おむすび修行の振り返り…。
修行先のおむすび屋さんでは
すぐにはおむすびを結ばせて
貰えませんでした。
まず仕事ぶりと、その取組み姿勢で
指導のタイミングが決まります。
何故なら、おむすびの味は素材だけ
では完成しないからです。
結び手によって味が変わる…。
これはおむすびに限らずです。
水は波動を伝えると言います。
ご飯はたっぷりの水で炊き上げ
おむすびには塩をつけますので
波動を伝える要素が多いです。
実際、そのお店のおむすびは
結ぶ人によって、間違いなく
味が違いました。
形ももちろん違います。
ダントツに美味しいのは社長の
おむすび🍙。
お米一つ一つがふんわり空気に包まれ
口に入れた時に程よくほぐれる。
塩加減も絶妙で、ひと口目からちゃんと
塩を感じて、どこを食べても同じ塩加減。
これは具材の入ったおむすびなら多少は
誤魔化せますが、塩むすびでははっきり
力量が現れるものです。
始めてご飯に触らせてもらえた時の事。
100gのご飯を釜から取ってと言われ
同じように社長が取った100gのご飯
と比べた時の衝撃!!
同じ100gなのに重さが違う???
明らかに社長が取った100gの方が
軽く感じるんです。
釜からご飯を取る時間はわずか3秒。
ほぼ正確に100gご飯一粒一粒の間に
空気を纏わせつつ片手で丸く玉を作る。
まず、これが出来るようにならないと
お客様にお出しする事は出来ません。
社長曰く、釜から玉を作りご飯を
取る時点で8割味が決まっていると。
初めはご飯全体に味付けするおむすび
で形を作る練習。
初めからおむすびの形を作れる人って
いないんだよ…。と社長。
あれ?お母さんがおむすび作ってくれた
けど?と思いますよね。
後に色んな方のお話を聞くと、意外と
おむすび苦手、という方が少なくない!
それでも、お母さんやおばあちゃんの
おむすびが一番美味しい!と思いませんか?
それは、出産経験のある女性の手には
乳酸菌の一種が住んでいるそうなのです。
炊飯から握りまで、プロの仕事は家庭の
それとは違いますが、お母さんの手は
技術を越えた美味しさを作るんですね。
なので、お母さん達には自信を持って
おむすびを結んで頂きたいです🍙
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