機械部品会社を引き継いで成功しミリオネアになった。

 ワットはHOUでの10年だけでなくウィスコンシン大でも99番を着けていた。転校前のセントラルミシガン大での1年間はTEで82番だった。

 (ワットという大物が着けることで事あるごとにゴールドバーグの写真が出てくるのを考えると名誉を汚すものではまったくないし良いと思う)。

 (永久欠番を使うんだから生半可な成績では困る。ゴールドバーグと同じくチャンピオンシップ獲得に貢献してもらわないと)。


□J.J. Watt-Picks-The-Cardinals Aftermath (チーム公式サイト3月2日火曜の記事)

・J.J.ワット加入でOLBハーソン・レディック、CBパトリック・ピーターソン、OLBマーカス・ゴールデンを残留させる余力がチームの残っているかどうか。前2人は難しくなった。レディックには大型契約オファーをするチームがありそうだ。ピーターソンは一番良いファーを出したチームと契約しそうだ。ゴールデンはアリゾナ残留を希望しているのでレディック移籍なら残る余地がある。

・ワットはアリゾナのディフェンススキームにフィットしそうだ。ワット自身にもどこのスキームにもフィットできるスマートさがある。

・2年前のOLBテレル・サッグス加入とは違う。サッグスはキャリア末期だった。ワットはDefensive Player of the Yearを争うのは難しいがまだフィールド上でも価値が高くロッカールームでもチームに必要なものを与えてくれる。2020年のようなプレーが出来るなら価値がある。

・2021年はホームでHOU戦がある。ワットは元同僚で友人のQBデショーン・ワトソンをサックできるかどうか。ワトソンも移籍するかもしれないが。

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