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カルテ開示とセカンドオピニオン

2011年01月18日 | Weblog
膀胱炎を治療中の患者(犬)がいる。経過が長いため、セカンドオピニオンで他院を受診された。
当院での今までの診断、治療に対して納得が出来ないとカルテの開示を求めている飼主がいる。もちろん当院ではカルテ開示は日常的に行っている。しかしあからさまに‘カルテの開示をしろ’では、こちらも開示を拒む。
治療経過報告書(検査、治療、経過を記載した文章)と検査結果を添付し先ずはお渡した。
多くの飼主が、セカンドオピニオン(二人目の獣医師の意見を聞く)のやり方を間違えている。
今の診断や治療が本当に正しいのか?疑問を持つことはあたりまえでセカンドオピニオンは絶対に必要な事である。
本来のセカンドオピニオンは、先ず初めに受診した獣医師にセカンドオピニオンを受けたい盲を伝える→初めの獣医師は、今までの治療経過や検査書類、連絡先を明記して治療経過報告書を作成。→飼い主は、その書類を持って二人目の獣医師(動物病院)を受診する。
なぜそれが必要か?
今までの経過が判らないで受診した場合、また同じ検査をしなければならない。
そして診断的治療(先ず治療から入りその反応で診断を進める方法)で行っている場合、また同じ治療(薬)から治療に入る可能性がある。
同じ検査をすれば、金銭的にまた飼主に負担がかかる。そして治らなかった薬を再度投与されれば、また治療までに時間がかかり最悪、悪化する。何よりも困るのは治療を受けている患者自身(犬・猫)である。
データーがあれば、同じ検査をする必要はない!同じ治療薬を投与されることもない!
そしてもう一つ大切な事は、二人目の獣医師と初めの獣医師間で、連絡が取れれば、お互いにディスカッションをしながら最短の治療が可能になる。
それが本来のセカンドオピニオンである。ハナちゃん、先生の力不足で君に辛い思いをさせてしまいましたね。ごめんなさい。