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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

明治神宮大会総括   高校は仙台育英、大学は駒沢大に栄冠輝く!

2014年11月20日 | 高校野球

≪第45回記念 明治神宮野球大会≫

【高校の部】 

◆決勝

仙台育英(東北) 100 010 200 - 4
浦和学院(関東) 001 000 000 - 1

*仙台育英は2年ぶり2度目の優勝


【大学の部】

◆決勝

明治大(東京六) 000 000 000 - 0
駒沢大(東 都)  000 001 02× - 3

*駒沢大は13年ぶり5度目の優勝



今年の明治神宮大会が、
先週金曜日から昨日まで行われました。

高校の部は仙台育英が圧倒的な力を見せつけて2年ぶりの”全国制覇”を達成。
大学の部では、13年ぶり出場の駒沢が明治を破り歓喜の日本一に輝きました。


まず高校の部。

これはもう、
現時点では仙台育英が他校を頭一つリードしていたということがはっきりしていた大会でした。

最も違っていたのはそのバッティングでしょうね。
初戦で近畿の強豪・天理を一蹴して波に乗った打線は、
準決勝では九州学院、決勝では浦和学院と、
強豪の地区を勝ち抜いてきた相手に対して圧倒的な振りの違いを見せつけました。

そして守りでは、
エースの佐藤世那投手が3試合をすべて投げ切り、
わずか2失点に抑えきりました。

この時期で140キロを超す速球を投げ続け、
変化球のキレも抜群の好投手です。

仙台育英は、
一昨年この大会で優勝して一足先に”全国制覇”をしてから選抜に乗り込みましたが、
春の選抜、そして夏と、
徐々にその力を落としていってしまったような1年を過ごしてしまいました。

今回はその経験をもとに、
しっかりとした準備をして選抜に乗り込んでくるでしょうから、
非常に楽しみな来春の戦いになると思います。

一昨年よりもさらに注目されて、
『優勝候補筆頭』の冠をかぶって臨む選抜になりそうです。

そしてこの結果、
来春センバツの『明治神宮枠』は4年間で3回目となる、
東北地方に渡ることになりました。

一度はあきらめた選抜が現実のものとして意識されるチームは、
東北大会準決勝で敗れた鶴岡東と八戸学院光星でしょう。

戦力的には、
仙台育英に敗れた八戸学院光星が上回るように思われますが、
鶴岡東は準決勝の試合内容がいいため、
両校はがっぷり四つに組んでいる印象があります。

このところ3校、ないしは4校の代表を毎年送り込んでいる東北勢。
しかしいまだに甲子園での全国制覇がないのもまた事実。
仙台育英をはじめとして、
来春の精鋭たちがその分厚い壁を破ることができるのでしょうか。

準優勝の浦和学院は、
決勝ではエースの江口の3連投を回避。

先発した小倉などが踏ん張りましたが、
最後は仙台育英に押し切られました。

しかし秋のこの時点においては、
昨年の選抜を制したチームと同じぐらいの力を持っている印象です。

あのチームは冬場の練習によってぐっと伸びたチームでしたが、
果たして今年のチームはどうでしょうか。

”スーパー球児”はいないものの、
全員が意識の高い野球力を実践できるのが浦和学院の強さの源泉。
その質の高さは、
全国の舞台でこそ輝くと思われます。

4強で敗れた九州学院、東海大菅生は、
敗れた試合はいずれも完敗だったため、
課題を持って帰れることになりました。

課題を克服して”春の一番星”になれるのか、
それとも”秋がピークのチーム”で終わるかのは、
まさに冬場の過ごし方ひとつということが言えるでしょうね。

明治神宮大会出場チームは、
そのすべてが選抜でまた再会できるチーム。
これからの4か月で、
いったいどんなチームになっているのでしょうか。
楽しみです。



そして大学の部。

順当に東京六大学、東都大学の代表である明治と駒沢が決勝に進出してきました。

やはり質の高い野球をやっているというのと、
神宮球場という、いわゆるホームグラウンドで戦えるというのも大きいのかもしれませんね。

期待された地方リーグの各チームは、
今大会に限っては力を出し切ることなく敗れ去っていったという印象です。

決勝の舞台に立った両校。

明治は山崎、駒沢は1年生の東野が先発しました。

明治の山崎はオリックスのドラ1投手であり、
今季のリーグ戦での不調を払しょくするような力強いピッチングを今大会は見せていましたので、
『やや明治が優位かな』
と思っていましたが、
駒沢の1年生・東野が緩急を使って見事なピッチングを見せて、
前半は0-0で進んでいきました。

両チームともにチャンスらしいチャンスもなく、
試合は淡々と進んでいましたが、
6回に駒沢が2死3塁から明治・石井の痛恨のエラーで先制。

そして8回には、
2死1・3塁からセンターへの浅い飛球が風に流されて落ちるラッキーな2点タイムリーが生まれて突き放すと、
6回からマウンドに上がった”来年のドラ1候補”今永がしっかり抑えきって、
栄冠を勝ち取りました。

駒沢は東都大学野球の名門中の名門ですが、
カリスマ指導者であった太田監督が退任してからは、
なんとなく低迷の時期が長く続きました。

平成13年秋に優勝を飾った後はずっと低迷期が続き、
黄金期を迎えた東洋大、亜大の連覇を横目に見ながら、
長い二部の生活を送ったこともありました。

しかし近年、
徐々に駒沢らしい野球を思い出してきたようなシーズンが続き、
今季ついに久しぶりに”戦国東都”を制覇。

勢いに乗ってこの明治神宮大会も制して、
日本一に輝きました。

関係者の感激は、
いかばかりかと思います。

これでまた、
王座奪還を狙う箱根駅伝にも、
大きな弾みがつくのではないかと思います。

おめでとうございます。



ということで、
今年の野球のシーズンも終わり。

たくさんの感動、
今年もグラウンドにあふれていましたね。

やっぱり野球は面白い。

来年に向けて、
各校とも『牙を研ぐ冬』です。

見違えるような姿になってまた会えるのを、
楽しみにしています。


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