昨年は白鵬の32度目の優勝で盛り上がった相撲界。
逸ノ城の出現、遠藤人気など話題も多く、
観客の数もうなぎ上りの1年でした。
この人気を今年も継続していかなければならない勝負の1年が始まります。
話題の中心はまずは白鵬。
昨年の九州場所で、
『不滅の大記録』と言われた大鵬の優勝回数についに並んだこの大横綱は、
この初場所で『大鵬越え』を狙います。
体調は万全のようで、
昨年同様盤石な相撲ぶりを見せつけてくれることでしょう。
ワタシ個人としては、
この33度の優勝を成し遂げた後白鵬がどう変わっていくのかに、
大変に注目しています。
既にその心・精神力は双葉山・大鵬という『昭和の大横綱』に肩を並べている感じの白鵬。
昨年末には『後の先』というまさに【究極の横綱道】を極めようという意気込みが感じられ、
記録というプレッシャーの抜けた先にある【究極の横綱としての白鵬】が見られるのではないかと、
なんだかワクワクしています。
本当に、
『この横綱に代わる人』
はいないですよ、後にも先にも。
まさに、
双葉山、大鵬、そして北の湖の系譜を継ぐ、
『歴史に名を残す大横綱』
としか、形容のしようがありません。
そして今年話題をさらうであろう力士は、
なんといっても逸ノ城ですね。
先々場所の鮮烈な新入幕としての”世間へのデビュー”場所よりも、
ワタシは先場所苦しみながら関脇という地位で勝ち越しを決めた事の方が、
彼の凄さを感じる出来事でした。
遠藤の歩みと比べるとよくわかりますが、
通常は下位で大勝ちして上位に番付を上げ、
そこで壁を越えられず一度下位に落ち、
そこから這い上がってくる・・・・・・
というのが相撲界の『出世』の定番です。
遠藤はまさに今、
その道程を辿っている最中です。
しかし逸ノ城は、
楽々とは言わないまでも、
関脇でしっかりと勝ち越しました。
これはなかなかできることではないですよ。
今場所は少しだけ落ち着いて、
上位との対戦をこなしていけると思いますので、
ますます彼の持っているポテンシャルが発揮されるのではないかと思っています。
彼についてワタシが心配しているのは、
全くの弱小部屋の所属なので、
全く部屋でのけいこで相手になる力士がいないということなんではないかということです。
それゆえ、
『出げいこ、出げいこ、また出稽古』
で鍛えていってほしいですね。
幸いにも横綱白鵬は、
逸ノ城にかなり期待しているみたいなので、
大横綱の胸をどんどん借りて、
研鑽を積んでいってほしいところです。
先に述べましたが、
遠藤も先場所苦しい星勘定から巻き返して久々の二けたの勝ち星を挙げ、
今年いよいよ本格化の兆しが見えてきました。
人気と期待度では、
逸ノ城を上回るものがあるこの関取。
”人気先行”で終わるのか、
それとも”実力派”となって出世街道をひた走るのか、
今年は勝負の年になります。
横綱・鶴竜は、
生涯の伴侶を得て、
やる気がみなぎっていることでしょう。
やはり『白鵬を倒しての優勝』が、
横綱としては求められている唯一のことです。
奮闘に期待します。
ケガの多い日馬富士は、
今場所はいい体調で土俵に上ることができるのでしょうか。
体調万全でさえあれば、
十分に白鵬の向こうを張る実力を持っているこの横綱にも、
土俵を盛り上げる重責がのしかかっています。
『ふがいない』という形容でしか語られることのない日本人の3大関。
特に稀勢の里は、
『勝負弱い』と言われながらも安定した成績を残してきたこれまでと違い、
昨年は負け越しを含めて4場所がひとケタの勝ち星に終わり、
横綱昇進どころか優勝争いにも、
ほとんどからめない1年を過ごしてきました。
大関なのに、
3人とも優勝が1度もないなんて・・・・
しかも優勝争いにすら、
ほとんど絡んだことがないですからね。
まったく、
この『横綱と大関の実力の格差は、どうなの?』と、
思わざるを得ません。
今年こそと言って、はや何年になるのでしょうか?
一度ぐらいは、
やっぱり彼らの優勝する姿が見たいなあと思いますね。
頑張ってほしいですよ。
その他では、
大関を狙える照ノ富士、
そしてけがから復帰して快進撃を続ける栃の心の二人に注目しています。
ひょっとしたら優勝争いに絡んでくるかもしれません。
あとは安美錦と旭天鵬という大ベテランの二人の相撲っぷり、
”ごひいき力士”である勢と豊ノ島に、
変わらぬ声援を送りつづけたいと思っています。
初場所が来ると、
1年が『始まったなあ』という気持ちになるワタシ。
本場所の初日を心待ちにしています。
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