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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ボクシングは、格闘技として生き残れるか?

2013年12月03日 | ボクシング

ボクシング界に、
久しぶりに現れたスーパースター候補・村田諒太が、
6日に両国国技館でデビュー第2戦を戦います。

そして軽量級でも、
井上尚弥が東洋太平洋タイトルマッチ。

さらにメインでは、
『激戦必至の男』八重樫東が世界タイトルマッチの指名試合を行います。


この豪華3本立て(おまけにアンダーカードも魅力のあるカードが揃いました)に先立ち、
今日は大阪で亀田次男・3男+高山の”世界3大タイトルマッチ”が行われます。

先日亀田興毅が韓国・済州島でタイトルマッチを行い、
予想通りといおうかなんと言おうか、
『弱い相手にぐだぐだの試合』
を見せてくれましたがようやく”疑惑のジャッジ”により判定勝ち。

その流れを受けて兄弟たち、
そう『TV局に作られたチャンピオンたち』
が『タイトルマッチ』を行いますが、
ボクシング通の間で語られているのは、
『相変わらずの予定調和の世界』だろうということ。

まあ平たく言えば、
結果が最初から分かっている試合ということです。
(その意味、決して両者が”強いから”と言う意味じゃ、ないですよ。)

*そういえば昔、テレ東で『TVチャンピオン』って番組、あったよね。チャンピオンって、もしかして本当の意味はそういうところなの??


要するに、
選ぶ相手もジャッジもなにもかも、
彼らの試合は、
TV局の『何とか負けないでくれ』という【要望】の元に行われる、
『ノンフィクション??』
の試合だということです。

大枚をかけて『自分たちが作り出し、育ててきた』チャンピオンですから、
TV局がここまで来て手放すはずがない・・・・・・
ということなのですが、
これを聞いていると、
なんだか『スポーツ』ではなくて『スポーツバラエティ』に思えてきてしまいます。

しかしそんなことも、
徐々に世間に浸透してきたようで、
今や亀田が世界戦をやろうが、
世間の話題にもならなくなってきています。

視聴率は10%前後をウロウロしているということでしょうが、
ワタシの見るところ10%のうち半分以上は、
『亀田の負けるところが見たい』
という層なんでしょうね。


この亀田の出現により、
日本のボクシング界は、
徐々に【真剣勝負の世界】という認識から、
【プロレスに近い興行の世界】と認識されてきているような感じをうけます。

それならばそれで、
WWEのように、
『最初から作られた上級の格闘フィクション』
と謳えばいいのにね。

WWEはそれでもファンをひきつけてやまず、
大人気ですよ。


そんな亀田とTBSが作り上げた『素晴らしき亀田ワールド』に対して、
村田諒太が突き進むのは【リアルへの道】。

本来のボクシングの魅力である、
『強いものが、強い相手と戦って、【いったいどっちが本当に強いんだ?】ということに全身全霊をかけて戦う世界』
という素晴らしい≪王道≫を、
突き進んでいこうとしています。

何しろ『リアルマッチの最高峰』オリンピックの金メダリストですから。
モノが違いますよ。



そんな村田の試合は6日。
テレビ中継されます。

そして今日3日、
”テレビ局制作のスポーツバラエティ”も中継があります。

ぜひ、
両方の試合を見て、
見比べてほしいと思っています。

3日の試合の余韻が残る中で、
村田がどのような試合をするのか。
どのくらい両者に違いがあるのか。

たくさんの方に、
とくと見てほしいですね。


サッカーの本田、香川、
野球のイチロー、田中、
テニスの錦織、
ゴルフの松山・・・・。

本当に世界のトップを狙い、
世界の舞台で戦うことを渇望している選手たちには、
同じ雰囲気、いやにおいと言ってもいいか・・・・・・・を感じることができます。

村田にはその雰囲気、
ビンビンです。

それを感じ取りながら、
戦いを楽しみたいと思います。

万が一3日の試合の方が面白いならば、
それは日本のボクシング界が、
ボクシングの本質からは大きく外れていってしまうことを意味しているように思えてならないです。

この3日と6日の両興行、
大変に注目しています。

(ついでに言っておきますと、高山の試合は注目しています。苦労人ですからね。でも、やはりミニマム級では余り興奮は出来ません。)


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