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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

監督の盛衰は、時代を映す鏡。 PL出身3監督は、そろって退任。

2024年10月10日 | プロ野球

今、世の野球ファンの関心は、
9割がた大谷のドジャースのプレーオフに向いていることでしょう。

そんな中日本のプロ野球は、
昨日が最終戦。

パ・リーグの楽天ー西武線が昨日行われ、
すべての日程が終了しました。

まあ、それにしても。。。。

巨人の菅野が言っていましたが、
日本のCSの日程、
本当にどうにかならんものですかねえ。

シーズン終盤からCSまでの間が空きすぎて、
なんだか一度、
完全にプロ野球から離れたココロモチになっちゃいますよねえ。

メジャーのように、
間髪を入れずにポストシーズンに突入・・・・・
の方が盛り上がると思うんだけどなあ。


さ~て大谷さんは昨日敗れて後がなくなりましたが、
さてどうなるのでしょうか。

ア・リーグもナ・リーグも、
なんだか1位・2位でポストシーズンに上がってきたチームが、
どこも苦戦していますね。

やっぱりワイルドカード争いからず~っと経験してきたチームの方が、
経験値も高いし勢いにも乗っているってこと?
最近はホント、そんな傾向が強いですよね。

パドレスもいいが、
何とかドジャースに勝ち上がってもらいたい。。。
がんばれ~。


さて、
話題を日本のプロ野球に戻します。

昨日の楽天ー西武戦の後、
楽天も西武も、
監督の退任を発表。

西武はすでに渡辺監督代行が退任し、
西口2軍監督の就任が既定路線だと報道されていましたが、
楽天の今江監督は「ええっ!」って感じで驚きましたね。

楽天の試合なんて1年に何回も観ないので采配等については一切わからないのですが、
評判最悪の「最下位予想」がほとんどだったのに、
最後までCS争いを繰り広げて、しかも交流戦では初優勝。

1年目でこれだから、
2年目以降はもっと期待できるんじゃ・・・・・
なんて思っていただけにびっくりでした。

それにしても楽天も、
ポンポン、ポンポンよく監督を変えるよなあ・・・・っていうのが感想ですね。

三木の時も平石の時も、
「あんなに若い監督で、しかもそこそこ頑張っているのに1年で交代なのかあ・・・・・」
って思いましたが、
また歴史は繰り返されたわけですね。

今シーズンを俯瞰してみると、
12球団の監督で交代したのは、

阪神・岡田監督、
中日・立浪監督、
楽天・今江監督、
オリックス・中島監督、
西武・松井監督(渡辺代行)

の5人ですね。

その他でも、
日ハム・新庄監督の去就はまだ不明ですし、
ヤクルト・高津監督は首筋が寒~くなるような9月を過ごしての留任。

DeNA・三浦監督や、
ロッテ・吉井監督周辺にもキナ臭いにおいが流れていましたっけ。

左うちわで采配を振るっていたのは、
1年目にして両リーグの優勝監督である巨人・阿部監督とSB・小久保監督ぐらいのものですかね。
勝てば官軍とは言いますが、
なんというか、
優勝以外はなかなか厳しいことになるって感じがしますね、最近は。


ワタシのイメージとしては、
プロ野球の監督は、
Jリーグの監督などに比べて、
比較的長い期間監督をやるっていうのが定番みたいに思っていました。

短くても3年ぐらい、
長い人はもう5年以上で、
どうかすると10年以上も監督やる人もいるぐらいのスパンを、
頭の中で描いていました。

しかしながら、
そのあたりも昨今は、
早急に結果を出さない限り監督を続けられない・・・・・
そんな感じではありますね。

1年目、2年目で結果を出すのは当たり前、
2年ダメなら3年目はないよ!!!
ってな感じですね。

唯一の例外が新庄監督ですね。
彼はもう、
自分の考えに沿って、失うものは何もないと腹をくくってチーム作りをしていますから、
強いですよ。

更に抜群の人気を誇りますから、
まさに怖いものなしです。
マネジメント能力にもたけた人物ですしね。


さ~て反対に、
球団から三顧の礼を持って迎えられ、
「しばらく時間はかかってもいいから、強いチームにしてくれ」
と言われてチーム作りに取り掛かってみたものの、
こりゃ時間がかかる・・・・・って感じになって粛々と日々采配&チーム作りに奔走していたものの、
どうも思うように結果が出せないな。。。。。。

しかし来年こそは・・・・・
と思っていたら球団から、
「はいっここまでよ」
と言われてしまった監督さん、いっぱいいますね。

なかでも今年、
久々に3人そろって監督をやることになったPL出身の監督さんたち。
3年目の中日・立浪監督、
2年目の西武・松井監督、
1年目の楽天・今江監督は、
揃って今年いっぱいで監督を降りることになりました。

70年代終わりから00年代初頭にかけて、
まさに高校野球の代名詞とも言われたのがPL学園。

数多の名プレーヤーを生み出し、
長いことプロ野球界では出身校として最多の人数を誇り、
PL出身者だけでナショナルチームが組めると言われたPL。

その彼らが、
ほぼ現役を終え、
今ちょうど指導者としていい年齢に差し掛かっているところですね。

年齢で言うと、
上は65歳ぐらいから、下は40前ぐらい。

彼等の現役時代を見ていると、
何しろ技術的に優れた選手たちが多く、
20年前ぐらいに思ったのは「これから日本球界は、PLメソッドであふれてくるんじゃないか」
ということ。

そして彼ら、
高校時代はまさに「地獄の」寮生活を体験しているので、
ちょっとやそっとでは、怯むこともへこむこともない鋼のメンタルをもっていて、
彼らがたくさん監督として日本のプロ野球チームを率いていくんだろうなあ・・・・・
なんて思っていました。

しかし20年経ってみて思う事。

この20年の間に、
PLはその本体である自校の野球部が廃部になり、
またプロ野球界においても、
それまでのあえて言いますが「昭和的な」メソッドの元に鍛えられるという手法そのものが、
懐疑的にみられ、
そして排除されて行ったように思います。

そんな中で、
なかなかプロ野球の監督という立場に推されることのなかったPL出身者が、
今年は3人そろって監督になって、
ワタシはひそかに「これは面白いことになった」と思って見ていました。

しかし立浪・中日は3年目にしても笛吹けど踊らずの状態、
そして松井・西武は高校時代の厳しさの反動ではないのだろうけど、
選手を”大人扱い”して、
「緩く、あくまでも緩く」という方針で春季キャンプもゆるゆるの練習をやった結果、
全く結果が出せず5月には即解任の憂き目にあいました。

そして41歳と若い感性をもって采配を振るった楽天・今江監督も失速。

3人とも時代に合わせて、
PL時代の厳しさ、理不尽さなどはおくびも見せることのないチーム作りでしたが、
結果を出せずチームを去っていきました。

なんだかこの出来事、
ワタシには本当に象徴的に思えるんです。

本当の意味で、
PLの時代は終わったな・・・・・・って。

時代の寵児として、
高校野球界を席巻し、
高校野球ファンのだれもが「高校野球界の絶対王者」と認識していたPL学園の残り香が、
だんだんと消えていく象徴のように感じます。


まだまだ球界には、
巨人・桑田2軍監督や、
元ヤクルトの宮本慎也氏など、
「監督をぜひ一度やってほしい」
と待望される人物もいますが、
さあ今後どうなっていくことでしょうか。


何だか昨日は、
高校野球おやじとして、
遠い目になりながら、
今江監督の退任を見ていたりしました。

時代も、
変わっていきます。

 


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