*** 2019年のお米
2019年は、疎苗を実践してみました。疎苗とは、通常の苗の植える間隔を拡げて、苗の一株を太くして育てるというものです。
間隔を拡げ、太陽を多く取り込めるようにし、肥料も多めにします。
こんな感じで、刈り取り日に撮影した苗の足元です。
実は昨年も苗の間隔を拡げて植えたのですが、全体ではありませんでした。
こんな感じで育ったのです。
刈り取り時期は、2つに分けています。乾燥機が一度に入らないため、2度に分けるので、2度目は1週間後となります。
他所は、一度に連続乾燥するので、そんな間隔はないのですが、食味乾燥で時間をかけて2段乾燥し、その後数日おいて再度最終乾燥をします。
そうすることで、均一の水分量にすることができるのです。通常の乾燥だと、水分量がばらつき、乾燥気味にしないと保存できないのです。
JAは、乾燥気味でないと引き取りません。
それで、2度目の刈り取り米は、すべてJAに納入としました。
実はJAは、早い刈り取りのほうを欲しがるのです。なぜかというと青い稲が3割以上欲しいと指導しています。
少し青いのがあると、甘みがあるということらしいです。 また、早く刈り取ると、小米が増えます。それは、肥料としてJAが引き取ります。
刈り取りを1週間遅らせると、小米の量は半分になります。みんな成熟して収量は増えるのですね。
で、自分たちの食べるコメは、1度目の収穫米にしました。^^;
今年は、疎苗とともに、田の周囲に苗を植えないということもしましたが、植えていない場所では、草が繁殖したため、苦労しました。
実は、周囲をトラクターで回れるようにして、土手の草と隔離しようとしたのですが、苗が土手のほうまで流れて育ったりしたため、トラクターを入れるのを躊躇したのです。
これらの結果、田のひろさに比べての収穫量は減りましたが、苗の成長で一株の収穫量に関しては、1.5倍くらいになっているのではないかと感じています。
今年のコメは昨年よりも、もちもちでおいしいかも。
*** 2020年の新米
今年は大変でした。 コロナを注意しながら農作業。
人と会うのも苦労しました。 農作業中に、トラクタが田の中で動けなくなり、人に助けてもらったりもしました。
しかし、今年は、雨も多く稲がすくすく育ちました。その結果、200坪くらい植え付け面積を減らしましたが、収量は去年並みになりました。
<花が咲いてる頃の稲です。ここは全面一枚の田です。>
<今年は暑かったのですが、水はきれいです。>
すごく大きく育ちました。
<刈り取り当日。コンバインの刈り取れない稲を刈り取っています。>
農地では、すでに10年以上除草剤は未使用。農地に紀の川の水を入れると、田ウナギやゴカイなどの生き物が生きていて、秋には、赤とんぼが飛んでいます。
○ 乾燥は穀物温度は今年は26.4℃で制御。(食味乾燥しています。)
○ 水分14.5 乾燥しました。(JAの指導です。)
○ 今年の米は腰があるお米です。
米の種類 :キヌヒカリ
生産 :2020年9月収穫。 生産場所 :和歌山県岩出市(紀の川と、和泉山脈の中間地)
用水 :紀の川用水
生産者 :池内 電話:070-8389-2749
<乾燥、もみすり、選別計量機を通して玄米を作っています。>
なんとか今年もおいしいおコメ出来ました。
(作業の後は、機械を分解して掃除します。それが一番大変なのです。^^;)
*** 2021年
今年もお米が取れました。
今年のお米は、昨年のように暑さで数量が増えたにもかかわらず、割れの出るお米が出たため、より分け出荷するという必要もなく、むしろ、最高の出来のお米になったと思います。
この夏は雨が多く、気温も比較的に昨年より低かったです。その結果、稲の夏バテが少なかった。で、思った以上に苗の植える間隔調整、肥料の調整がうまくいき、除草剤を使用しないこともあって、全ての田で稲がすごい成長をしました。
奥が同じ時期に植えた業者の同じ品種の稲。
手前が池内の田んぼの稲です。高さが20㎝は差があります。
稲の花が咲いている時期の写真です。
この結果、稲を刈る前には、
お米の重さでたわむように、一束のコメの根元がほとんど10ch以上の太さを持ち、その太さのおかげか、風雨に耐えて、倒れることなく稲が育っています。
今年は稲刈り時も雨の合間をぬっての作業となりました。田はぬかるみができましたが、稲の穂自体は、乾燥による影響がなく、みずみずしいまま、収穫となりました。
そういったことで、お米の乾燥時間は、すごくかかりました。食味乾燥で2段階乾燥を行いました。
17時間の乾燥後、7時間の休止を入れて、さらに4時間の乾燥を経ています。乾燥温度は、食味乾燥なので穀物温度は、27.5度で乾燥しています。
米の種類 :キヌヒカリ
生産 :2021年9月収穫。
生産場所 :和歌山県岩出市
(紀の川と、和泉山脈の中間地)
用水 :紀の川用水
生産者 :池内
電話 :070-8389-2749
精米:10キロ 4600円(税込み)- 次の地域は、送料1000円でお送りします。(和歌山県、兵庫県、滋賀県、京都府、福井県)大阪府は、生産者から、無料で配達いたします。他の地域の販売は検討中です。
今年は、苗を植えてすぐに一部の田でタニシに苗を食われて、半反分の田を休耕田にしてしまいました。困難の連続でした。なんとか、お米の収穫までたどりつきました。
挑戦は、田の稲の周囲を2m-3m弱で、苗を植えない空間を作ったことです。
周囲の田の草は、なんどもトラクターで耕し除草しました。その結果、路肩との空間ができ、他の田との間隔を拡げることで、周囲からの影響を減らせたと思います。
稲の刈り取り時に、ほとんどの田で手刈りをすべてなくすことができました。
恵みの雨、を実感できる年になりました。
JAへの拠出米は、1等米の評価でした。