第91回全国高校野球選手権
【第8日 第3試合】
中京大中京(愛知) 5×-4 関西学院(兵庫)
大歓声がアルプスのみならず球場全体を揺るがす。
胸に≪KWANSEI≫
白にエンジのユニフォーム。
70年ぶりの夏に、
胸を熱くしたOBがいったい何人いることだろう。
昨日の試合、
強豪中の強豪、
高校野球史に燦然と輝く≪中京≫を相手に、
最後の最後まで戦い抜いたナインに、
大観衆から惜しみない拍手が送られました。
今大会の、
前半戦の主役は、
紛れもなくこの関西学院高校だったと思います。
兵庫県大会4回戦の市川戦から始まり、
とにかく毎試合当たる強豪に対して、
常に接戦をものにしてきた関学ナイン。
どこにその秘訣があるのか、
どんなチームなのか、
たいへんに注目してみていました。
そして、
この甲子園での1回戦、2回戦を見て、
このすばらしい粘りとキレを持ったチームに、
強豪を破る秘密を、
大いに見せてもらいました。
【関学 地方大会からの戦いぶり】
-兵庫県大会-
4回戦 6-2 市川
5回戦 5-4 報徳学園
準々決勝3-2 神戸弘陵
準決勝 2-0 滝川二
決勝 4-1 育英
-甲子園大会-
1回戦 7-3 酒田南
2回戦 4-5 中京大中京
上の戦いぶりを見ても、
いかに強豪を打ち破ってきたかが良くわかります。
【ミラクル 関学】
の戦いは終わりますが、
必ずこの活躍は、
翌年以降のチーム作りに生かされてくると思います。
あのユニフォームに憧れている小学生や中学生、
たくさんいると思います。
強豪への道はまだ始まったばかり。
近年顕著な傾向として現れ始めた、
大学付属名門校の復権。
関東では、
慶応をはじめ、
早稲田実も再び輝き始めています。
立教(新座)もあと一歩まで来て、
明治(明大明治・明大中野)なども徐々に力をつけ始めました。
関西でも、
関大一、立命館などがいい戦いぶりをしてきています。
名門の復権は、
甲子園にまた新しい風を吹き込んでいきます。
清峰、佐賀北などの公立の台頭もあります。
いろいろな風が吹き始めた、
新時代の甲子園という気がしてなりません。
【群雄割拠】
【戦国時代】
こうなってくると、
面白みが増してきますね。
*ところで、花巻東の力強さには舌を巻きますね。
昨日も強豪の横浜隼人を堂々と寄り切りました。
勢いの出る勝ち方を続けていますので、
次の試合を切り抜けるようだと【優勝】の2文字も現実のものとなってきます。
大注目ですね。
*今大会、インフルエンザの大流行に加え、昨日は大黒柱の大西捕手を欠くなど、不運が続いた天理。
秋の近畿大会優勝チームにして、明治神宮大会準優勝の輝かしい実績を持って、真紅の大旗を狙っていましたが、残念に結果に終わりました。
しかし、これにめげずにがんばってまたいいチームを作ってきてください。