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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第103回全国高校野球選手権 第4日  好投手の条件

2021年08月17日 | 高校野球

第4日の甲子園。

途中小雨が降ったりもしましたが、
何とか最初から最後まで行うことができました。

さてこの日の甲子園。
第2試合と第3試合で、
左右の好投手が「これぞ好投手」というナイスピッチングを見せて完封。
チームを勝利に導きました。

第2試合に登場したのは、
春の関東大会優勝校の専大松戸。

この専大松戸。
選抜にも出場したものの、
初戦で優勝候補の中京大中京と当たり完封負け。
悔し涙で甲子園を去りました。

しかしこの試合で、
エース深沢が中京大中京の強力打線に対して真っ向勝負。
最後はランニングHRで2点を失い突き放されましたが、
見事なピッチングを見せて3安打で完投。
大きな自信を得ました。

その捲土重来を期した1回戦。
相手はその選抜で中京大中京を破り、
決勝まで上り詰めた強豪の明豊。

深沢投手にとっては、
春の雪辱を期すには絶好の相手となりました。

初回、
その深沢の第1球は、
左打者の外角に糸を引くような素晴らしい伸びのあるストレート。

秋の段階では「スライダーを中心とした技巧派」と言われていた深沢の、
ここが春から夏にかけて見事に成長したところ。

その伸びのあるストレートが内外角にビシビシと決まり、
それに加えてもとより鋭いスライダー、チェンジアップなどの変化球が効果的で、
「大会屈指」とも言われた明豊の打線を、
最後の最後まで的を絞らせず無四球(死球1)で完封しました。

敗れた明豊・川崎監督をして『深沢君に大人のピッチングをされてしまった』と言わしめた深沢投手。
ここまでの中では「大会No1」と言ってもいいかもしれません。
まだ春の関東大会の優勝の立役者でもある速球派の岡本投手も控えている専大松戸。
かなり面白い戦力を整えています。
あとはこの日も顔を出した三遊間を中心とする守備の不安定さをどこまで抑えるか。
ひょっとすると・・・・・の期待を抱かせてくれる好チームです。


その余韻の残る第3試合。
今度は2大会連続出場、沖縄尚学の當山投手が見せてくれました。

左腕からよくコントロールされたキレのいい球をビシビシ投げ込み、
涼しい顔をして淡々とアウトを積み重ね、
初出場の阿南光に、全くバッティングをさせません。

終わってみれば2安打、無四球で楽々完封。
何と何と、
「残塁ゼロ」で、27人で抑え切るという快挙を達成しました。

涼しい顔で淡々と投げる當山投手も、
前の試合の深沢投手同様、
「今大会No1」の称号を与えてもいいような好投でした。

この両投手を見ていると、
つくづく投手というのは「制球と球のキレ」これに尽きるなあと思いますね。

両投手ともに大会前は「ドラフト候補」と大々的に取り上げられる投手ではありませんでしたが、
ゆくゆくはプロのマウンドで投げている姿ががっちりと想像できる、
素晴らしい投手ですね。
昨日のピッチングは、
見事としか言いようがありませんでした。

沖縄尚学も、
今後の戦いがとても楽しみなチームです。


第1試合では九州対決を長崎商が制し、
第4試合では盛岡大付が、押され気味の試合を一発の3ランで押し返して圧勝。
それぞれ2回戦に進みました。

この日の甲子園は、
ドキドキするような接戦はありませんでしたが、
「いいもの見せてもらった」と思えるような試合が続きました。
これもまた甲子園の魅力。

さあ、今日は第1試合から大阪桐蔭と東海大菅生の対決です。
関西地方はまたも雨模様の予報ですが、
なんとかいいコンディションで、
試合が行えるといいなあと思います。



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