粉砕刃 破砕刃 回転刃 固定刃 多軸カッター
1.数の原理
大量生産品すなわち、多くのユーザー様に利用され
ている刃物は、小ロットでも安価に購入可能です。
通常は、100個を超えると価格が下がりますが、
多くの在庫を必要とする刃物、特に回転刃は安価と
なります。
2.材料指定による価格差
通常 SKD11、SKH51、超硬QCM8、SK材、SCM440は、通常原材料
として在庫がございます。ところが、小ロットの場合、DC53やSKD61より
QCM8の製品が安価になる場合もあります。
原材料と、ロット数によっては、原材料を変更することが有利となることがあります。
3..硬度による問題
SKD11で、通常の硬度より低い硬度指定の場合、その御注文の刃物のみ焼入れする
必要がある場合、焼入れ炉の占有により高額となる場合があります。
4.時期による問題A
大量生産中(多量に同じ刃物の受注をいただき生産しているとき)たまたま、同一品の
御注文をいただいた場合、特別価格となる場合があります。
5.時期による問題B
焼入れ炉の順場待ちで、往々にして通常鋼材の焼入れを優先いたします。そのため、
SK材等の御注文の場合、通常より長い生産日数となります。
6.同じような製品でも価格が、製造会社または、販売会社により異なる理由
A. 材料の問題
例 SKD11の場合 日本製か中国製か
B. 日本国内生産品か、輸入品か
海外製SKD11の成分は、国内製成分と異なる場合があります。
C.全面研摩をしているかどうか。
7.納期による価格差
納期による価格差をつけないように弊社は、努力しておりますが、極端に短い納期の
場合は、価格が上がる場合があります。
又、納期を長くいただける場合、価格が下がる場合もございます。
8.表面処理の問題
外見上は、同一に見える刃物(特に固定刃、多軸カッター)において表面に窒化処理を
ほどこしている場合などは、外観とは異なり価格が上がる場合があります。
果たして、表面処理は、本当に必要でしょうか?
9.超硬製品の価格
超硬製品は、超硬素材そのものの価格に左右されます。
超硬素材は、コバルト・タングステンなどのレアメタルが多く、ほとんど輸入原料に
頼っております。そのため、為替に左右されれる材料といえます。国産の超硬メーカー
製造品において前述の為替リスクがありますが、技術的心配がありません。
10.鋼材価格の高騰
現在鋼材価格が高騰しており、時価相場に近い状況です。
弊社も大量の鋼材在庫を持ちましたが、徐々に在庫が底をついております。
通常のSKD11は、可能な限り価格維持いたしますが、S45C,S50Cに在庫
切れをおこしております。