イチロー引退

ほとんどのファンが「ひょっとしたら、そうなんではないかな？！」
と思っていた、イチローの日本開幕戦をもっての引退。

イチローは開幕2連戦を終え、
静かにバットを置き、
グラウンドを去りました。

不世出の大打者は、
最後まで”イチローイズム”を貫き、
本当にカッコイイ最後でした。

我々の世代はやはり、
”ミスタージャイアンツ”長嶋茂雄の引退とかぶせてみてしまいますが、
あの後楽園での引退以来の、
惜しまれながらの素晴らしい引退でしたね。

「昭和の大スター」長嶋が後楽園球場で引退し、
そして「平成の大スター」イチローは東京ドームで引退しました。

何か示唆に富んでいて、
深く頭を垂れてその余韻に浸っていました。

昭和の大スターは国民のだれもに愛され、
国民の毎日の生活に張りと楽しみをもたらしてくれました。

一方平成の大スターは、
その素晴らしい能力を持って、
海を渡って世界最高峰のリーグで、
世界の人達を驚かせてくれました。

それにしても、
昨年の事実上の引退から覚悟はしていたものの、
今年はキャンプから精力的に取り組み、
我々が20数年間見てきたとおりの、
いつものイチローを見ることができたのは幸せでした。

そしてこの東京ドームでの開幕2連戦。
長く活躍してくれたイチローに対する球団からのご褒美のような感じでワタシはとらえていましたが、
最後の最後までイチローはヒットを狙い、
守備では華麗な動きとレーザービーム目で見せてくれました。

たくさんのエッセンスがぎっしりと詰まった、
日本のファンに対する最後のお披露目でした。

素晴らしいプレーの数々、
ありがとう。

それしかいう言葉はありません。

イチローの前にイチローなし。

しかしイチローの後に、
ぜひまたスーパースターが、
出現してほしいですね。

新しい時代に、
新しいスターの出現を、
待ち望んでいます。