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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

貴ノ岩暴行 それをやっちゃあ。。。。。。

2018年12月06日 | 相撲

大相撲の貴ノ岩が、
弟弟子に暴行したとして、
大きくスポーツ紙全紙の1面を飾りました。

う~ん

何とも言いようがないです。

昨年10月の日馬富士の暴行事件にはじまり、
貴ノ岩にとってはこの1年、
本当に厳しいことばかりが続き同情を禁じえませんでしたが、
今年の締めがこれでは、
なんというか・・・・・。

貴ノ岩のこの1年。

本当に厳しいことばかり。
しかし当の本人、貴ノ岩は「何にも悪いことをしていない」完全な被害者だったので、
ワタシは当ブログでも、
ずっと『貴ノ岩は被害者だ』ということを強調していました。

時系列で追っていくと、
10月 巡業先で日馬富士らから暴行を受け負傷。
11月 それがもとで九州場所を休場。
1月  初場所を連続休場。
3月  本来なら幕内の中位で相撲を取っているはずが、休場により(完全な)救済措置が取られることはなく十両の12枚目まで番付を落とす。
9月  貴乃花親方が引退。部屋が消滅して、千賀ノ浦部屋へ移籍。
10月 自身への暴行事件に対して日馬富士を提訴。しかし、モンゴル国内で家族らが大バッシングを浴びて、提訴を取り下げる。
11月 幕内復帰2場所目で負け越し。
12月 弟弟子への暴行事件発覚。

まあとにかく、
昨年の11月から、
貴ノ岩が失ったものが多すぎる。

ついていなかったなんて言葉では言い表せないほど、
失意の日々を送っていたことは、
想像に難くありません。

特に日馬富士に対する提訴で、
モンゴル国内で家族が大バッシングを浴びて、
その結果提訴自体を取り下げざるを得なかった件は、
堪えたのではないかと思います。

まるで自分が加害者のような言われ方をして、
本当に傷ついていたのではないかと思います。

それゆえに今場所(九州場所)、
前頭6枚目という番付で、
しかも横綱、大関など上位陣が大挙して休場しているという状況の中、
負け越してしまったのではないかと思っています。

そして同じ部屋の弟弟子である貴景勝の初優勝。
うれしかったとは思いますが、
その反面自身は焦りやイラつきをも感じていたのではないでしょうか。

信頼を寄せていた師匠(貴乃花)もいまはなく、
孤立無援の状況だったのでは……と推察しちゃったりします。

そんな状況の中で起こった今回のこと。
弟弟子は「自分が悪かった」と言っているそうですし、
ことさら大事にするのもなあ・・・・・と思いますが、
それでも貴ノ岩にはほかの力士とは違った「特殊な立場」というものがあるので、
自重してほしかった。

心情としてはわかるのですが、
やっぱりこらえてほしかった。
そう強く思います。

なんだかんだ言っても、
角界の中で多少の”かわいがり”は今でもあるというのは、
疑いがないと思います。

格闘技をやっている若いアスリート集団ですから、
つい手が出ちゃうということは、
ままあることなのではないでしょうか。

しかしマスコミは、
そういったことをいつも狙いに狙っています。

ビートたけしがいみじくも上梓した本の中で語っているという記事が昨日出ていて、
それによれば
「芸能人なんて、世間に顔が知られてるだけで一般の人たちにとってみりゃ「心の底では腹立たしい存在」に決まってる。人気があって、女にモテて、それでカネまでもらいやがってってね。そんないけ好かないヤツが一度スキャンダルを起こせば、そりゃ叩くヤツは大勢いるよ。」
ということのようなのですが、
それ、すべてのアスリートや名前が世間に出ている人に当てはまると思います。
特に報道はそういったことばかりを追っているといっても過言ではないかもしれませんね。

相撲関係でいうと、
「貴乃花関係の奴らが、何か問題を起こさないか?」
ということがいま一番「ニュースバリューが高い」と考えられているんでしょうね。

しかしそうであるからこそ、
貴ノ岩には念には念を入れて、
行動を自制してほしかったなあ。。。。。

これじゃあ、
貴ノ岩がまるで「極悪人」のような報道のされ方。

とにかく叩いて叩いて、
水の中に突き落として這い上がれないようにするまでは、
報道がやむことはないかもしれません。

暴力はもちろん肯定されてしかるべきではありませんが、
貴ノ岩に対するバッシングは、
なんだかワタシにとっては「面白くない」ことこの上ありませんね。


ここ1年ずっと不遇をかこっていて、
ストレスをためていたのでしょうね。

来年2月にはもう29歳を迎える彼の土俵人生、
もう一花咲かせることは、
できるのでしょうか。

出来れば30歳になってから強くなった遅咲きの、
栃ノ心や玉鷲みたいな「確変」を、
強く期待しています。

貴景勝もいいけど、
貴ノ岩にもっと、
心を寄せる相撲ファンたちがいてもいいのになあ。。。。。。。。。  

相撲協会には、
どうか寛大な処置をお願いしたいですね。

これでまた出場停止なんて処分を下されて十両に陥落なんてことになったら、
それこそ彼の心が折れてしまいかねないと思っています。

ゴシップ的に扱うのではなく、
いい意味でスルーすること、
そんなことをマスコミには求めたい。

ワイドショーで、
わけのわからん奴らがバッシングをしているのを見ると(実際にはそんな番組見ないけど)、
はらわたが煮えくり返ってしまうと思うので、
どうかご寛大に。


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