宇都宮市は「百人一首と和歌の都」です。
百人一首のはじまりは、宇都宮頼綱(蓮生)が、藤原定家に色紙和歌をお願いしたことから始まりました。
宇都宮と百人一首の関わり
百人一首は、藤原定家(ふじわらのていか)が、息子為家(ためいえ)の妻の父、宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)
法名:蓮生(れんしょう)の懇望によって染筆した小倉色紙(小倉山荘色紙和歌)がはじまりです。後に、為家によって
百人一首が成書となり、それが数多くの能書家による写本として現代に伝わってきたといわれています。
頼綱の妻は北条時政の娘。たまたま時政の陰謀に加担したと三代将軍源実朝(さねとも)より嫌疑を受け、やむをえ
ず出家して謝罪し、法名を蓮生入道と号し、京都小倉山の北側に中院山荘という住居を構えました。
和歌が好きだった連生は、藤原定家と懇意になり、やがて、娘は定家の息子為家に嫁ぐほどでした。
当時、神社・仏閣・貴族の邸宅などの襖や障子に色紙を貼ることが行われており、特に定家のような当代一の大歌
人であり選者の書いた色紙ならば別邸の誉れとなると連生は思い、襖の色紙を定家に懇望しました。高齢の定家は
中風を患いながらもこれを承諾し、古来からの歌各一首、天智天皇より家隆(いえたか)、雅経(まさつね)に及ぶ秀
歌百首を選んで送りました。
これが後に、さらに手を加えて百人一首として伝わるようになりました。つまり、和歌を愛した連生の懇望がなけれ
ば、百人一首は誕生しなかったのです。
本市の取組み
本市にゆかりのある百人一首の普及とともに、宇都宮と深い関わりのある「小倉百人一首」を通して、短詩型文学の
振興を図るため、様々な事業を実施しています。
うつのみや百人一首市民大会
市政100周年を契機に、幅広い市民が参加できる市民大会を毎年開催しています。
競技区分
- 団体戦(小学生、中学生、高校生、ファミリー、ファミリー初級)
- 個人戦(初級クラス)
- 読み手コンクール
うつのみや百人一首普及啓発事業
百人一首の更なる普及を図るため、平成23年度から「うつのみや百人一首普及啓発事業」を開催しています。
主な事業
- 平成23年度 みやbe(みやびぃ)百人一首フェスタ
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