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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

朝青龍の引退に思う

2010年02月06日 | 相撲
朝青龍が引退して2日。

まだ世間の喧騒は収まりそうにありません。

横綱審議委員会の勧告を受けて、
相撲協会が引退か解雇かを迫り引退させたという経緯をめぐっては、
いまだに賛否があるようです。

しかしながら、
私はこの引退、
致し方がないというよりも、
当然なのではないかと思っています。

稀代のヒールとして異彩を放っていた横綱。
その強さは、
誰もが認めるところです。

しかしながら、
大相撲の、そして横綱の地位というものを理解しない協会最高位。
これほど悲しく、
世話の焼ける存在もいないと思ったからです。

その昔、
女性の大阪府知事が土俵上で春場所の優勝トロフィー(府知事杯)を渡す事に反対され、
大きく憤慨していた事がありました。

『今のこの男女同権の世の中にあって、古くさい価値観に縛られたこのような伝統は、見直したほうが良いのでは』
というのが、
彼女ならびに擁護する世論の論調でした。

しかしワタシは、
女性が土俵に上がる事を伝統として許さない、
という相撲協会の姿勢に賛成していました。

伝統に胡坐をかくことは許さないものの、
守っていかなければいけない伝統もまた、
確かに存在するのでは、
と思っていたからです。

何百年も守られてきた良き伝統が、
『時代が変わった』
ということで、
一時代の人間の考えで変えられても良いものか、
ということに強く疑問を感じるからです。

そういうこともあって、
朝青龍の伝統とか様式美、
その他全てを含めた『大相撲』というものを舐めきった態度、
『強ければ何をやっても許される』
という姿勢に長く憤慨してきたから、
今回の件についても
『至極当然のこと』
として受け止めています。

そして、
そういう朝青龍を作った、
もはや親方とも呼べない元朝潮(親方なんて呼べる人間ではありません)も、
同時に協会を去るべき人間だと思っています。

先週は、
新しい協会の理事選挙が行われ、
貴乃花が理事に選ばれました。

何度も書いてきているとおり、
貴乃花は良い意味でも悪い意味でも頭の固い『相撲バカ』です。
『相撲原理主義者』とも呼ばれています。

しかし、
そういう人が嵐を巻き起こしながら改革しない限り、
ここ最近の相撲界は、
とてもではないが改革していかないのでは、
というのがワタシの最近の見解です。

相撲教習所の所長に就任した、
という報道を目にして、
とにかく新弟子を、
『鉄は熱いうちに打て』
の格言どおり、
厳しくも愛情を持って鍛えていって欲しいと思います。

朝青龍のような実力派の横綱が去ると、
相撲界は深刻になるぞ、
というようなことを言う人もいますが、
な~に、
すぐに新しい人は出てきます。

大鵬の時も、
北の湖の時も、
千代の富士の引退、貴乃花の引退というショッキングな出来事でも、
すぐにそれを継ぐものが出現しました。

プロのスポーツとは、
そういうものでしょう。

ワタシは、
むしろどんな新しい人が出てきてくれるのかに、
ワクワクします。

そして来場所も、
連日相撲を見続けようと思っています。


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