元阪急のアニマル・レスリーが、
腎不全で亡くなりました。
享年54歳。
アニマルは、
日本のプロ野球ファンに強烈な印象を残しましたが、
日本のプロ野球の実働はわずか2年間。
しかしその2年間は、
強烈な個性に彩られた、
忘れられない2年間でした。
重い速球を武器に抑えを任されたアニマル。
抑えという重責に、
彼はとても意気に感じて頑張っていました。
そして、
その重圧を払しょくするのがあのパフォーマンス。
ストライクを取っては吠え、
打者を打ち取ってはさらに吠え、
勝ちをもぎ取った時には捕手や野手を、
バンバン叩きながらその喜びを表していました。
風貌は、
その頃プロレスでパワー満点のパフォーマンスを見せてくれたブルーザー・ブロディそっくり。
キャッチャーの藤田をバンバン叩く姿は、
『ブロディそっくりだ~』
なんて思いながら見ていました。
時は西武の黄金時代。
人気も実力も、
阪急の存在感は薄れがちの時期でしたので、
彼のパフォーマンスは、
チームにとってはとても意味のあることだったような気がします。
阪急最後の3年間に咲いた、
大きな花火のような存在でした。
そういえば、
少し前に発売された、
缶コーヒーのおまけについていた【プロ野球、歴代外国人選手フィギュア】の中に、
バース、ブーマー、ブライアント、クロマティ、デストラーデなどと並んで、
ピッチャーで唯一選出されていたのがアニマルでした。
それをみて、
その時、
妙に納得してしまったワタシです。
それだけ日本のプロ野球に強烈な印象を残した選手でした。
ありがとう、そして安らかに。
合掌。