≪第88回選抜高校野球大会≫ ~甲子園~
【第5日】
第1試合 創志学園(中国・岡山) 5-1 東海大甲府(関東・山梨)
第2試合 高松商 (四国・香川) 7×-6(延長10回) いなべ総合(東海・三重)
第3試合 海星 (九州・長崎) 3-2 長田(近畿・兵庫)
第5日の甲子園。
寒の戻りで花冷えのする中、
予定通り3試合が行われました。
第2試合では、
秋の明治神宮大会を制して一足早く『日本一』に輝いた名門・高松商が登場。
今大会ここまで四国勢は3校がともに初戦で敗れる嫌な雰囲気の中、
試合に臨んでいきました。
試合は全く高松商ペースでは進まず逆転を食らって終盤にもつれ込みましたが、
ここから高松商は『日本一の意地とプライド』で8・9回に追いつき延長へ。
そして最後は相手ピッチャーのワイルドピッチで決着をつけました。
監督、選手たちはホッとしたことでしょう。
なんだか『追われる立場』の重圧、
何か月も感じていたでしょうから。
これで乗っていくことが出来れば、
面白い存在になっていくかもしれません。
第3試合は21世紀枠の長田が登場。
春夏通じて初出場の地元校だけに、
3塁側アルプスは入りきれないほどぎっしりと応援団が駆けつけました。
『ロースコアの中で活路を見出す』
展開にもっていきたかった長田が、
まさに”自分たちのゲーム”をやって接戦で試合は終盤に。
終盤は凌ぎあいのじりじりとする展開になりましたが、
大声援に乗って素晴らしい野球を見せてくれました。
9回2死1・3塁から、
8番富田の放った打球はライト頭上にグングン伸びていきました。
ライトはあらかじめ前めに守備位置を取っていましたので、
『抜けた!逆転だ!』
と思われましたが、
海星のライトが背走また背走でこの打球をキャッチするファインプレー。
この大接戦に終止符が打たれました。
いい戦いでしたね。
胸を張って学校に帰ってください。
第1試合は、
夏春連続出場でたくさんの選手を旧チームから残す東海大甲府が、
この大会で負の連鎖に陥っている関東勢の戦いそのままに、
拙攻を繰り返し中盤で逆転され、
その後は心配された淡泊さが出てあっという間に敗れ去りました。
負ける時って、こんなものなんでしょうね。
いつも大会では地元の関東勢と四国勢を中心に応援しているワタシなんですが、
なんだかとても厳しい大会となってしまいました。
まあ、かろうじて高松商が勝ち残ってくれたのが救いかな。
それにしても関東勢は、
80年代や90年代によく見受けられた、
『関東人気質そのままの、淡泊な試合っぷり』
が久しぶりに炸裂してしまいました。
このところ、
甲子園でも『結構粘り強くなったもんだなあ』なんて思っていましたので、
久しぶりになんだかガックリしています。
まあでも、
大会も中盤以降になってくると、
どこが勝ち残ってこようが、
甲子園の面白さは変わらない・・・・・・と思い直すんですよね、いつも。
今大会、
まだまだ強豪と言われるところも多く残っていますし、
盛り上がりはこれからです。
どの学校も、
頂点まではまだ胸突き八丁の4勝をあげないとたどり着きません。
長い道のりです。
勢いに乗って駆け上がるチームがあるのか、
それとも実力通り一歩一歩確実に上がっていくチームに栄冠が輝くのか。
ここからが面白くなってきます。
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