≪第94回全国高校野球選手権≫
【第3日】
浦添商(沖縄) 6-4 愛工大名電(愛知)
剛腕エース浜田を擁し、
今大会3強の一角にあがっていた愛工大名電が、
初戦で実にあっさりと敗れ、
失意のまま甲子園を去りました。
試合は最初から終始浦添商のペース。
浜田がピリッとせず5点を先行され、
あきらめずに追いかけましたが届かずという試合ぶりでした。
この愛工大名電。
今春のセンバツでは8強。
秋の明治神宮大会でも準優勝しており、
安定感ではピカイチのチームと見られていました。
今大会でも、
上位まで進出するのは必至と見られていましたが、
あっさりと舞台を降りたのは意外というしかありません。
しかしそこには、
やはり心配されていた倉野監督の『呪縛』があったのではないでしょうか。
倉野監督は97年から同校の監督に就任し、
選抜2年連続決勝進出、
そして全国制覇へと導いた名将です。
しかしながら、
この倉野監督、
過去夏5度の選手権出場を果たすものの、
まだ【夏の1勝】を挙げていません。
まさに【高校野球七不思議】
のひとつになるほど意外なのですが、
これは紛れもない事実です。
過去力のあるチームを毎回率いての甲子園だったものの、
なんだか負け続け5連敗。
しかも、
そのどの試合についても、
『愛工大名電が有利』
と戦前には言われていた試合でした。
そういうことが重なっての今回。
ワタシは、
この過去のトラウマが、
倉野監督を縛り付けなければいいなあ、
と思っていましたが、
その心配が見事に当たってしまいました。
今年もまた『呪縛』から逃れることはできませんでした。
相手の浦添商は油断ならない戦力を持つものの、
まさか・・・・・という感じです。
そしてもう一校、
第2日に登場して延長の末敗れた盛岡大付属も、
同じ『呪縛』から逃れられないで、
敗れ去ってしまいました。
こちらは初出場時から甲子園7連敗。
かつては『力負け』の時代もありましたが、
今年のチームはあのMax160キロの超剛球・大谷投手を打ち砕いての【聖地帰還】でしたので、
初戦突破に大きな期待がかかっていました。
しかしながら、
立正大淞南の160センチ台、120キロ台のエース・山下に翻弄されての無念の敗退でした。
延長に入ってから、
コンパクトに振って出塁を目指していた立正大淞南の打者と比較して、
盛岡大付属の打者は『俺が俺が』が前面に出て、
目いっぱい振ってしまっていたことが残念でした。
結局山下投手の術中にはまり、
≪ウラの攻撃である≫
という有利さを生かすことが出来ませんでした。
ウラだけに、
ひとりランナーを出せばまったく展開も違っていたのにね。
こちらも『呪縛』からは逃れられませんでした。
まあ、
こちらの監督さんは夏に采配を振るうのは初めてだったんですがね。
(前監督である『ドラえもん監督』さん、今何をしているのでしょうか。彼の感じ、好きだったんだけどなあ)
このように、
かくも『甲子園での1勝』とは、
難しいものなんですね。
彼らの戦いぶりも、
他校に多大なる教訓を残していってくれたことでしょう。
選手の皆さん、
お疲れ様でした。
監督さん、
捲土重来、
期待していますよ。
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