陰陽師

『陰陽師』　夢枕獏

陰陽師、安倍晴明の小説と言えば、コレでしょうという定番中の定番。
平安の勉強としてはまずはわかりやすいところからいこうと。で、まず小説で雰囲気を押さえるためにはもっともベタなところから。これを基本にといった感じ。
さて、話の内容は源博雅が晴明のところにやってきて、事件について相談する。そして、一通り事件の話を聞いた晴明が博雅と共に事件を解決しにいくというもの。
読んでて、ああ京極夏彦のあのシリーズはこのベタなパターンを踏襲してるのかと。まあ、京極シリーズのようなすごい込み入った展開はないものの、スッキリと事件解決。
いろいろ仕掛けやらもあって面白いです。
あんまり文字が詰まってないので早く読めます。
ただ、思ったよりも登場人物が少なく、辺りの描写も少ないので、本当に雰囲気を掴むにはピッタリではあるけども細かい部分は別資料にあたらないと。
服とかがバッサリと名称で表現されてるだけで、それがどういう形なのかは描写されてないんですよね。狩衣とか一口で書かれても想像できなかった。