相撲甚句 元関取 大至

～相撲甚句～



農耕社会の日本では，五穀豊穣（ごこくほうじょう）を願い，力人（ちからびと）達が競演を繰り広げることで，神へ感謝の意を表わしたりします．今でも各地の神社などで行われている奉納相撲は，神事としての相撲であると考えられます．今回は元関取の大至さんに相撲甚句で会をしめていただきます。

～相撲甚句とは～ 　 尾上佳子



相撲甚句は江戸時代の享保の頃から唄われ、力士の口から耳へ耳から口へと唄い継がれてきました。
現在では、地方巡業や花相撲などで聞くことが出来ます。
地方巡業や花相撲で唄われる相撲甚句は、力士５～６人が土俵上で輪になり、そのうちの１人が真中に立って唄います。
周りの力士は手拍子を入れ、ドスコイやホイと合いの手を入れます。
その土地、その土地の名所甚句をおりまぜ、巡業の最後の日には名曲中の名曲「当地興行」を唄って締めくくります。
力士が唄う相撲甚句は、しみじみさや哀愁があり、ちょっとしたユーモアを加え、聞く人に不思議な感銘を与えてくれます。

今回の秋まつりのイベントを、大至さんの相撲甚句で締めくくっていただき、私の今年のイベントを締めくくりたいと思っています。

来週か、再来週、大至さんに語っていただきます！！乞うご期待！





大至氏 プロフィール

1992/4/1	地方巡業　花相撲等で相撲甚句を唄い始める
1995/6/1	終戦50周年硫黄島日米戦没者慰霊祭にて慰霊の甚句を唄う。
1998/2/1	長野オリンピック選手団解団式にて選手の栄光を称えた甚句を唄う。
2002/3/1	現役を引退(最高位　前頭三枚目)準年寄となる。
2002/9/1	17年ぶリに大相撲協会が解禁をし、CDアルバム「大至の甚句革命(キングレコード)」をべースボールマガジン社よリ発売。
2003/6/1	横綱貴乃花の引退相撲にて引退記念甚句を披露。
2003/6/1	（財）日本相撲協会を退職。歌手へ転身。