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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

センバツ2021 第3日雑感

2021年03月23日 | 高校野球

≪第93回選抜高校野球大会≫

【第3日】
第1試合 具志川商 8-3 八戸西
第2試合 福岡大大濠 2-1 大崎
第3試合 明 豊 10×ー9 東播磨

雨も上がって、
2日ぶりに再開された選抜。

この日は21世紀枠での出場校が3校、
そして九州勢が3試合でなんと4校も出場して、
第1試合は21世紀枠同士、第2試合は九州勢同士の戦いとなりました。

優勝候補と目される学校は出場しませんでしたが、
どのチーム、試合も素晴らしく、
「ああ、やっぱり甲子園は面白い」
を再確認した日となりました。

21世紀枠同士の対決となった第1試合。
具志川商は2回表、
先制されるピンチをセンターからのバックホームで逃れると、
その裏八戸西の長身エース・福島を攻めて4点を先取。

その後は終始試合を優位に進め、
完勝で甲子園初勝利を飾りました。

やはり沖縄の学校だけあって、
選手の身体能力の高さがうかがわれる場面、
いくつもありました。

沖縄の21世紀枠といえばあの宜野座の4強進出が浮かびます。
この具志川商も投打にまとまった好チーム。
上位進出も夢ではないような気がしますね。

八戸西は全体に動きが硬かった。
ヤンキースのユニフォームを模したユニは甲子園に映えていましたが、
試合の流れを奪われたまま後半まで行ってしまい、
反撃したものの届きませんでした。
夏は八戸学院光星や青森山田など、
県内に強豪がひしめいていますが、
モチベーションを高く保ちまたこの聖地を目指してもらいたいものです。


第2試合は素晴らしくしまったゲームでしたね。
昨秋の九州大会決勝の再現、
大崎と福岡大大濠が激突しました。

昨秋は大崎が完勝したものの、
両エースの投げ合いではなかったためこの甲子園での決着戦が、
いったいどのような展開になるのか読めませんでしたが、
両エースが力のこもった投げ合いを展開して、
締まった好ゲームとなりました。

序盤自分のペースがつかめない大崎・坂本を攻め立てた福岡大大濠が、
2回に1死2・3塁からタイムリーが出て2点を先取。
しかし結局福岡大大濠の得点はこの2点だけ。
中盤から終盤にかけては、
手に汗握る展開となりました。

大崎は福岡大大濠のサウスポー・毛利からなかなかチャンスをつかめませんでしたが、
7回2死からようやくタイムリーが出て1点差。
しかしここで、大濠にビッグプレーが出ます。

捕手・川上が2塁ランナーのリードが大きいとみてすかさず2塁に送球。
見事に刺して相手に行きそうな試合の流れを切り、
毛利がそれに応えて8・9回を抑えきって、
昨秋の雪辱を果たしました。

福岡大大濠の毛利は、
さすがは三浦(法大)、山下(オリックス)らの系譜を継ぐ「大濠のエース」だけあって、
見事な投球を見せてくれました。
期待できる投手ですね。

敗れた大崎は、
ワタシが最も今大会で注目するチームでした。

あの清峰を育てた清水監督が一から手塩にかけて育て上げたチーム。
この試合も、
攻守に鍛え上げられた一端を見せてくれ、
素晴らしいチームに映りました。

もしこの試合をしのぎ切って勝てば、
上位進出が十分に視野に入ってきていたと思います。
清峰が選抜で準優勝に輝いた06年のチームのような感じがしましたね。

これからこのチームは、
十分に甲子園を沸かせるチームに成長していけそうな、
そんな萌芽を感じる試合でした。

第2試合の「九州対決」が終わりホッとしたのもつかの間の第3試合。
いや~面白かった。

試合前の焦点としては、
東播磨の好投手鈴木がどこまで明豊の強力打線に向かって行けるかというところだったのですが、
プレーボールでいきなり東播磨が3点を先取。

「え~~~」

と思っている間に試合が動き出しました。

しかしさらに追加点を取れるシーンでスクイズ失敗などがあり東播磨は3点どまり。
そしてその裏、
注目の鈴木の立ち上がりを明豊打線がとらえてあっという間に同点。
波乱含みの1回の立ち上がりとなりました。

その後は一進一退の攻防が続きましたが、
東播磨は野村監督のいう「弱者の戦法」というのでしょうか、
走者が出ればかき回し・・・・いや、
かき回す前にちょこちょことベース上での動きをしてみたり、
3塁にランナーを置くと必殺の軟式戦法「3塁ランナーとのエンドラン」を敢行したり、
とにかく監督さんが「なんとしてでも相手を崩す」という野球を遂行して、
最後まで試合を沸かせてくれました。

最後の最後はエース鈴木が疲れからサヨナラ負けを喫しましたが、
強豪明豊を向こうに回し、
まさに「あっぱれ!」な戦いぶりでした。

東播磨の属する兵庫県のチームといえば、
豪快な打撃や好投手を擁し、
報徳や東洋大姫路、育英などに代表されるオーソドックスな野球が思い出されます。

しかし最近、
狭間監督の明石商が「兵庫っぽくない」非常に面白い野球でグイグイのしてきて県高校野球界の中心に座ると、
この東播磨のように「相手のスキを突く」野球も出てくるなど、
実に多士済々になってきましたね。

「一筋縄ではいかない」チームが増えれば増えるほど、
県のレベルは上がっていきますので、
今後はさらに楽しみになってきたのではないかと思います。

さすがは近畿でもまれてきただけのことはあるチームでした。


それにしても。。。。

甲子園の野球は、面白いなあ。。。
やっぱりこれでなくちゃね。
1年間の空白で、
忘れていましたよ、この感覚。

今日は第1試合から強豪が続々登場。
目の離せない1日になりそうです。





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