夕べの強風も治まり、今朝は爽やかな日となりました。
今年も残り1ヶ月。
新年に向けて良いスタートをきりたいものだ。
昨日の静岡新聞に柳田 邦男(柳田 国男と違う)氏の
「広がる単細胞的発想」と題して記事が掲載された。
氏は、「ゲームにふけっていると仮想現実の世界と
現実の世界の区別がつかなくなる」と警告をしている。
つまり、ネット依存による思考力の低下を危惧しているのだ。
現代は、ネット無しでは仕事も勉強も成り立たない。
確かに便利にはなったけど、個人の能力を高めたかは疑問だ。
これまでの日本の学校教育は、知識偏重と如何に早く1つの答え
を出すかに力をおいてきた。
自分自身の過去の記憶をたどっても、授業で議論しあって
いくつかの答えを出すという経験が無い。
現実の社会では、他人との討議の上で物事が決まっていく。
いかなる組織・団体でも物事を決定するには、いろいろな人が、
いろいろな角度から物事を見て、感じて、想像する、そして協議する。
他者との意見や考え方の違いをどうクリアするか。
どういう方向に向かったらベストなのか、知恵と勇気と寛容が必要となる。
世界の偉人(故人)を学ぶ時、その偉人の育った環境や彼の信念・思想
・感情・情熱・人生観などを伝授した人(師匠)を介しての教育が本来の教育だと思う。
やはり究極の教育は、「師匠から弟子への継承」なのだと思う。
大いなる知性・大いなる感情は、ネットでは伝授出来ない。
各人が、ネットとの関わり方も注意していかなくてはいけない。
また、教育については、教育者自身の改革が必要に思われる。