今年87回目を迎える選抜高校野球大会。
近年の戦績を見ても、
今年は特に『東北・北信越勢の初制覇なるか』が大きな焦点になって来そうなムードがあります。
強豪を揃え虎視眈々と『初の覇権』を狙うこの『北の猛者達』に対して、
関東、東海、近畿や九州などの強豪が、
どのように挑んでいくのか。
高校スポーツでも、
サッカーなどはもうすでに地殻変動が起こって、
勢力図は完全に塗り替えられつつあります。
さあ高校野球でも、
1世紀近くも開けられなかった扉がついに開くのか。
まずは各校の、
戦力の分析です。
≪第87回選抜高校野球大会≫
【出場校戦力診断】
北海道・東北(4校) 投 攻 守 総合 ランク
東海大四( 6) 80 85 80 80 C- 昨夏に続く大舞台。まとまりと冬場に培った基礎体力で8強狙う。
仙台育英(11) 90 90 85 90 A 優勝候補筆頭。打線問題なし。序盤乗り切れば、大旗に近づく。
大曲工 (初) 75 80 75 75 D 関係者太鼓判の鋭い振り。守備の破たんなければ、そこそこやれる。
八戸学院光星( 8) 85 85 85 85 B+ 3季連続出場で、狙いはVのみ。エース中川の安定感光る。
関東・東京(6校) 投 攻 守 総合 ランク
浦和学院(10) 85 90 90 90 A- 秋は神宮大会準V。2年ぶりの全国制覇は、投手陣の出来次第か。
木更津総合( 2) 85 80 80 80 C+2年生左腕早川の安定感に注目。打線が援護できれば面白い存在。
健大高崎( 2) 80 90 85 85 B 機動破壊がまた甲子園で炸裂か。対戦相手が一番嫌がるチーム。
常総学院( 8) 85 80 85 80 C+ ひと冬超えて投手陣がどう成長した?しぶとい打線は甲子園向き。
東海大菅生( 3) 85 85 80 85 B- エースで主砲の勝俣次第。打線がどう得点力をあげているのか。
二松学舎大付( 5) 85 85 85 85 B+ 潜在能力はピカイチ。2年生トリオの活躍次第で上位浮上も。
東海・北信越(5校) 投 攻 守 総合 ランク
静岡 (15) 80 90 85 85 B+ 東海随一の強打線。名門復活に向け準備万端。
県岐阜商(28) 90 80 85 85 B 大会NO1の速球派、高橋が君臨。打線機能すれば久方ぶりのVも。
豊橋工 ( 初) 85 75 75 75 D 21世紀枠に沸く。戦いはエース森の出来次第か。
敦賀気比( 6) 90 90 90 90 A 優勝狙える戦力充実。強力打線で、堂々の候補一角へ。
松商学園(16) 75 85 75 80 C 久々の出場に燃える。打線の破壊力と粘りは水準以上。
近畿(7校) 投 攻 守 総合 ランク
天理 (23) 85 90 85 85 B+ 攻守にソツなく、穴が少ない戦力。投手陣整備で急浮上もありうる。
立命館宇治( 3) 80 85 85 85 B- 穴のない戦力の好チーム。上位進出へは投手陣がカギ。
龍谷大平安(39) 90 85 85 90 A- 選抜連覇狙い充実の投手陣。打線がエース援護出来ればV有力。
奈良大付 ( 初) 85 75 85 80 C+ 待ちに待った初の聖地。エース坂口中心にまとまる。
大阪桐蔭 ( 7) 85 95 90 90 A 夏春連覇狙うV有力候補。打線の破壊力はNO1。投手整備が課題。
近江 ( 4) 90 85 85 85 B+ プロ注・小川の復調なるか。潜在能力高く、V争いもおかしくない。
桐蔭 (16) 75 70 75 70 D- 海南に続き21世紀枠。”和中魂”持ちOBの大声援を背中に受け。
中国・四国(6校) 投 攻 守 総合 ランク
宇部鴻城 ( 2) 80 80 80 80 C- 小粒なチームだが、秋の中国大会制した野球力は要注意だ。
岡山理大付( 5) 85 85 80 85 B- 好投手西山とスキのない打線で挑む。地区NO1の力と評判。
米子北 ( 初) 75 75 75 75 D 嬉しい初の春。粘って粘って、粘り抜き勝機を見出す。
英明 ( 初) 80 85 80 85 B- 投打共に抜き出た力持つ。久しぶりに”四国の初物”が大暴れか。
今治西 (14) 80 80 85 80 C- 春の今治西健在。監督の不在を克服して浮上できれば面白い。
松山東 ( 2) 75 75 75 75 D- のぼさんの母校が帰還。大声援に乗り爽やかに春を駆け抜ける。
九州(4校) 投 攻 守 総合 ランク
九州学院( 6) 85 85 90 85 B+ 神宮で敦賀気比破り怪気炎。エース伊勢の安定した投球と強打。
糸満 ( 初) 80 90 85 85 B ”走る糸満”は、抜け出る個々の選手のアスリート力で勝負。
九産大九州( 2) 80 85 80 80 B- サイド左腕の主戦支える、つなぎ得意の好打線。
神村学園( 5) 80 85 80 80 C+ 潜在能力高い選手揃う。昨年を超える2勝が目標。
次回は、大会の展望です。